「周りの評価で判断せずに自分で観てみてみよう」果てしなきスカーレット genkunさんの映画レビュー(感想・評価)
周りの評価で判断せずに自分で観てみてみよう
あまりにも酷評されているので今回はスルーしようかと思いましたが、まずは自分で観ないことには評価・批判もできないと思い、ダメージを少なくするため映画の日に鑑賞しました。
ちなみに今まで観た細田監督作品の私の評価は、以下のとおりです。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」→4.0
「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」→3.5
「竜とそばかすの姫」→3.0
「みらいの未来」→2.0
結論としては、思ったより良かったです。
まず、背景を中心とした映像には迫力がありました。場面によっては実写かと思うぐらいでした。
ただ、人物はデフォルメされた3Dアニメのキャラクターだったため、逆に浮いてしまったのかもしれません。
特に重要人物である聖のデザインが何か安っぽいCGアニメの感じがして残念でした。
個人的には、キャラクターデザインは貞本さん担当の頃が良かったです。
ストーリーに関しては、みなさんが仰っているように粗(ツッコミどころ)はありますが、監督の伝えたいメッセージには共感できました。
憎しみや対立が国家間や社会でも渦巻いていますが、他者、ひいては自分の愚かさ、過ちを赦すことも大切なことです。
綺麗事に過ぎないと思う方には全く響かないかもしれません。
批判が多いスカーレットと聖が現代で踊るシーンも、別の時代に生まれていたら全く違う生き方をしていたかもしれない自分を垣間見た、という演出だと思えば、私はそれほど違和感を感じませんでした。
ただ、もっと終盤のシーンで挿入したほうが良かったのかもしれません。
キャラクターデザインと脚本をもう少しブラッシュアップすれば、もっと良い作品になったと思います。
昔の細田監督っぽい作品を求めていた人にとっては期待外れだったのかもしれません。
観るべきかどうか迷っている方に対しては、
「あまり期待せずに観ればそれほど悪い映画ではない」
と言いたいです。
評価なんて千差万別、まずは自分で観てみないと分からないですよね。
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