劇場公開日 2025年11月21日

「吉田鋼太郎だけは吉田鋼太郎だと誰でもわかる」果てしなきスカーレット 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 吉田鋼太郎だけは吉田鋼太郎だと誰でもわかる

2025年12月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

幸せ

驚く

2025年映画館鑑賞120作品目
11月30日(日)イオンシネマ石巻
6ミタ0円

監督と脚本は『時をかける少女(2006)』『サマーウォーズ』『バケモノの子』『未来のミライ』『竜とそばかすの姫』の細田守

16世紀のデンマーク王国
権力争いに巻き込まれたスカーレット王女が復讐に失敗し「死者の国」にやって来た
死者の国だがもう一度死ぬと枯葉の山のようになって崩れて消えてしまう虚無となる世界観
生前の主要メンバーが殆ど死者の世界に
現国王の方針で戦争を始め多くの民が亡くなったのだろう
そこにひょっこり場違いな現代日本の看護師が遭遇するがデンマーク語と日本語でも会話は成立する都合がいい世界
見果てぬ場所の階段を登れば生き返ることができるらしい
父を処刑したクローディアスに復讐を誓うスカーレットだが父の遺言「ゆるせ」が引っかかる

「死者の国」という世界観に戸惑うかもしれない
これについては予習をしておいた方が良い
ネタバレなんて極端な話オチが分からなければ良い
まあ感情論の問題で実際のところネタバレしても楽しめるけどね

背景はリアリティだがあまり好きになれない
理由はよく分からない

群衆の描写に圧巻
原作のキングダムのような手抜き無し
特に駅前の集団ダンスが凄い

声の方は声当て専門以外が中心で声当て専門が脇を固める形か
特に違和感はない
予習していなくても吉田鋼太郎だけははっきりと吉田鋼太郎とわかるが全く問題ない
そもそも声オタが無知なだけで声優養成学校出身以外は声優として芸能界入りしたわけではないのだ
サザエさんの人だってロボコンが居候していた家族のお母さん役としてコメディエンヌぶりを遺憾無く発揮していた

芦田愛菜が良い
エンディングテーマも彼女が歌っている
自分がもし日本国憲法なら芦田愛菜を次期天皇陛下兼次期総理大臣に任命したい
若くしてそれだけの風格がある
日本人の若者の鑑である
サヨクはよく国家元首を指導者と呼ぶが僕はそれがとても嫌いで政治家なんかに指導なんかされたくないが芦田愛菜なら特別に指導されたい

で結局スカーレットの臨死体験?

シェークスピアのハムレットっぽいキャラクター名だがなぜ?

声の配役
父を殺された王女のスカーレットに芦田愛菜
現代の日本から「死者の国」に来た看護師の聖に岡田将生
戦争より話し合いで国際問題を解決する方針の心優しい元国王でスカーレットの父のアムレットに市村正親
アムレットを見限り娘を愛せないスカーレットの母のガートルードに斉藤由貴
アムレットの弟で兄の方針に反対する軍人で兄を公開処刑する冷酷な現国王のクローディアスに役所広司
クローディアスの側近で屈強な武術使いのコーネリウスに松重豊
クローディアスの側近でアムレットの最後の言葉を知っているヴォルティマンドに吉田鋼太郎
クローディアスの側近で監視隊のポローニアスに山路和弘
クローディアスの側近で監視隊のレアティーズに柄本時生
クローディアスの家来のローゼンクランツに青木崇高
クローディアスの家来のギルデンスターンに染谷将太
死者の国の少女に白山乃愛
死者の国の訳知りの老婆に白石加代子
墓掘り人宮野真守
墓掘り人に津田健次郎
キャラバンのリーダーに羽佐間道夫
「見果てぬ場所」を知る宿の主人に古川登志夫

野川新栄
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。