「アニメ映画ではなかったら...」果てしなきスカーレット ヨギボーさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ映画ではなかったら...
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2時間全て見た時に出た感想は「説明が少なすぎてよくわからない」だった。その原因を自分なりに深掘りしていく。
まず、時折出てくるあのババアは一体なんだ。死神とでもいうのだろうか、物語進行的に結構重要なポジションなのでせめて名乗ってほしかった。
次に物語全体の無駄の多さ、例えばみんなが「インド映画みたいだ」と言っている現代の渋谷に飛ぶシーンの前の宇宙を旅するような描写が長すぎる。他にもなぜ山が噴火したのか、なぜ最初に山頂についたのがスカーレットと聖だけなのか、他のみんなはどこにいったのかなど、いらない部分と説明が欲しい部分が多い。そこが作品全体の評価を下げている一番の原因だと思った。
作品を見ている時にずっと思ったのが、「これは2時間でやる内容じゃない」だ。復讐ものを2時間にまとめるというだけでもかなり洗練された脚本じゃないと難しいのに、それに現代から来たよくわからん角刈り看護師を混ぜたらそりゃ無理に決まってる。
さらにプラスして細田守がやりたいことを全て2時間に凝縮したような内容で、全てが中途半端だと感じた。
これがもし1クール丸々使えるアニメ作品ならば、もっとマシになっただろう。時代のテーマだったり作品自体の素材の良さは随所から感じた。特に芦田愛菜の演技がよく、ぜひもっと声優をして欲しいと思った。
もっと説明があったら、もっと時間があったら、もっと脚本がちゃんとしていたら、きっと別の評価をされていただろう。そんな映画だった。
映像はとても綺麗なのでこの評価を見てもまだ「観たい」と思った人はぜひ観て欲しい。2回目は行かなくていいけど。
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