「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」果てしなきスカーレット manabuさんの映画レビュー(感想・評価)
生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ
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細田監督がハムレットをモチーフに、復讐という難しいテーマをどう描くのか、楽しみにしていた。
スカーレットが果てに見た、二人で踊る人工的で無機質な渋谷。
こちらのほうがむしろ、地獄で空虚な世界。
今の社会を如実に反映したもので、監督の強烈なアイロニーを感じた。
最愛の父を殺され、あれだけ憎んでいた叔父の復讐に、最後に悩み、許しを与えようとするスカーレット。
子供を守るため殉死するも、刺客をなんのためらいもなく殺す(スカーレットを守るために)、看護師の聖。
人は矛盾した存在であり、殺伐とした現世を悩みながら生き抜けとのメッセージを受け取った。
映画はあれだけ斬新な映像で素晴らしいのに、心の琴線には触れることがなかったのが、不思議だ。
少し、狙いすぎたのかもしれない。
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