「細田守監督のブランド」果てしなきスカーレット タベさんの映画レビュー(感想・評価)
細田守監督のブランド
ずっと楽しみにしていた細田守監督の最新作、最近の作品がイマイチとはいえ、今回こそは大丈夫!と見てしまうのがブランド力だと思います。予告やポスターを見ると、何となく難しそうな印象でしたが、誰でも分かりやすい作品でした。ちゃんと最後は少し泣けるし、絵も演技も素敵なので、ある程度満足はしました。
ただ感想としては、めちゃくちゃ単純なお話を、めちゃくちゃお金をかけて、ちょっと変な曲とダンスを入れただけでした。もっと複雑で見応えのある作品を期待していたので、平凡過ぎて肩透かしを食らいました。まずスカーレットがバカで弱く、すぐに泣き叫んでいて共感できませんでした。可愛くて魅力はあるんだけど、イマドキ女をこんなに弱く描くのかと。また刀を振り上げて止まったり、なぜか素手で戦ったり、ご都合主義なシーンが気になりました。そして1番の問題が、聖のデザインは本当にこれで良かったのか?主人公に次ぐ2番手として、さすがに地味すぎないか?ということです。印象に残らないしグッズも多分売れないしで、意図がすごく気になりました。恋愛要素も結構無理があるし、細かい設定も分かりづらかったです。
3DCGを存分に使っていて、細田守監督らしさが設定も相まって全然なく、不自然で凄みがなかったです。細田守監督のブランドはもう失われて、細田守監督の作品として見ると評価はさらに下がります。原点回帰にもっと日常の、現代に近い日本を次回作では期待します。(今後もちゃんと見ます!)
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
