「映像は過去一キレイ」果てしなきスカーレット alvさんの映画レビュー(感想・評価)
映像は過去一キレイ
細田作品好きとして世界観は好きそうだったので大いに期待して鑑賞、けど残念ながら好みとまではいかず。。バケモノ、サマー、オオカミのマイベスト3とはやはり満足感がだいぶ違った、残念。
しかしとにかく背景だけCG?と思うくらい本当に細かくて美しい。城の内装とか風景とか、ドローンのような浮遊目線とかめっちゃキレイ。あと人だけ急に線少なめの二次元絵なんだけど、あんなシンプルなのにすごくリアルな人間絵になっていて私は好き。タイムトンネルや森を駆け抜けるシーンも長めでIMAXで存分に楽しめた。ああ、私が新海さんとかより細田好きって思ってたの、この造形、風景の緻密な美しさだよなあと思いながら見てた。あと程よいファンタジー。
なにやら評判が悪いらしい渋谷?のダンスシーンも嫌いじゃない。サマーウォーズや竜そばかす姫のセルフオマージュ?のような人限定アバターs再び!感があったのと、岡田くんが弾き語りし始めた時はなにこのダサい曲。。と思ったのがラテンポップ?ぽい伴奏がついてあれ、いい曲?と思えた。歌詞はくさいけど。
声優は誰一人覚えてなかったけど、途中からあれ、まなちゃんか、と思った瞬間全てまなちゃんにしか聞こえなくなってしまい、それが残念ながら興醒めポイントだった。。まなちゃんの鼻声、まなちゃんすぎるのよ。。演技は迫真なんだけど最早顔が実写に見えてくる。人を感じさせないプロ声優、の意味を再認識した。やはりアニメは声優に限る。。岡田くんも途中で思い出したけどこちらは後で同化してた。
あと映画で急に態度や人柄が変わったり説明がないのは尺の都合でしょうがないか、と割り切る方だけど、スカーレットの最後の泣き叫びはやや飛びすぎな気はした。。あそこはクールに涙ぐんで弱音を吐くくらいが王女っぽいような。。あと老女の突然の「人間とは」もメタ発言というかテーマを入れてみました感があって盛り下がった。。なんなら聖は騎馬盗賊に立ち向かう意味がわからない。現代でもバイク乗った半グレ集団に身一つで止めに行かないっしょ。。いくのか。。?
でも生と死の間の空間で色々な時代と地域の人が集まるとかの設定は良かったのでもう少しそのへん掘り下げたら面白そうだったのにな。。ストーリー自体も王道ながらの復讐劇に現代の価値観混ぜて、悪くなかった。まなちゃんさえ思い出さなければもう少し集中できた気が。。まあ、配信きたらもう一度は見てみたいとは思えた。
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