「メディアで巨匠扱いされてる監督が出しちゃいけないレベルの映画」果てしなきスカーレット みちょぷさんの映画レビュー(感想・評価)
メディアで巨匠扱いされてる監督が出しちゃいけないレベルの映画
2年くらい前の生成AIに「復讐をテーマに深いストーリー考えて」って注文して出てきた脚本をそのまま映像化しました!みたいな作品。
それくらい突拍子がないストーリーは、細田監督が入れたいシーンを取り敢えず古典になぞらえて繋げただけなのではと疑るほど。また、登場人物の設定や行動、思想全てがも余りに安直で、何も共感できないし、何を視聴者に感じ取って欲しいかも読み取れなかった。
10分に一度は「このシーンいるか?」と思わせられたし、監督が力を特に入れているだろうダンスのシーンをシラケずに見れた人はいるのだろうか。
声優の芦田愛菜ちゃんは声に迫力がないせいか、感情的なシーンでは常に金切声で叫んでばかりで、少し見ていて疲れた。歌もあまり上手ではなく、最後に歌い出した時は流石にキツかったし、それがエンディングテーマと分かった時点で席を立ちたくなった。岡田将生は論外でした⋯。
映像に関しては、3Dのトゥーンレンダリングと手描きを使い分けていたが、手描きシーンに迫力もなければ作画もおかしく、試みは失敗していると感じた。
3Dアニメ部分が比較的正確に細部まで描く一方、細田監督の少し崩したタッチが完全にミスマッチで、逆効果だったように思えた。
メディアでもすっかりアニメーションの巨匠扱いの細田監督だが、世間ではその実力がとっくにバレているようで、公開後初の土曜日に行ったが私の家族含め合計3組、計7名だった。でも、残念ながらその動員が妥当なクオリティだった。
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