「生きるとは、愛とは、何もわからなかった」果てしなきスカーレット りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
生きるとは、愛とは、何もわからなかった
16世紀のデンマーク国王だった父を叔父のクローディアスに殺され王位を奪われた、王女スカーレットは、父の仇クローディアスへの復讐を企てたが、失敗し逆に毒殺されてしまった。そして、死者の国で目を覚ましたスカーレットだが、そこは盗賊による略奪と暴力がはびこり、力のなき者や傷ついた者が再び死ぬと、虚無、となって存在が消えてしまうという世界だった。この地になぜか宿敵のクローディアスもいることを知ったスカーレットは、改めて復讐を心に誓い彼を探す旅に出た。そんな時、現代の日本からやってきた看護師・聖と出会った。彼は戦いを望まず、敵味方の区別なく誰にでも優しく、傷付いた人を手当てした。聖の行動や人柄に触れたスカーレットの心は徐々に和らいでいった。一方で、クローディアスは死者の国で誰もが夢見る、見果てぬ場所、を見つけ出し、自らがそこへ行こうとしていた。さて、どうなる、という話。
スカーレットは聖と共に旅をする中で心の変化があり、生きるとは何か、を問いかける、と書かれているが、愛とは何かも含め、観終わっても何もわからなかった。
もしかして、赦す、と言いたかったのか?
キリスト教じゃあるまいし、そんなわかりにくい事をこんなに長々とやってたのだろうか?
クローディアスの恐怖政治はC国かNK国の指導者みたいに感じ、国民を弾圧した上で権力の座にしがみついてた様に思えて滑稽だった。
それと、残念なことに絵が綺麗じゃない。ほとんどが死後の世界を描いてるという設定もあるけど、現代の日本も綺麗じゃなかった。
さらに、スカーレットのキャラも目が大きいだけで特に魅力的でも無いし、もう少しアイドルアニメを参考に魅力的なキャラ設定をしないと、それだけで観る気がしなくなる。
声優は、芦田愛菜、岡田将生、役所広司、市村正親、吉田鋼太郎、斉藤由貴、松重豊、柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛など、豪華俳優が担当していた様だが、そんなに違和感もなかったから悪くなかったんだとは思う。
そんなに多くの有名俳優を使わなくても1人か2人にして、あとはプロの声優にすれば良いのに、とも思った。
いずれにせよ、宮崎駿の、君たちはどう生きるか、と同様面白くなかった。
共感ありがとうございます!
前作の「竜とそばかすの姫」もそうでしたが、エンタメ系の作品から重いテーマを持つ作品に方向転換したので、一般受けは悪くなりましたね。
自分は細田守教の信者なので、どんな作品でもありがたく鑑賞しますが、でもやっぱり「サマーウォーズ」みたいに多くの人から喜んでもらえる作品の方が嬉しいです。
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