「異次元ならぬ違和感たっぷりの細田ワールド」果てしなきスカーレット シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
異次元ならぬ違和感たっぷりの細田ワールド
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細田守監督の作品は強烈なビジュアルイメージの異世界が魅力的なんだけど、今回は妙にスピリチュアルな感じで説教臭くてガッカリでした。(絶賛している人、すいません)16世紀のデンマーク王家から、急転直下して荒涼とした死後の世界を王女が放浪する設定は、シェイクスピアみたいで引き込まれます。とは言え、死後の世界なのに人間達は掠奪と殺戮を繰り返し、現実世界をまんま引き継ぎでいるので、この世界の意味がイマイチ分かりづらく、お話しの中に入れませんでした。ストーリーも復讐に燃える王女が赦すことを悟り現世に戻ると言う予定調和的な内容で、オチも真っ当過ぎて、正直言って退屈でした。主人公も剣士の割にはあまり強くなく無謀なだけだし、絶叫シーンばかりが目立って感情移入しにくかったです。結局、監督・脚本の細田監督が、頭の中でこしらえた世界に馴染めなかった感じです。役者では、芦田愛菜が熱演だけど、どちらかと言うと舞台や実写映画の演技でミスキャストかな。
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bionさんのコメント
2025年11月24日
コメントとフォローありがとうございます。
死者の世界は、三途の川の石積みがあったり、食べ物があったりと、ごちゃ混ぜの極みで、細田監督の浅さがはっきりと見えます。
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