「難しいテーマ」果てしなきスカーレット sazanamiさんの映画レビュー(感想・評価)
難しいテーマ
映像に関しては良かったと思う。
だが、「死者の世界」の世界観や描写。
これについては正解は無いので製作側の想像で良いと思うのだが、
死者の世界でもう一度死ぬと虚無になる?
死者に復讐しても思いは遂げられるのか?
死者が「見果てぬ場所」を目指す理由とは?
ドラゴンの存在の意味?
その他色々あるがどうも個人的に疑問が多くすんなり受け入れ難いものだった。
それにこれだけ重いテーマを扱ってるんだからダンスや歌は必要ないんじゃない?
ストーリーがちぐはぐで何をしたいのかわからず映画には入れ込めなかった。
「生と死」「復讐と赦し」
これがこの作品のテーマなんだと思うけど壮大で難しいテーマ。
果敢にこの難しいテーマに挑んだのは評価したいがそれを描き切れたかというと疑問である。
と、ここまで悪い感想ばかり書いてしまったが、これはこの監督とスタッフならもっと出来るんじゃないかという期待を持っていたからである。
今年もアニメ映画が盛況であるが興行成績上位組は漫画原作あるいはテレビアニメの映画版ばかりである。
ちょっと言い方は悪いかも知れないが仲間で力を合わせて勧善懲悪、難題解決というストーリー展開は見る方は分かり易くて入りやすい。キャラも立ってるので感情移入しやすい。
それに対してオリジナルアニメは苦戦している。宣伝費も少ないだろうししょうがない面もある。(この作品は有名監督と豪華声優陣でかなり宣伝されているが)
しかしオリジナル作品を作る流れは止めないでもらいたいと個人的には思っている。
ここ数年私もあまりメジャーではないアニメ作品もなるべく見るようにしているが何本かは面白い物があった。そういうのを見つけるのも映画を見る楽しみでもあるのでね。
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