「細田守の伝えたかったこと」果てしなきスカーレット Noahさんの映画レビュー(感想・評価)
細田守の伝えたかったこと
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SNS上の酷評は概ね共感できるものであり、自分も鑑賞しながら「ツッコミどころは多いな」と感じた。
ストーリー上の破綻だとか世界観に説得力がないだとかはしょりすぎだとかの映画的な表現の世界においてはかなり駄作と言える作品であったと思う。だがしかし、自分は小説などのいわゆるストーリーを伴う作品はメッセージを込められている、という前提で見るため、その観点で言うとこの作品は実に素晴らしい物であった。
「人間はなぜ生きるのか」と言う問いはこの自由主義の時代に誰しもが考えるものだ。この作品は細田監督のその問いに対する返答だと考える。
世界に厭世的になってしまうときもあるだろうが、見直して見てくれ、この世には他者という希望が残っている
これがこの作品を通して監督が伝えたかったことだと思った。この作品はこれについての思考させた。
確かに、SNS上の酷評は的を得ているのかもしれないが、それよりも大事な作者のメッセージを見逃しては本末転倒だと考える。映画的な表現としてはまだまだだったかもしれないが、メッセージを伝えて考えさせた作品として⭐︎4をつけたい。
最後にSNSで酷評している方々に物申したいのだが、私たちは2000円前後で叩いてもいいという権利を買っているわけではない。何よりたった2000円で見させていただいているのになぜそんな大きな顔で誇らしげに評するのか。作品を作った方々へのリスペクトがないのであれば、映画を鑑賞する資格はない。
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