「今の時代には評価されないんだろうな」果てしなきスカーレット ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)
今の時代には評価されないんだろうな
映像は実写を見ている様に美しい。
特にIMAXで見たらそう思うだろう。
実写と合成しているのかと見紛うほどに。
アクションも素晴らしいと言って良いだろう。
かなり斬り合い殴り合いがあるけど大丈夫かな?
内容的には父親である国王を弟である叔父の裏切りにあって殺された王女が復讐に燃える話だが、
色々な人々との交流や戦いの果てについに許す境地に至る話だ。
だが今の時代には理解されない話だろう。
何を綺麗事を、と映画の中でもスカーレット自身が何度も言っているのに最後は殺された父の言葉を理解し叔父を許してしまう。
20年後に評価されるかもっと貶められるか分からないが、今の時代では重要だと思う事だからこそ理解されないだろう。悲しい時代だからだ。
だからこそこの映画を作ったのだろうと思う。
そして取り返しがつかなくなって改めて見ると自分達の愚かさに涙する日が来るのだろう。
そんな映画だ。
中世デンマークの王女スカーレットは臣民に愛されて平和な国家を作り隣国とは友愛と和平で共存しようと言う考え方の素晴らしい国王が父親なのだが、野心家の弟は隣国が攻めてくる前に進軍しようと訴えるが聞く耳を持たない。また野心家が好きな妃は国王を裏切り弟をたきつけて国王に無実の罪を着せて亡き者にする。叔父である弟が王位につき母親である妃は弟の妃に収まった。父親の復讐に燃えるスカーレットは密かに剣術や格闘技を習得し復讐の機会を伺った。ある時復讐のチャンスが訪れるがそれは裏切り者による罠で逆に殺されてしまう。
そこで終わるはずだったが、何故か生きている?
いや生きているのかと思ったらそこは死者の世界で所謂地獄だった。時間も空間も生も死も無い荒涼とした砂漠の様な場所を彷徨い仇である叔父を探す。
時間も空間も関係無い世界。既に叔父も死んでいる。
死んではいるが生きている?不思議な世界。
ただこの場所で死んでしまうと消えて虚無となる。
生きている形を維持したく見果てぬ場所(所謂天国)
を亡者は目指す。時代も国も何もかも違うのにそこに行きたがる。地獄の苦しみから解放されると信じているから。
そんな折どこからとも無く現代日本の救命士の聖と出会う。彼は死んでいる事を理解できず?この世界の事も理解していない。盗賊に襲われても襲った相手を救護していまう。
スカーレットは呆れるが、聖は盗賊を簡単に殺してしまうスカーレットにそうではないと説き彼女のブレーキとなるべく一緒に旅をする事となるのだった…
果たして仇の叔父は見つかるのか、時代も価値観も何もかも異なる二人は分かり合えるのか?
見果てぬ場所には行けるのか。
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