「テーマ・・・時代の求めるもの」果てしなきスカーレット 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
テーマ・・・時代の求めるもの
真摯に描かれ、多くのアニメーターたちが3年も4年もかけて
完成させた真面目で格調高い作品だと思います。
ただ戦略的に考えて物語世界が古臭くないでしょうか?
「ハムレット」を思わせる罪のない父親の死。その復讐を誓う
娘である王女スカーレット(声=芦田愛菜)
黄泉の国へ行き、死んだ父王のいる“かなたの国“を目指す。
シェークスピア悲劇によくある死者の亡霊も出てきます。
スカーレットを助ける現代から来た看護師の聖(声=岡田将生)
彼と共に2人の冒険の旅は続いていくのです。
爆発的人気の鬼滅の刃、
ダークで予測不能なチェンソーマン、
二つのヒット作に較べるとキャラやストーリーに新鮮味が薄く
凡庸に感じてしまいます。
今の時代が、中世デンマークを舞台にした王女の復讐物語に
新鮮な気づきや興味が持てるでしょうか?
【今みたいのは、これじゃない感】
拭い去れなかったです。
有名俳優を声優に使っても中身の薄さを補えるものではない。
芦田愛菜の熱演も頑張りすぎて痛々しいのです。
いきなりの原作もので、ドラマで積み重ねたようなブランド力がない
オリジナルアニメはよっぽどの画期的新しさ、エグさ、魅力がないと
難しいということが如実に現れた気がします。
「バケモノの子」とか「おおかみこどもの雨と雪」は
今観ても古くない。面白いのです。
決してストリーも作画も悪いわけではない。
ただエンディング曲も芦田愛菜ではなくて、
もっとクオリティの高いプロ歌手の歌うヒット性のある名曲を
聴きたかったです。
この作品はちょっと興行的に厳しいと思います。
かなりお客さんが少なかったです。
共感ありがとうございます!
>ただ戦略的に考えて物語世界が古臭くないでしょうか?
実は自分もそう思いました。何で中世古典のハムレットを題材に選んだのか? でも答えは意外なところから見つかりました。細田監督は日本だけでなく世界中の人にこの映画のメッセージを届けたいので、世代や言語に関係なく理解しやすいハムレットを題材に選んだんだなと気付きました。
東宝も積極的に広報すれば良いのに、予告映像を探していたらベネチア国際映画祭で公開した時の映像が出てきて、一部のコアな人かも知れませんが、海外では熱狂的に受け入れられているようです。
「バケモノの子」とか「おおかみこどもの雨と雪」は、子供にも分かりやすい題材で語りかけているので、長く観続けられることで古さを感じさせないですが、本作は常に考えを巡らせている大人向けの作品なので、鬼滅やチェンソーみたいな興行成績は望めないですね。
おはようございます☀
僕は細田さんと相性が良くないので、ここ数作は円盤待ちで観ています。
横浜でもかなりのハコを押さえ上映回数も心配を超える程。(毎回数人〜10数人位は観客を確認。)
皆さんのレビューは(いつもより)厳しいですね!
(僕は前作が?????だったので期待がありません。前作、映像は素敵でしたが。)
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