「「争い」「憎み」「恨む」ことよりも「愛する」「赦す」事が大事だというテーマの映画です」果てしなきスカーレット 天空住人さんの映画レビュー(感想・評価)
「争い」「憎み」「恨む」ことよりも「愛する」「赦す」事が大事だというテーマの映画です
細田監督の映画という事で観に行きました。
・「争い」「憎み」「恨む」ことよりも「愛する」「赦す」事が大事だということがテーマの映画だという事は理解しました(「ハムレット」をベースに細田流にアレンジしています。復讐劇を貫徹せず、赦すというテーマにラストで変貌しますので、エンタメ的には盛り上げに欠ける感じがします。「ダークファンタジー」と呼べます)。
・中世ヨーロッパ「デンマーク」の王権の争いで、父王を殺した叔父「クローディアス」に復讐したい娘「スカーレット」が、現代日本から紛れ込んだ看護師「聖」の献身的な姿勢に心奪われ、「愛する」「赦す」という心に変貌していく様を描いています。
・「愛する」「赦す」というキリスト教的な価値観の映画なのかと思えば、「中世の現実世界」→「死者の国」→「見果てぬ場所」という3つの世界(場所)があるので、独自の世界観になっています。
・「死者の国」で、再度死んだ(?)者は「虚無」に落ちていくという設定もわかりづらいです。空の上から現れる「怪物」が何者なのかもよくわからないです。
・現代日本の看護師「聖」が中世の「死者の国」に紛れ込んで「看護するという善意」を実施するという設定に無理があります。
・映画の全体像が掴みづらいのは「脚本」に原因があると思います。
・芦田愛菜が「きれいに」歌が歌えることはエンディング曲でよくわかりました。
・映像は「暗いモノトーン」な描写ですが、全般的にきれいでした。
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