「この瞬間に願う幸せ」ケナは韓国が嫌いで Kさんの映画レビュー(感想・評価)
この瞬間に願う幸せ
韓国の競争社会と階級文化が生み出した
閉塞感、不安感、息苦しさ、生きづらさ。
これは日本にも置き換えることができ、
共感するポイントがいくつもありました。
ケナの一家と婚約者の一家の間には
格差があるものの、ケナは低階級でも
比較的、恵まれているタイプの女性。
また、行動力があり自分の意見も
きちんと伝えることができる。
そんな彼女がニュージーランドへ移民し、
人間らしく生きていく姿に胸打たれました。
最初はケナ自身も韓国の価値観に縛られていましたが
だんだんと笑顔になっいく様子にこちらも自然と笑顔に。
心の荷物が軽くなったように感じました。
また、父親の「好きなように生きなさい。」
という言葉には目頭が熱くなりました。
母親は昔ながらの価値観ではありますが、
娘の幸せを常に願っていて
最終的には笑顔で送り出してくれる姿が
そこにはありました。
どの国に移住しても完全なるパラダイスは
ないけれど自分が本当に願う幸せは
手に入れることが出来るのだと強く思いました。
自分にはとても刺さった作品です。
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