「夢をあきらめない」デュオ 1/2のピアニスト ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
夢をあきらめない
双子ピアニストである姉妹それぞれの明暗が描かれつつも
親子愛、家族愛までしっかり描ききっているところに
好感が持てた。
双子姉妹の絆の深さゆえ、そこにヒビが入ることで生じる
不協和音が痛々しく、それでもお互いを思いやる気持ちは
少しも揺らがないところが刺さった。
ピアノは父親の英才教育によるもので、
父親を恨むこともありつつ、やはり自分たちにはピアノ
しかないのだと気づく2人。
そして難病を乗り越えるべく独自の演奏法を確立する。
そのプロセスも、そして披露する本番にも感動した。
母や父のやりたいことにもフォーカスがあたり、
ちゃんとあきらめずにやっていくあたりも
誰も夢をあきらめていない、むしろ前向きな姿勢に共感。
双子とは言え、
姉は快活であり妹を先導し、妹は陰ながら姉を支える
といったキャラクター造形も違いを明確にしていて、
ラストではそれが逆転する描き方により、
本作の良さを際立たせたと思う。
話題にはなっていない本作だが、
実に良作であり豊潤。
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トミーさんのコメント
2025年4月10日
共感ありがとうございます。
ミュージシャンは同じ様な才能の持ち主ばかりなので、練習量、技能で決まるのが残酷ですね。あのエロ教授は故障を見抜けないから駄目だと思います。