キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのレビュー・感想・評価
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孤独感が彼を犯罪に走らせる
彼は早くから小切手詐欺で大金を稼いでいた。それにも関わらず彼は身分詐称や小切手詐欺を止めず危ない橋を渡り続けている。それは、孤独感や周囲の人間から認められたいという承認欲求から来ているのだと思う。
作中では、ライバル的な立ち位置のトム・ハンクス演じるFBI捜査官、カール・ハンラティに、クリスマスの日に電話をしている。そのときカールは「お前が電話をしてきているのは話せる相手がいないからだ」と主人公フランクを嘲笑している。フランクにとって図星の発言だったようで、怒りをあらわにしながら電話を切っている。また、父親にも継続的に手紙を送っている。これらの行動から、彼の周囲には彼を認めてくれるような関係性の人が一人もおらず、孤独感から逃避するためにパイロットや医者等、皆が優秀だと認め憧れるような社会的地位の高い職業の詐称を繰り返しているのだと思う。その契機となったのが両親の離婚であり、彼の心に暗い影を落とし、犯罪に手を染めさせる原因となっているのだろう。
最終的に彼は逮捕され、FBIにおいて今まで詐欺から得た知見を提供しながら働くという、FBI捜査官カール・ハンラティが提示した条件の元に釈放されることになる。そこからは真面目に働き再犯を起こしていないのだが、これもカール・ハンラティがフランクに寄り添うことで孤独感を埋めることができたのが理由だろう。
彼の孤独感や承認欲求が理解できる部分も大いにあり、色々と考えさせられるとても良い映画だった。
詐欺師ってすごい
実在の詐欺師フランク・アバグネイルをモデルに、パイロットや医師になりすまして巨額の詐欺を働いた若き天才詐欺師と、彼を追うFBI捜査官が繰り広げる追跡劇を軽妙なタッチで描く。
1960年代。高校生のフランクは両親の離婚をきっかけに家を飛び出し、生活のため小切手詐欺に手を染めるがなかなか上手くいかない。
ある時、パイロットになりすませば簡単に人を騙せることに気づいた彼は、各地を飛び回りながら小切手の偽造を繰り返すように。やがて、FBIのベテラン捜査官ハンラティが捜査に乗り出す。(解説より)
本作は実話をもとに作られたことを後から知った。絶対こんなことありえないだろうーと思いながら鑑賞していたもので驚き。
(もちろん誇大表現は多々あるだろうが)
レオナルド・ディカプリオ演じるフランクがとにかくすごすぎる、あの手この手でその場を凌ぐ軽快さ。
終盤、トム・ハンクス演じるハンラティが「お前はウソをつきながら生きていくことの方が楽か?」的なニュアンスの言葉をかけるのが印象的だった。
彼の行動もこの一言で変わったのではないだろうか。
素晴らしい作品だった。
宣材がイマイチなのでは、、、
映画として、面白い!
C・ウォーケン
巨匠スピルバーグが当時絶頂のディカプリオとT・ハンクスをダブルメインキャストに起用し、観客を愉しませることにフォーカスして制作した作品、ということですよね?
今頃初見しましたが、期待に違わずおもしろかったです。ハイ。
前述の両主人公が持前を存分に発揮しているのは言うまでもないですが、一番嬉しかったのはC・ウォーケンが相変わらずの存在感を放っていたこと。
好きなんやなー、この人。ちょっとやばいくらいの危険な目つきが特徴で、カルトなクローネンバーグの作品にも出ていたと思うけど、今回のような名バイプレーヤーに至るまで幅広くキャストしていて、この人がいるとなんか軽い作品も引き締まる感じです。表情表現がいつも印象的でなんかグッときます。
映画自体は曖昧な記憶になりつつありますがM・チミノの「天国の門」にも出ていて「不器用な男のやさしさ」的な1シーンがあって、そこでこの人が見せた表情が今でも脳裏に焼き付いています。(ゴメンナサイ、何のこと言ってるかわけわからなくて。観ればわかってくれるかもですが、曰くつきのこの作品、もう目にすることは出来ないかもです)
とにかく、全体的にわかりやすく最後もハッピーエンドで気持ちよく観られる作品でした。
ペテン師とFBI
実話
鑑賞2回目。パイロットや医師、弁護士に偽装し、世界各地で小切手偽造...
今見ても実に面白い
約20年ぶりに見ました。
60年代に実在した小切手偽造詐欺師と、それを追うFBI捜査官の話。
3割くらいしか覚えてませんでしたねえ。
今見るとおお、と思った点。
・偽造名がDCコミックのキャラ名と気づく→詐欺師は子供。
・結構クリスマス場面多い←クリスマスにしか対峙しない2人。
・制服を着ると、その専門家に見える→例パイロット。
・詐欺師は父母の影響を受けやすい、子供だった←ティーンエイジャー。
記憶では、詐欺師が捜査官の目の前で逃げて終わり。でしたが。
天才すぎる詐欺師と、その才能を認める捜査官。
2人の関係が変わっていくところに驚き。
そして詐欺師が唯一嘘をつかなかったこと。ええーーー!。
エンドロールまでしっかり楽しめました。見直すのっていいね(忘れっぽい)。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「我々以外は騙されやすいバカばかり」
レオ様も格好良い
ジェームズボンド気取り
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