「安定のダニー・ボイルだが。。。」28年後... ザ・アナキストさんの映画レビュー(感想・評価)
安定のダニー・ボイルだが。。。
「人間が一番恐ろしい」でお馴染みの捻くれダニー・ボイルとアレックス・ガーランドが揃って久しぶりの28をやるというので観に行った。
ジョジョ・ラビットの子は愛され子役。演技も上手いし一人で引っ張れるすごい子。
幻想的な映像も音楽もいつも通りスタイリッシュで悪趣味な物語の内容も期待を裏切らない。
ただ今回はかなりギャグ要素が強めに感じた。
デブが地面を張ってミミズを食っていたり、頭引っこ抜く超マッチョでびっくりするぐらいデカチンなアルファ(ジェイソン・モモア???)、「スコティッシュ・オン・ザ・ロック」とくだらいギャグも飛び出しなかなかこれは笑えた。
ただ「28日後」はどちらかといえばダニー・ボイルの作品の中では当時かなり大衆向けな方だったのに対して今作は何故かグロとヌード要素強めで明らかにスプラッターファンを笑わせようとしてる。「人はみんないつか必ず死ぬ」というダークなテーマと共に最近は大衆向けな作品を量産していたダニー・ボイルが久しぶりに尖っているなと感じた。アレックス・ガーランドの方が最近は個人的に好みだったが二人が揃うのが嬉しくてこれからもカオスで尖った馬鹿馬鹿しい映画を仲良く一緒に作り続けて欲しい。
ただ見たかったものとは若干違ったのとキリアン・マーフィーがどこにいたのかすらわからなかったのでそこは残念だった。この監督はハズレが無い。今回も決してハズレではなく、ダニー・ボイル好きが喜ぶ要素は沢山あったので3.5。ところでレイフ・ファインズはこんなとこ何やってんの?笑
エンディングに登場するキャラに関して評価が分かれているがネタバレせずに言うならエンディングと映画の冒頭の「子供部屋」のシーンは繋がりがある。逆さまに吊るされた死体に刻まれた文字がヒントだ。
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