劇場公開日 2025年6月20日

「妙な生々しさがある終末もの。ゾンビ映画好きには向いてないかも。」28年後... あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5妙な生々しさがある終末もの。ゾンビ映画好きには向いてないかも。

2025年6月20日
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鑑賞方法:映画館

えーっと、「28日後」も「28週後」も観ていないのです。不勉強ですいません。恐らく、前作・前々作との繋がりで重要なファクターがあるのだろうけどそこは分からないのです。でも、なんで28縛りなんですか?月の巡り?
作品冒頭は28年前の話で、牧師の息子であるジミーが、家族を感染者たちに殺されながらも脱出するところから始まります。一転して隔離された英国本土とは干潮の時だけ現れる土手道だけでつながった島で暮らす人々の話となります。ジェイミーとスパイクの父子が主人公となり、妻であり母であるアイラが何らかの病気に罹っているのでスパイクが母を連れて本土にいる医者のところを目指すといった展開です。
この医者ケルソンですが、感染者がうようよいる本土でいわば結界を張って暮らしているわけで、外見的にも「地獄の黙示録」のカーツ大佐みたいな人物です。でも演じているのはレイフ・ファインズでして、どうしてこんなところに枢機卿が、とのけぞってしまいました。ただストーリーとして面白いのはケルソンのところにたどり着くまでで、意外とこのケルソンというのが常識的な人物だったんですね。やはり、本土で、何が出てくるのかよく分からないところが面白くなるポイントであって、そういう意味では、やや後半、収まるところに収まった感じはあります。だけど、ダニー・ボイルとアレックス・ガーランドのコンビの描く終末世界は何か生々しいというか、実世界と妙にシンクロしているような味わいがあって好きです。
そして多分、この物語はまだ終わっていない。先に書いたジミーとスパイクは映画の最後になって出会ってしまうのですね。そしてジミーの率いる連中はとてもパンクな殺し屋たちだったりする。
だから、シリーズは先に続くのだろうけど、タイトルはどうするのかな?ここから思い切り先には飛ばず、ジミーとスパイクのいまを描くのなら「28年と28月後」とかかな?

あんちゃん
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