近畿地方のある場所についてのレビュー・感想・評価
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この結末はあなた自身の目で確かめていただきたい。
私は大抵の場合はポスターとタイトルで観る作品を決めています。もちろん偶然見た予告編でもっと具体的な興味を抱いて鑑賞する事もあるのですが、結局前情報なしで映画を観るのが一番楽で楽しい気がするのです。そのせいで何でもっと早くこの作品を観なかったんだと後悔することも多々ありまして、未だに観ていない自分にジャストフィットな名作も数多存在しているのだろうと思うのですが、自分の人生においてそういった未知の可能性がまだ存在しているというのはささやかな楽しみですので、まだ当分はそのままにしておきたいと思います。
それはともかく、本作もそんな調子でポスターとタイトルに惹かれての鑑賞なのですが、これがいざ観てみると意外にガッツリオカルトホラーでビビりました。もちろん怖い映画だろうなとは思っていたのですが、もっと何らかの犯罪に関係したであろう失踪者を探すうちに自身もその犯罪に巻き込まれていくようなミステリーものだと踏んでいましたので冒頭からガッツリ仕掛けられて強制的にその認識を改める羽目になりました。ただその事も含めて今回はいい意味で期待を裏切られたなという感じです。
普段ならもっとダラダラ作品内容について書き連ねるところですが、自分が久しぶりにいい意味で期待を裏切られたところもあるので今回は控えめに書いてこうとは思いますが、とにかく本編で出てくるVHSのビデオカセットテープに記録された2000年代初頭のテレビ番組やホームビデオ映像のソレっぽさが本当に凄いんですよね。映像の色褪せ、ノイズや音割れの酷い音声、輪郭が滲んで読みにくい字幕やテロップと本当にリアリティがあるのです。保存状態が悪いがゆえに自然と醸成される不気味さがいい味出しているのです。その後も年代を追って段々現代に近づいていくとUSBメモリに保存されたデジタル画質の録画映像やインターネット配信を記録した映像と、ここ20年くらいの映像記録媒体の変遷を楽しめます。デジタル録画機器といっても年代によって微妙に違う映像の雰囲気も良く出ていてる気がするのです。特にデジタル特有のあのカラッと乾いて寒々しい安っぽい映像。そこに記録されている人物たちの演技力にムラッ気があるのも個人的にはご愛敬って感じで好きです。そしてしまいには「まんが日本昔ばなし」(75年~94年)調のアニメ映像まで!市原悦子と常田富士男の名調子の再現度がイマイチな気もしますが、あの小さな動きで醸し出されるまったりとした雰囲気のアニメーション!!
U-NEXT等の配信で見る事ができますが「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」(22年)や「飯沼一家に謝罪します」(24年)などなど近年テレビ東京で放送された意欲的なモキュメンタリーテイストのホラー番組では本作と同じように架空のテレビ番組の映像が出てくるわけですが、そのテレビ番組のソレらしさには目を見張ります。映像の質感、番組のセットや企画、出演者たちの衣装や喋り方といった雰囲気が、モデルとなったであろう実在の番組の記憶と照らしても本当によく再現されているのです。正直日本のフィクション作品はリアリティという部分にはある程度目をつぶらないと楽しめない作品が多いと私は思っているのですが、何故これらのモキュメンタリーで出てくる架空のテレビ番組のソレっぽさだけは異様にクオリティが高いのか謎です。ただこれらのホラー番組はテレビで放送されたものですので途中でチャンネルを合わせた人にもフィクションだと分かるように明らかに作為的な演出も敢えて入れておくという配慮が感じられる事と、リアリティと不気味さを維持するために物語的な起承転結をほぼ放棄しているフシがあるのはちょっと邪道という感じがして少し残念です。が、とにかく日本の映像制作に意外な得意分野がある事を知ってからは機会があればよく鑑賞してはその独特の雰囲気を味わっているのです。そしてまさか本作がそのテの映像満載だった事は思いもかけない収穫でした。
そしてそれらのバラバラに点在している映像資料が段々1本に繋がっていく様や登場人物の言動の意図がぼんやり見えてくる辺りまでの怖さと面白さはとても楽しめました。ただ、もうこれは謎をチラつかせて物語を引っ張る作品という時点で仕方のない事かも知れませんが、最初は正体や意味が不明だったことでコチラの興味と恐怖とが煽られていた訳ですが、その正体が見えてくるのと比例してコチラの興味も恐怖も失せていくという……あまりにも身勝手ですがどうしても直面してしまうその問題を超えてくるほどの物は本作にはなかったかなと思うのです。
この映画のラストをどう感じるかは人によって極端に意見が分かれそうですが、個人的には出すものは出し切った潔さを感じて好きです。ただその一方で結局最後までアレは一体何だったんだよ?というイマイチ釈然としない要素もあります。(あの絵が伝播した理由とか…)
作品に恐怖の余韻を残すために敢えて明かさない事、不明瞭なままにしておく事というものもホラー映画には必要だとは思いますが、この作品の場合はその明かすところと伏せておくところのチョイスがなんかチグハグな印象を抱きました。ですが映画を観てくれた人へのお礼を言ってくれる奇特さと、私は笑顔で劇場を後にできましたので良かったと思います。見つけてくれてありがとおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
ちゃんとホラー。好みはあると思うけどバランス良いホラーでした
レビュー低かったので、観るのやめようと思ってました。
家族がホラー嫌いで、今日はたまたま一人で観れる日で、レイトショーが他になくて…と色々な兼ね合いで鑑賞することに決めました。
私自身、ホラーは好きな方だと思うけど、実際そんなに沢山観たことなくて、グロいのとかはダメなライトなホラー派なので、ホラー好きの人はこのコメントはスルーしてほしいです。
逆にハードなのは無理だけど、ホラー観たいなって気分の方にはオススメです。
ちゃんと怖かったですし、ドロドログチャグチャな事はなかったし、程よい加減でした。
昔、菅野美穂さんが出演されていた「催眠」ってタイトルの映画を小学生の時に映画館で観て、初めてのホラー(って程でもなかったけど)で当時めちゃくちゃ怖かったので、菅野美穂さんに対するホラーの信頼度が高めだった部分もあると思いますが、菅野美穂さんの綺麗なままの怪演も観れて良かったです。
怖かった
鳥肌たった
一歩足りない
出版社の先輩が失踪し、残した資料を探る中で近畿地方に何かあるらしいとなって行くお話。
原作未読。
白石監督のモキュメンタリーは結構好きだったんだが、今回はあんまり面白くなかった…と言うのが率直な感想。まぁモキュメンタリーでもないしね。
本編の映像より、資料映像の方が面白い。
結局は先輩の集めた資料で、全て情報が出揃っていて、自分達での新しい調査はほとんどない。
最終的に取ってつけたオチ。
結局何だったんだよって云うのが残る。
うーん。もう少し面白くできた気がするが…
怖いより気持ち悪いホラー映画。
ホラーとCGの相性って
謎解き…とまではいかないものの点と点が繋がって近畿地方に導かれるストーリーは新鮮とは言えないものの けっこう楽しめた。
ラストに近づくにつれ怖さが無くなっていくのはこの手のホラー物の宿命なのでしょうか、それにしても最後のCG演出はかなり滑稽に見え、思わず「ジブリかよ!🫱💥」 ってツッコミそうになった。過度のCG表現はホラーとは相性良くないんじゃないかな、、やり方にもよるけど。
あの石の形もねぇ…昔の円谷特撮物に出てくるようなデザインで最初は石と認識出来なかったし😅
しかしなんで近畿地方なんだろ、映画の中に出てるような昔話的な元になるような話が実際にあったとしても認知度も高くないし近畿地方でなきゃいけない理由が少し弱かったような感じ。
と、なんだかんだ言いましたが ホラー映画はアレコレ考えずにサッと観て楽しめばいいと思ってるのでこれはこれで満足です(オイッ)
結局いちばん怖いのは菅野美穂様です。この人昔から怖い😂大好きです🫶
懐かしさこそがホラー
悪くない!これが白石晃士です!
世の評価は賛否分かれ、否が多め。
レビューで後半の菅野美穂の暴れっぷりが云々と聞き、またサユリしてるのかと不安にもなり…サユリは嫌いではないが、連発されると困ってしまう。
とてつもない凡作の予感をはらみながらの観賞だったが、何だよ~普通に面白い。
シネコンにかかるメジャー作品で白石監督で白石色だせば、こうです!のお手本みたいな作品だと思う。
前半のモキュメンタリー部分は良いが、後半のアレがガッカリで白けるのレビューが多く散見されるが、正直逆では?が白石ファンだろう。
モキュメンタリーはやり尽くしてるので、さすがの手腕の出来も、またか感が強く、逆に後半のアレはやりたい事をちゃんとやっている清さに喜びを感じる。
これは白石晃士という才能が、何を間違ったかメジャー作品に抜擢される世界線が世の中的にも、監督自身にとっても本当に幸せな事なのかと言う事なんだろう。
白石監督の活躍を喜びつつも、彼が低予算で
メジャー作品や世間に不合理な怒りをぶつけながら、とんでもない怪作を産み出す世界線を夢想してしまう。
ふつーのJホラー
夏休みホラーとしては十分な出来
私の後ろの席には学生らしき男女数名が友達連れと言った形で座っており、予告の段階からぺちゃくちゃがさがさ。夏休みだし多少は仕方ないかと半ば諦めつつ私はポップコーンを食べていた。
本編が始まり、少しは静かになったかと思ったものの小声でクスクス、カバンをがさがさ。
しかし、最初の恐怖ポイントになると後ろで驚いたであろう振動がこちらに伝わり、そこからは物音ひとつしなくなった。度々驚きポイントで「わっ」と声が漏れるのが聞こえ、ホラー慣れして驚くに驚けない私からしたら楽しい時間だった。
原作も読了している私だが、映像化にはさほど期待していなかったものの、十分に楽しめる作品になっていると感じた。
捉え方次第ではあるが、同じ現象を追うもののまた別視点といった見方ができた。
なにより、ホラー映画としての出来は、私よりも私の後ろの若者たちのリアクションを想像してもらえれば伝わると思う。
一見の余地あり。ホラー映画好き、友人と見に行く映画を探してる、そんな方はぜひ劇場に足を運んで欲しい。
映像化としてはうまくいってる気がする
ラストどうするのかがとっても気になりまして。
なるほど、取材資料の出し方は映像作品ならではの作り。まあ撮れちゃったビデオ系は、どうしてもTXQ FICTIONとかと比べちゃうとね…まあね…
日本昔ばなし風のアニメ良かった。ちゃんとそれっぽい。
だがしかし後半、ビンタからのガチギレ菅野美穂は良かったです。あと轢かれることのできる霊。すでに赤いのに痛そうだね。
でも最後のあれはなー、うーん、ちょっとグミすぎない?もしやミャクミャク様なのか?!
ラストの展開などは小説とは違うけど味わい深い
アラカルトな原作を上手に映像作品に落としこんだなあと感心しました。
それはそれとして低評価の割りにガチで怖くて許せない。
怖いホラーの点数は上げといて!お願いだから!なんだゆるホラかと思ったらちゃんと怖いじゃないかよ!!!!ふざけんな!!!
ニコ生の映像も小沢くんが壊れたところも奥さんが犬化してたのも怖かったわよ!
ヤメテッッッ
いやまあ、何でそうなっ…なん、何で?みたいなところはあるし、怖い映像作りたかっただけで繋がりとか無視かな?みたいな部分もありますが、同時期公開の事故物件さんがヒューマンドラマしてたんで、ホラーなだけで私は偉いなって思います。
ホラー見に来てちゃんと怖いの嬉しいなって。
おすすめです👏
よかった
怪奇現象の動画がいろいろな時代に渡って存在して、メディア形式がバラバラで博物館のようだ。本当にそのメディアで記録されているように再現されている。最後の最後は黒い石と化け物が出てなんだかよく意味が分からない。あいつが何か悪さしているとして、実際目の前に現れたら相当怖いだろうけど、映像なのであんまり怖くない。
色々うまい!
記事を書いてた人が失踪し、急いで特集記事をまとめなければいけなくなった若い編集者(赤楚衛二)。資料は残っているがテーマも何もわからず懇意のベテランライター(菅野美穂)に手伝ってもらうことに…。という導入から、断片的な映像資料から何か共通するものがありそうだが?という展開。断片的なので、わからないまま進んでいくのが映画的にうまい。(しかし、25ページ分も書かなきゃならないのに、資料見てるばかりで、早く書かないと間に合わないよ〜!とそっちが心配になる)
グロかったりエグかったり、なかなか気持ち悪い。
クライマックスも白けることなくちゃんとキモい。
ただ、断片的で散漫な資料から始まってて、きれいに繋がってるとは言えないし、そもそも彼女はいつから?というのが破綻してる。
その整合性のなさも含めて面白かった
かなり個人的な感想です。
元々あまり期待していなかった。小説では子を亡くした母や母を亡くした子がかわいそうだなと思って、途中で読むのをやめていた。
しかしながら、映画はとても良かった。私にも小さい息子がいるので、子供を亡くした母親の気持ちにリンクしやすい。出産後、夫とどうも子育てに関してスタンスが違うなと違和感を持っていたが、この映画を見て、私が狂おしいまでに子供のことが大好きなことを再認識した。
私の子はだいぶ手が離れてきたが、とにかくかわいく思えて、それに加え万が一のことがあったらどうしようとかも考えてしまい、なんかこう、不安とか、愛とか、寂しさとか、かわいいとか、言いようのない感情がずっとあるのだ。その感情が、映画を見ることで処理できた気がした。
このお話の最後は、千紘が異常に亡くした子へ執着していて、異形なものを呼び寄せていたという実はラスボスでしたなどんでん返しがあり、母子愛に共感してる身としてそれがとても良かった。誰でも大切な人を亡くしたら、なりふり構わず復活を願うだろう。
最初はただただ不気味な映像が続き、特にニコ生の画面を映画館で見るのは新体験でちょっと面白かった。あとマジのお化け屋敷になってる個人宅の演出も不気味で良い。首吊り実績が得られる度にわっかを飾っているんでしょうか。
白い手が木や喫茶店のとこからにょろんとしてるのも超怖い。首が折れたあきらくんは怖いしかわいそうで見れなかった。
ただ、物語の真実が明かされるにつれ、どのモチーフもとても愛しくなってきた。
トンネルでの母子の協力プレイは良かった。「菅野、いっけえええええええ!!!!」と手に汗握ったし、母子2人でトンネルにいるのを見て、最悪な別れ方したけど、一緒にいれて良かったなと思った。
白い手も、お母さんを探すようで大変かわいく思えるようになった。こだまの進化系みたいなモンスターもかわいい。「結局モンスター倒す系ホラーかあ」っていつもなら思うけど、お母さん探してるなら仕方がないね。めっちゃ手があって探すの便利だね。
失踪した編集長夫婦はなんか編集長眼帯おじさんでかっこええし、妻がおかしくなってずっとコンテンポラリダンスしてておもしろかった。上でうるさすぎる。
小沢くんが地下の資料部屋でおかしくなるとこもなんかかっこよくて鳥肌だった。
ただこの時は、千紘はおかしくなった小沢くんの目を覚させてるので、他の方が書いてるように、首吊り屋敷の勢力と千紘がハマった勢力は対立してるのかもしれない。小沢くんを石のとこに連れて行かないと意味ないのかもしれない。なんでわざわざ夜に行くん?って思ったけど、最後意味わかった。
てか石っていうモチーフもなんかチープでいいな。とはいえ奥深いよな、石。実は宇宙からもたらされた石で、人間の血を吸おうとしてるのを首吊り屋敷勢力が阻止してるのかもしれない。
最後の千紘はモナリザのようだった。子供はなんかちょっと触手みたいな人外になってしまったが、千紘が癒されてるならいいのかもしれない。小沢くんはまあ、ごめんなって感じ。
この映画を見ることで、自分の子への愛が異常だなと認識できた。ありがとうございました。
小動物が…
期待していたので本当に色々残念。
CGが雑。大道具(石)が作り物すぎるので怖くない。
ただしこれらが出てくるまではまだ良かったです。
色々納得いかない部分は多いけど
動物(メダカ、ハムスター、金魚、猫、鳥類等)が呪われた(?)人間の身代わりに死ぬという最悪な描写があります。それが何よりきつかった。
動物が大好きな方は気をつけてください。
そのことが許せず後半はそのことばかり考えてしまい集中できませんでした。
怪異の対処として動物を飼えば「多少ましになる」明確な、納得のいく理由の説明はなく
登場人物はお祓いをした住職に言われるがまま飼っていましたが…
本当〜〜〜〜に何のためですか????????本気でただの身代わり?
原作読めばわかるんですか…?
そんな理由で動物を飼わないで…。大人しく呪われていてください。
「動物に危害は加えられていません」という旨の注釈がエンドロールにありましたが当たり前すぎる。悲しかった。
星1個は赤楚くんが良かったのでその分です。
かわいかったし演技もよかったです。
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