劇場公開日 2025年3月7日

「7歳の 世界(un monde=原題)」Playground 校庭 sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)

4.07歳の 世界(un monde=原題)

2025年3月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

接写が最後までずっと続きます。妹ノラの目線なのですが、視覚だけでなく感情の揺れもカメラに常に乗っています。

ベルギー版「だるまさんが転んだ」のような本来微笑ましいはずのシーンもあるのですが、実際は常にゾワッとした感情に支配され過呼吸になりそうでした。

本作の監督が「学校は読み書きだけでなく、他者との関係を学んでいく場所」とコメントしています。確かにそうなのですが、7歳のノラにとっては学校が外の世界の全てであり、厳しい関係性をいきなり咀嚼しなければいけないのはとてもハードルの高い体験だったでしょう。それでもラストの兄への行動と体温が感じられるような抱擁に、彼女の素晴らしい成長が見えたような気がします。

ノラ役のマヤ・ヴァンダービーク この方何者なんですかね!とにかく凄い。もはや演技という概念を超越していたと思います。

sugar bread