劇場公開日 2025年3月7日

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Playground 校庭のレビュー・感想・評価

全69件中、1~20件目を表示

4.0目隠し鬼の記憶

2025年4月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 突然の喧騒に、すっと引き込まれる。校門前で登校を渋る女の子・ノラとのやり取りに、親の顔は登場しない。不安げな彼女が顔を寄せる、たるんだお腹が大写しされるだけ。性別さえも分からない。その後も、子どもの視線で物語は進む。大人はほとんど登場しない。声が上の方から振ってくるばかりで、かがむか座るかして視線を落としたときだけ、彼らはふっと現れる。子どもの世界で、大人は単なる遠景、もしくは脇役。絡まっていく事態をほどくことは、とても期待できないのだ。大人の非力に気づき、絶望した子どもの、孤独なたたかいが始まる。
 友だちがふえ、彩りを得ていく妹・ノラと反比例するかのように、兄・アベルはいじめのターゲットととなり、追い詰められていく。そして、順調に見えたノラにも新たな影が…。
 めまぐるしく、容赦ないパワーゲームに気を取られながらも、ノラの友人たちのおしゃべりがちくりちくりと胸に刺さった。「サッカーやる子は差別主義者」、「差別主義者は自分が一番な人たち」、「無職者は怠け者」となどという短絡的な価値観を、彼女たちはどこで得たのか。無神経な大人の言葉が、子どもに取り込まれ、暴力性をあらわにしていくさまが生々しい。
 共に遊び、笑い合える瞬間がきらきらとするほどに、これがいつまで続くのかと、不安がよぎる。中盤、目隠し鬼のシーンが印象的だった。鮮やかな青い布ですっぽりと顔を覆い、ぐるぐると回り、歓声の中で手探りするノラは、目隠しを外すのが少し怖かったのではないか。子どもの遊びには、目をつぶったり目隠ししたりと視覚を奪われるがものが色々ある。そういった遊びは少し非日常でワクワクするけれど、ちょっとした怖さもある。目を開いたとき、周りはどうなっているのか、目の前に広がる世界が様変わりしていないか、自分だけ取り残されていないか…。そんなひんやりとした記憶が、ふっと蘇った。
 ラスト、ノラが選んだ必死の行動は、ささやかな光だ。すさみかけた、観る者の心を温めてくれた。けれども、解決とは言えない。問題は、そこからだ。もし、大人が彼女と同じ行動を取ったら、どうなるだろう。そもそも、同じ行動を取れる大人は、どのくらいいるだろう? だからこそ、必死のバトンを受け取れる大人になりたい。ほろ苦さを噛み締めながら、そう思った。

(追記: ほとんど情報なく劇場に駆け込んだので、鑑賞後に、ちらしを改めて手に取った。フランスではなく、ベルギー作品だったのか。ベルギーと言えば…と思ったら、ローラ・ワンデル監督の次回作は、ダルデンヌ兄弟が製作に加わるとのことだった。納得。期待!)

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cma

4.0不安・恐怖・成長の追体験に誘う“子供の情景”

2025年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

被写界深度をごく浅く設定したカメラで撮影した映像が特徴的。主人公の7歳の少女ノラの目線の高さにカメラを合わせ、ノラの表情や彼女が見る対象をフォーカスが丁寧に追い、それに伴い周囲の視界がボケる。本作が長編デビューとなるベルギーのローラ・ワンデル監督の狙いは、ノラが目にする世界を観客に体感させること。それはすなわち、誰もが通ってきた幼少期の、幼稚園や小学校に入り見知らぬ大勢の中に放り込まれたときに感じる不安や恐怖を追体験させることでもある。幼い頃は余裕がなく、身の回りの見える範囲が“世界のすべて”だったことを思い出させる。フランス語の原題「Un monde」の意味はずばり「世界」だ。

冒頭からノラは心細くて泣いている。コミュニケーションが苦手のようで、仲間外れなどの軽いいじめにあう。だがより深刻なのは3歳上の兄アベルのほうで、心身のダメージを伴う攻撃を数人から受けている。大好きな兄が校庭や校舎内でいじめられているのを目撃したノラは、なんとか兄の力になろうとするのだが……。

演技を感じさせない子供たちの自然な表情と言葉(もちろん監督の演出の賜物でもあるだろう)が、ドキュメンタリーを観ている錯覚さえ起こさせる。多少なりとも人付き合いに苦手意識がある人、新しい集団に馴染むのに苦労した経験がある人なら、ノラの心情にきっと共感するはず。そして、泣き虫だった彼女がつらく苦しい体験を経て成長する姿に、不安や孤独を克服した幼い自分を思い出して重ねるに違いない。

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高森郁哉

3.5自分が子どもの頃を思い出した

2026年7月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

難しい

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オパーリンブルー

4.0何とかしてあげられないものかと・・・

2026年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

驚く

カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞したベルギー映画。
新1年生として恐々学校へ行く妹と3歳上の兄。
終始子ども目線で物語が進んでいきます。
最初は友達が出来ない妹を助ける兄の話かと思ったら
学校内でいじめられている兄を見て知った妹の葛藤。
家では頼りにしていた兄が学校であんないじめを受けているなんて。
完全に観ている私はその妹目線になっていました。
観ていても辛いシーンの連続で胸が張り裂けそうになり
何とかしてあげられないものかと・・・
いつの時代もどこの国でも同じようないじめが起きている。
子どもの小さく狭いコミュニティでも
大人になった大きなコミュニティでも
目を背けたくなるようなことが起きている。

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tom

3.0子供は上を見てない

2026年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

 兄アベルと同じ小学校に入学したノラは、なかなか学校に馴染めず、兄を頼ろうとする。しかしアベルは、いじめを受けていた。ノラは徐々に周りと仲良くできるようになる一方、アベルにいじめのことを父に相談するように言うが。
 終始ノラの視線の高さで描かれています。そうだこの頃は上が見えてなかったんだ、と思い起こします。そんな視線を忘れた大人の目線では、子どもたちの相手は上手くいかないはず。確かにノラに寄り添う先生の顔は映るけど、後任の先生の顔はあまり映らない。
 まるでドキュメントのような感覚。ノラ演じる子役の演技の賜物です。

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sironabe

3.5驚く

2026年1月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

4.0『ロゼッタ』を連想した。

2025年12月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

ベルギーの映画作家リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ兄弟の
『ロゼッタ』を観ているような感覚、演出。
本作が長編デビューとなるローラ・ワンデル監督もベルギー出身でカンヌ第74回国際批評家連盟賞を受賞。
ダルデンヌ監督スタイルなので、予想はつくが、
何がある?何が起こる?と緊張しながら観たのは確か。

視点が小学生なので、大人達が屈んだり一緒に座らないとその表情が分からず。
そう、子供達の世界に大人達の解決法は役に立たない。

虐める奴らを、妹は「やり返せばいい」と兄に言う。
兄は自分が虐められない為に、ターゲットを虐める。
虐めの負の連鎖。
居るべき監視員は見ているのか、堂々と虐めが行われる。

この問題提起(大人達は役に立たない)を、
このラストだけでは何にもならないよ、ね。
ただ、こんな感じ??というダルデンヌスタイルの
ザワザワした作品を創りたい?のなら成功。
でも、もし本当に虐めで辛い子供達を救いたいのなら、
大人達をレッスンしないと、いかんよね?

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なかじwithみゆ

4.5痛みが突き刺さる

2025年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

斬新

辛い。
息苦しいほど痛みが突き刺さって
観たことを後悔するぐらいの無力感に襲われる、深く心に残る作品。

自分が同じ境遇だったわけでもなく
国も違うのに、この痛みが他人事ではないのは、
こどもの容赦ない世界を知っているからなのか
おとなが決して踏み込めない境界線を感じるからなのか
ちょっとうまく言えないけど
これは演技なの?と思うほど、役者さんがすごい。

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ぱち

4.5夢中で鑑賞

2025年11月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

WOWOW視聴より。
小学生のイジメが題材。
イジメる奴はむかつくー
殺してやりたくなる。

まさかのいじめられっこがイジメ側に。
ダメだよ!それは。
妹が可哀想だし、翻弄される兄も可哀想。親も可哀想。
一層、簡単に転校できたらいいのに。

最後はもうここで終わり?って感じだった。
妹の愛で締めたってとこか。

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ノブ様

2.0学校でいじめに遭う兄、その兄が原因で妹も仲間外れにされ、兄を憎むよ...

2025年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

学校でいじめに遭う兄、その兄が原因で妹も仲間外れにされ、兄を憎むようになる。
最後、兄妹は和解したようだが、根本的な問題は解決しないまま終わる。
何とも陰鬱な気分になる映画だ。

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省二

4.0子ども社会のシビアさを痛切に描く

2025年11月8日
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鑑賞方法:VOD
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める

3.5眩しすぎるほどに暗い

2025年8月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

人格形成の段階。なんて言うが実際は人なんて一度でも人生を諦めたら、それが小学生の時であろうと決定的に人格は変わるし以前の自分と比べると文字通り"終わって"しまう。それが人生や一般常識から見た時の善し悪しは視点によって変わるが、元に戻ることは決してない。悪人が更生しても幼少期の善人に戻るわけではない、悪人を経験した善人があるだけだ。もっとも善悪なんてものがそもそも在るのかは置いておくとして、この映画はその心、人格が移り変わる瞬間をできるだけ映画に収めよう、再現しようとしていたように思う。現実ではないがフィクションとは言い切れない、あまりにも現実的で現実世界を濃縮して72分にしたような映画だった。

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ezio

3.0兄妹の演技がすごい……けど

2025年8月2日
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鑑賞方法:映画館

これもまた…
子どもの世界はこうだよね。自分も通ってきた道。
だからこそアベルの判断が自分には全くない発想過ぎて理解に苦しむ。

自分が虐められる▶親介入▶ヤラれる側に戻りたくないから加害者になる

え?なんで?
ヤるかヤラレるかしかないの?
あれだけ人がいてなんでそのグループの人としか居られないの??

自分の過去を振り返る。
心ない女の子からの突然の御達し→「今かららまちゃんと口聞いた人は絶交ね」→自分の身に降りかかる女子グループからの完全無視。もちろん身に覚えはない。
そりゃされていい気分はしないけど、初めてされたときは悩んだけど、理由もないのにきまぐれに繰り返されてたら、そのうちに振り回されるのが馬鹿馬鹿しくなってきて自分の方から試合を降りた(?)とでもいうのかな。おかげでそれまで挨拶くらいしかしなかった子とも仲良くなれた。

この映画のアベルのような目に今、現実で遭ってる子からしてみたら辛いし、綺麗事言うなーって感じだとは思うけど、「このままこの人達と付き合っていかなきゃならない」という自分を縛っている呪縛みたいなものを解いてから考え直してみてほしいなー。

ノラの癇癪はさらにあたしには完全理解不能。

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らまんば

3.5なぜ、なぜ、なぜ、の連続

2025年7月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

7歳の内気な少女ノラは3歳上の兄アベルが通う小学校に入学したが、なかなか友だちができず校内に居場所がなかった。ある日、兄が大柄な少年にいじめられている現場を目撃しショックを受けたノラは大好きな兄を助けたいと思ったが、兄から、イジメがひどくなるから黙っておけ、と言われてしまった。その後も兄へのいじめは繰り返され、トイレに顔をつけられたり、校庭の大きなゴミ箱へ入れられたりと兄へのイジメはエスカレートしていった。せっかく出来た友だちからも、臭い兄が居ると仲間はずれにされて再びひとりぼっちになったノラは、ある日、校庭で兄が黒人の子をいじめてる姿を目撃しショックを受けた。そして・・・そんな話。

ベルギー作品、という事で、フランス語かな?オランダ語かな、なんて思ってたら、フランス語だった。
ずっとノラ目線でのカメラワークが彼女の気持ちに入れる様になっててとても良かった。唯一、平均台のシーンだけ下からだったので、あのシーンもカメラをノラ目線まで上げて欲しかった。
なぜ母が居ないのか、なぜ父は仕事をしていないのか、兄がいじめられる様になったのはなぜ、など、いくつもなぜが有るが、ノラ目線だとわからない事も多い、という事なのかも。
ベルギーの小学校には監視員という人がいるんだと知れたのは良かった。
ノラ役のマヤ・バンダービークが目力が有って涙を流すシーンなども素晴らしかった。しいてあげれば、笑顔のシーンも見たかったかな。

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りあの

4.0いじめの連鎖

2025年5月5日
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泣ける

悲しい

難しい

子役の子の演技が上手かった。
リアルに起きている校内いじめと、教員監視員の無関心さ。人数不足。

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たー

4.0ある意味ホラー映画より怖い😱

2025年4月29日
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ひでちゃぴん

3.5【学校は社会の縮図って言うけれど、大人社会より厳しくないかい?けれども、そこで社会性を学ぶんじゃないかな。あとは、苛めが酷い時には逃げる(転校)ことも恥ずかしい事じゃないと思うな。】

2025年4月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

幸せ

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NOBU

3.5まるで刑務所みたい!?

2025年4月27日
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悲しい

怖い

大人になる為、社会に出る為に、、、みたいな、もう最初から嫌なんだよ、学校も、することやること、兄から離れること、全てが。

大人になったら我慢しなきゃならないことばかり、子供の頃から教養を、でも大人になって過酷なら子供のうちは嫌な事から逃げても良いんじゃ??

ノラの不安げな表情から徐々に逞しい姿が、でも安心する事はできない、別れる先生に絵をプレゼントする健気なノラ、でも絵にカメラは向かないし、全てはどうすることもできないノラを映すだけ、学校だけの生活を描き、家庭での生活の場面は一切無く、校庭で遊ぶ集団の雰囲気からも刑務所に見えて来て!?

兄弟で抱き合う、う〜ん、その終わり方は、腑に落ちなかった。。。

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万年 東一

4.0子供にとって学校がすべて

2025年4月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

前情報無しで鑑賞しました。
まず子役の演技力が秀悦で、特にノラ役の子の自然な仕草と表情に引き込まれました。
また映像が子供目線で撮影されていて、実際子供の頃って目線低くて、周りがほとんど見えてなかったなぁと思い出しました。
肝心なストーリーはHPあらすじに書いてある通りですが、上記表現がとても良かった為、リアルにノラの不安と恐怖感が伝わってきて、途中から観るのが辛くなりました。
作品としてのクオリティはとても高いと思いますが、見た後辛くなるので私はもう観れないと思います…(汗)

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イケ大

5.0ラスト5秒で涙腺崩壊

2025年4月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

ドキドキ

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hayato