プロジェクト・サイレンスのレビュー・感想・評価
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面白い
玉突き衝突事故、濃霧、殺人軍用犬の搬送と悪いことが重なり、軍用犬が放たれてしまったり、軍用機が墜落したことによる橋の崩落とパニックのオンパレード。でも元は最初に事故を起こした、ネットに配信していた無謀な運転をしていた人がとんでもない馬鹿者。そして責任逃れをして自分のことしか考えない開発者も馬鹿者。そして軍用犬の開発に携わって隠蔽のために被害者を見殺しにしようとした政治家は大馬鹿者。緊迫感が続いて、全く睡魔に襲われることなく楽しめた。
家族を助けようとする人間はもちろん、軍用犬もクローンである我が子を必死に助けようとしている場面などは感動的。あの最後は、生き残った犬が、人間に復讐する続編もつくれそう。
イ・ソンギュンさんの遺作になるのかな?もっと観たかったですね、残念です。
そしてチュ・ジフンが今作では髪もちょっと長めでラフな服装の運転手、最近たまたま医者や弁護士のドラマを観て、コミカルだけどスーツの似合うイケメンのイメージだったけど、今回みたいな役や「暗数殺人」みたいな犯罪者となんでも出来ちゃう俳優さんですね。「ジェントルマン」でも愛犬家の探偵と、愛犬家は定着か。
犬好きにとっては・・・‼️
韓国の大橋における濃霧、玉突き事故、タンクローリーの横転による有毒ガスの発生、電波喪失による通信障害、救助のヘリコプターの墜落、ヘリの墜落に伴う大橋崩落の危機、そして移送されていた軍の軍事実験体である暗殺犬「エコー」の襲撃、そしてそれを隠蔽しようとする政府からは見捨てられる・・・‼️考えられる限り、最悪の状況を揃えたパニック・スペクタクル映画ですね‼️娘との父娘関係に悩む主人公、自信がなく海外遠征に行きたくない女性プロゴルフ選手とその姉、認知症の妻とその夫みたいな、人間ドラマもありきたりだけど、それなりに充実していて面白い‼️ただ犬好きにとって、犬じゃないとダメだったのかなぁ、みたいな感じはする・・・‼️
芝居がウザい
デカい芝居は韓国のお家芸ではあるけれど…やり過ぎじゃね?その癖の強い芝居のおかげで緊迫感も萎える。いちいち「コレはお芝居です!」と威丈高に宣言されてるようで、イライラしてくる。
それでなくとも本作は、やけに説明が多かったように思うし、舞台装置も少々クドい。
まどろっこしいシーンもなくはなくて…時間稼ぎをされてるような感覚にも。
物語は、まぁなんて言うんだろ?犬に襲われる映画だ。それ以外にない…。
親子の話とか次期大統領候補が張本人とかあったけど、犬に襲われる話を覆す程のウェイトはない。
いっぱい説明してくれてたけど、まぁ、蛇足に過ぎなかった。どうせなら、犬を主軸にした方がまだ良かったんじゃなかろうかとボンヤリ考える。
cjnnってよく目にする会社だけど、恋愛コメディ系のドラマをよく作ってたような…そのへんのノウハウを丸ごとぶち込んで、スリルとコメディの両立が出来なかった感じだろうか?
ちと楽しみにしてただけに残念だった。
続編の予感
イ・ソンギュンの最晩年の作品なので、早々と予定を立てて見に行った。
カメレオン俳優チュ・ジフンは「ランサム」同様、胡散臭い雰囲気で登場したので、しばらく彼と認識できなかった。
韓国のパニック映画は実に面白い。
尺も無駄に長くないので、飽きることもない。
ゾンビものも何作も楽しんだが、今回は犬。
続編を想起させるラストが余韻を残す。
Barely
時間帯的にドンピシャだったのが4DXの上映だったのでそのまま飛び込んで鑑賞。
ちょい久しぶりの4DXだったのでワクワク多めでしたが、早い段階で動きまくりで4DXとの親和性を過去1感じられる楽しいパニックものでした。
なんてことない出来事が発端になって起きていくパニックというところはしっかり怖く、配信者の暴走運転で巻き起こってしまった玉突き事故はリアリティもあり恐ろしく、そこに獰猛な犬を混ぜ込んでファンタジーな感じも強めていくというのが良かったです。
玉突き事故の様子が容赦なく、急には止まれない車に霧で前が見えづらいという要素を掛け合わせているもんですからそれはそれはクラッシュクラッシュ、被害も尋常じゃないですから肝が冷えました。
そこからの火災も発生、暴走した犬が襲い出し、救助しにきたヘリすらも大惨事と、橋の上のそこまで距離のない道のりとは思えないくらいの被害量で圧倒されました。
犬も結構強いんですが、武装連中がそこまで強くないせいかちょっとバランスが悪い気がしてしまい、一般市民であるジョンウォンたちの戦闘スキル高すぎない?となってしまうのはもはやご愛嬌かもしれません。
通常の上映でもスリルはたくさん味わえたと思うんですが、4DXになると序盤の玉突き事故でクラッシュしていくたびに跳ね上がるくらい座席が動きますし、ヘリコプターが爆発四散していくところも振り落とされるんじゃってくらい動きますし、車が落下しようもんならお客のことを後回しかってくらい動き回ったりと、4DXの良さを全面的に引き出す暴れっぷりには思わずニコニコしてしまいました。
キャラクターはそこまで尖ったキャラはおらず、この手のパニックものの王道なポジションそのままって感じでした。
その中でもジョンウォンは主人公のはずなのにどうにも考え方が短絡的というか消極的というか…その点でもこの人は応援し甲斐が無いなぁとなりました。
その点、たかりばっかしてると思ってたレッカーがたくさん活躍してくれますし、良いやつそうそのまま真っ直ぐに活躍してくれるのでそこも良かったです。
娘はすぐに飛び出るのが良い方にも悪い方にも転がったりして心臓に悪かったり、他キャラは記号的な配置で意外性は無いんですが、この手の作品ではあり寄りだなと思いました。
ドラマ部分も詰め込みすぎな気はしましたが、なんやかんやまとめて解決にしにかかるパワープレイ、嫌いじゃないです。
よくそこまでやりきったな!というくらい清々しいラストシーンは爽快感もあり、パニックものとしても一本の映画としてもエンタメしてて良かったです。
韓国映画のパニックものの強さを改めて感じる一本でした。
続編はそこまでいらないかなとは思いますが、また面白いアイデアで盛り上げてくれたら嬉しい限りです。
イ・ソンギュンさんのご冥福をお祈りします。
鑑賞日 3/4
鑑賞時間 10:50〜12:40
座席 C-16
犬好きには…。
交通事故、火災、崩落する橋に殺人軍用犬プロジェクトの盛り盛りなパニック作品。テンポ良くありがちな設定だけどツボを抑えて悪くない。
とは言え犬好きにはちょいキツイ…。
犬は全く悪くないけど悪役。
ディザスタームービーの定石通りに話が進みますが、気持ち良く観終えることができる
生き残った人々がヒーローを中心に決死の脱出に挑む。
秘密のプロジェクトの存在を隠ぺいするために、閉じ込められた一般市民を犠牲にしようとする政府。
自分だけ助かろうとする者、互いに助け合う老夫婦。
職業の特技を使ってピンチを乗り越える。
反目していた親子も助け合ううちにわだかまりが解ける。
ディザスタームービーのお約束の連続ですが、本当の悪人は一人だけで、
脱出した際には、1発で殴り倒し、すべてを明るみに出して、
親子仲良くハッピーエンドなので、ちょっとすっきりするため、気持ち良く観終えることができて良かった。
しかし、その頃…と言うところまでお約束どおりでした。
崩壊した端から、実物大の車が次々に滑り落ちる様は迫力があり、CGもさすがに良くできてました。
金かけたドリフの大爆笑にしか見えない。
オープニングのYouTuberが原因の多重事故、レッカー車の戦車みたいな登板力。最後のレッカー車に繋いでいた例のアレが滑っていくところ。
笑わせようとして作っているとしか思えない演出に違和感ありまくりんぐ。
たった、数匹のワンちゃんに振り回されるのだが、そんなに慌てるような事だろうか?車に入っていれば、犬畜生はドアを開けれないし...。
ワンちゃんがCG丸出しのところもなぁ?多重事故の橋のセットを実物大で作り、カースタントも実車を使っているが、肝心のモンスターがショボいと台無しに。
わざわざ、映画館で見るまでもないと思う。イ・ソンギュンのファンにだけお勧め。
事故の起こり方からサバイバルの現場まで、知能指数の欠如が累積するカオスだった
2025.3.4 字幕 イオンシネマ京都桂川
2023年の韓国映画(96分、G)
空港大橋の崩落に巻き込まれる行政官と市民のサバイバルを描いたスリラー映画
監督はキム・テグン
脚本はキム・テグン&パク・ジュスク&キム・ヨンファ
原題は『탈출: 프로젝트 사일런스』で、「脱出:プロジェクト・サイレンス」
「プロジェクト・サイレンス」は、劇中に登場する国家機密プログラムの名称
物語は、韓国内で人質が絡むテロ事件があり、その対応策をどうするかという国家安全保障室の会議が描かれて始まる
矢面に立つ室長のチョン・ヒョンベク(キム・テウ)は次期大統領候補となる人物で、行政官のチャ・ジョンウォン(イ・ソンギュン)は彼を懸命に支えてきた
会議でも室長の代わりに答弁を行うなど、次期総理に向けての根回しを行なっていた
彼にはオーストラリア留学を控えている娘ギョンミン(キム・スアン)がいた
その日は出発の日で、ジョンウォンは娘を空港まで送ることになった
ギョンミンは亡き母(ソン・ユヒョン)の絵本を大事にしていて、それを持って旅立つことになっていた
ガソリンを入れるためにスタンドに寄ったジョンウォンだったが、そこにいた店員が不当にお金をくすねようとしていると感じ、「後で店長に払う」と言って、支払いをせずに空港に向かってしまう
店員のジョー・パク(チュ・ジフン)は、慌てて彼を追うことになり、自前のレッカー車で空港に向かうことになった
一方その頃、仁川国際空港では、遠征に向かうプロゴルファーのシム・ユラ(パク・ジュヒョン)とマネージャーの姉ミラン(パク・ヒボン)が言い争いをしていた
また、認知症を患うソンオク(イェ・スジョン)とその夫ビョンハク(ムン・ソングン)もいて、彼らは空港からソウル行きのバスに乗り込んだ
バスはソウルを目指すものの、その車線には個人配信をしている暴走男(ムン・ビョンジュ)がいて、濃霧の中をあり得ない速度で走っていた
案の定、事故を起こすことになり、それによってタンクローリーは横転し、多重の衝突事故が起こってしまう
ジョンウォンは助けることもなく、そこを通り過ぎようと思っていたがギョンミンは居た堪れずに救助活動をしようと言い出す
そして、車から降りたギョンミンは、そこでガードレールに頭を打ちつけている「E9」と言うタグのついた犬と遭遇することになったのである
映画は、このE9が訓練された軍用犬で、ICチップによってコントロールでき、テロ対策などで使用される目的であったことが判明する
事故現場には、空港から基地に輸送される軍用犬が積載されているトラックがあり、E9はそこから逃げ出していた
その車両に乗り合わせた開発者のヤン博士(キム・ヒウォン)はそれらを制御できると知っていて、元のゲージに戻そうと命令を発する
だが、E9だけは指示に従わず、やがて全頭が制御不能になって、事故を生き延びた人々を襲い出してしまうのである
物語は、この軍用犬から逃げると言うサバイバルになっていて、政府の人間であるジョンウォンは国家権力を使って事態を収束させることができると考えていた
だが、そのプロジェクトは国家情報院が主導していたもので、その発進となる許可を出したのは室長だった
室長は関係閣僚から「決断」を迫られることになり、軍用犬の始末よりも救助を優先してしまう
だが、軍用犬の能力は特別で、派遣された軍人をあっさりと制圧し、ジョンウォンたちはさらに苦境に立たされるのである
映画は、ざっくりとしたスリラー映画になっていて、相手は訓練された軍用犬に思えるのだが、実際には選挙を見据えた時期における「政局への影響を考える人々の思惑が相手だった」と言うものだった
その板挟みになるのがジョンウォンであり、その思惑を暴露するのがジョー・パクと言う構図になっている
政治的な判断を理解するジョンウォンだったが、その判断が「現場にいれば行わないこと」であることを理解し、室長と全面対決状態になるのである
ひょっとしたら国権発動で橋ごとミサイルでぶっ壊すのでは?と思わせるほどなのだが、そこまで酷いことにはならないので安心した
もし彼が大統領だったらどうかはわからないが、現場にジョンウォンがいなければ、サクッと橋ごと爆破していたかもしれない
それでも、犬は泳げるので、それが最後のオチになっているところはニヤリとさせられてしまう
いずれにせよ、逼迫しているスリラー映画なのだが、登場人物全員アホと言う感じになっていて、やってはいけないことをやりまくっていくと言う映画になっていた
ここまで来ると、どこまで悲惨な状態になるかと言うコメディ映画にも見えてきて、最後のゲージが飛んでくるシーンは笑ってはいけないと言う感じに結ばれていた
報道陣のいる前で室長を殴るとか、プロジェクトを暴露するなど、その後がどうなってしまうのかわからないのだが、ともかくハッピーエンドのように描かれている
実際には110名の犠牲者と十数名の軍人などが亡くなっている悲惨な事件なのだが、それ以上に国家の闇との対決姿勢になっているのはわざとなのかなあと思った
まったくパニック映画にはイライラ、ハラハラさせられぜえ (^^)。
あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙~~~、まったくもうパニック映画ってえのは何で皆んなやっちゃいけない行動ばっかするんだぁ” ( `Д´)/。
待ってろって言われたら待ってろ、逃げるときは立ち止まって電話なんかしてないでサッサと逃げろ、外の人間を助けるためにドアを開けたり、武器もないのに外に出るな、それからそれから、以下省略。
コイツらには呆れるばかりだ,まったくもうヤレヤレだぜ ┐(´∀`)┌
おかげでイライラ,ハラハラ面白いじゃないか♪ヽ(´▽`)/
チャラ男がイイ味出してて笑えた。
最後にワンちゃん2匹残ったねえ、 ナーイス。
2025(令7)/3/3 ㈪ A
割と雑
最初から犬の写真が出てきてどういう話か分かってしまうが、ガソリン代不払い、万能キー、プロゴルファー、チョバクがくすねたお酒に母の絵本等々、伏線がばらまかれて次々回収されていくのが気持ち良い。テンポ良く、面白かった。
前代未聞の濃霧に吊橋、イカレた暴走ユーチューバー、寝不足ドライバーの有毒ガスのタンクローリー、加えて意味ありげなカーゴトラックとパニック映画のお膳立てが続々集まって、よーいドン。
暴走ユーチューバーが投げ銭目当てに濃霧の吊橋で爆走、事故って大玉突き事故、巻き込まれたタンクローリーが横転、有毒ガスが蔓延、その上、凶暴な兵器犬の脱走、その隠蔽のため電波遮断、橋は崩落寸前になり、ダメ押しで陰謀の隠蔽のための非情な生存者抹殺計画と、危機また危機の連続なのだが一つ一つが割と雑。派手なのになんとなく緊迫感に欠ける。
せめて犬の見せ方をもう少し工夫したらよかったかも、怪物感を出し、ジョーズみたいな不気味な存在感があったら断然違う印象だと思う。犬が肝心カナメなのに、CGがこれまた雑。
ラストは予想通りだが気分が良い。
E-9と娘の絡みがあるかと思ったのに何もなかった。
続編作る気ありありなので、そっちで絡むんでしょうか。
「ハウス」は大事
ディザスターとモンスターの合わせ技かと思いきや、完全に後者でした。
霧や事故は閉鎖環境をつくるギミックに過ぎず、毒ガスや橋の崩落は添え物的な要素です。
序盤、キャラの背景説明はそこそこにクソYouTuberの愚行により玉突き事故が発生。
そこからはずっと“犬”とのかくれんぼ&鬼ごっこ。
緊張感の持続は出来てるがメリハリに欠けたため、彼らの解放は中盤の方がよかったのでは。
そもそも狩りより先にちゃんと「ハウス」を教え込んでおくべきなのだけど。
助かってほしいキャラがいなくて応援しずらかったが、後半レッカーとおじいさんが良いとこ見せたね。
主人公にはあまり感情移入できなかった。
しかし各キャラにちゃんと“役割”があり、くすねた酒やプロゴルファー設定などの活かし方は上手い。
主人公たちの行動は、混乱状態と考えれば自然な方。
ただ軍人の無能さは目に余り、犬の所在が不明な中で徒歩で30分も行軍とか阿呆かと。
濃霧の中で犬の俊敏性と身体の大きさに銃はほぼ無力だし。
素人が急拵えした罠で隔離できたのに、情報持ってた彼らの装備も対処もお粗末過ぎる。
犬側にクローンだの復讐だのドラマを持たせる必要はなかったかなぁ。
ラストカットも「またこれか」程度なので不要。
親子愛や国家の闇など全体的に広く浅くなのはちょっと残念だが、そこそこ楽しめました。
イ・ソンギュンお悔やみ申し上げます。
主人公のイ・ソンギュンの遺作になった本作
いつもの韓国エンタメの十八番とも言うべき
自分本位なところや残酷さやエグさが
本作品には不足していた気がする。
あのゲージに入っていたのは軍の実験で
生み出されたゾンビ?であってほしかった(笑)
原型留めていないくらいのクリーチャーになって
パニックものにしてもよかったんじゃないかなぁ。
21時からの上映だったので劇場を出たのが23時前
本作同様、恐ろしく霧深かったのでE9出てくるー?!とか
1人で楽しみながら帰りましたとさ🐶(笑)
ジョディー!
軍用犬ならぬアニマルウェポンにされた改造犬たちが人間に復讐を果たすべく反乱を起こす。戦時中様々な動物が兵器として利用された。それこそ犬に爆弾を背負わせて敵の戦車に体当たりさせる特攻に利用するとか。映画「イルカの日」では機雷除去に使われるイルカを暗殺の道具に利用するなんてのもあった。
霧に覆われた空港大橋で多重事故が発生し、多くの人々が橋に取り残される。軍用ヘリも墜落し、タンクローリーの爆発で橋は崩落寸前。タイムリミットが迫る中で改造犬たちに襲われながらも生存者たちが決死のサバイバルを繰り広げる。
ディザスターものだけでは物足りないからモンスターパニックを付け足したのか、あるいはモンスターパニックものにディザスターものを付け足したのかわからないけどなんでもかんでも混ぜ込んでチゲ鍋みたいにごった煮にするのがうまい韓国映画。いろんな既視感ある映画の要素がふんだんに盛り込まれている。
「ポセイドンアドベンチャー」や「デイライト」でもお馴染みの悲劇の老夫婦はやはり欠かせない、あとお調子者のキャラクターのスタンド店員、自分だけ助かろうとする研究員などなど、この類の作品では定番のキャラクターが揃っている。個人的には女子プロゴルファーのキャラが意外性があって良かった。ちゃんとその特技を生かせていたし。
おまけに主人公の親子は「新感染」の主人公のまんま。父親が仕事人間というところも同じ。
ただいろんな要素を混ぜ込んで破綻なく仕上げてるけど、お味はあくまでも無難な味。いい具材を入れ込んでもその素材の味を生かせておらず全体的には物足りない仕上がりに。ただ多重事故のシーンはなかなか迫力があった。
時間調整のためにあまり期待しないでの鑑賞だったのでそれなりには楽しめた。
救助犬という人間を救うために利用されたり軍用犬として人を殺すために利用されたりと、犬という従順な存在を自分たちの都合で使い分ける人間の罪深さ。そんな人間に対する犬たちの復讐劇。
ちなみに韓国ではペットブームも後押ししてか昨年法律で犬食が禁じられた。先日のデヴィ夫人の出馬会見でいまさらながらに日本では犬食に対して規制がなされてないこと気づいた。日本でも犬肉を出す店はあるらしいけど一度もそういう店にはお目にかかったことがないな。
イ・ソンギュン氏のご冥福をお祈りいたします。映画では最後まで生き延びてくれて良かった。
【“多重事故が起きた時に、明らかになったある計画の失敗。”今作は、パニックディザスタームービーであり、自己保身による意図的な隠蔽を描いた作品である。】
ー 2023年12月に48歳で他界した名優イ・ソンギュンさんに、哀悼の意を表します。-
■海の上に掛かる空港大橋で、濃霧による多重事故が発生する。国家安保室行政官ジョンウォン(故、イ・ソンギュン)は、留学で出国する娘を空港に送る途中に、事故に巻き込まれる。
多数の人が橋上に取り残される中、政府の極秘実験で生み出された軍事実験体”エコー”と呼ばれる多数の犬を乗せた輸送車も巻き込まれ、犬達は脱走し人々を襲い始める。
◆感想
・”エコー”を生み出した愚かしき研究者に研究の許可を出した者と、国家安保室行政官ジョンウォンとの関係性が明らかになる過程で、ジョンウォンは冷静な仕事人間から情にを持った男になって行く様が、面白い。
・ガソリンスタンドのチャラい店員で、レッカー車に乗って助けに来たチョパク(チュ・ジフン)のユニークなキャラが、作品とアンマッチではあるが、変化球のようでナカナカであった。
<”エコー”が、何故に人間を憎むのかという背景の設定なども、ナカナカだったかな。韓国映画は、政府を”悪”として描くパターンが、ホント、好きだよね。じゃーね。>
大型事故現場
予告よりは内容が充実で見応えがあると思う!思ったより怖くなかった!
しかし、特殊部隊なのに何故か霧の中でバラバラに行動し、一瞬で全員がやられたとか、所々腑に落ちない展開があって、改善できる部分も結構あると思う。
最終的に全部プロジェクトサイレントのせいにしたが、一番やっちゃいけないことをやったのは、霧の中で投げ銭のために配信しながら車で疾走したあの方じゃないか、、、
子想い。
留学で旅立つ娘ギョンミンを空港へ送る国家安保室・行政官の父ジョンウォン、空港手前に架かる空港大橋で多重事故に巻き込まれる話。
空港大橋の多重事故で放たれた輸送中の軍用犬、チップで制御され言うことを聞く軍用犬(エコー)達だったが、制御不能となり人間へと襲いかかる…。
救助ヘリの落下とヘリ羽で状況悪化な橋、霧、タンクローリーから漏れた有毒ガス、今にも崩れ落ちそうな橋のなかで…、ガードレールに頭を打ち付けるE9に声を掛けるギョンミン、その声掛けに理性が少し残ってる様にも見えたE9。
行き場がなく閉鎖された状況の中で逃げ見せる人間vs軍用犬、機密と秘密で少しハラハラドキドキするけれど中盤中弛みで少し眠気、観終えれば1番勇敢でまともだったのは娘のギョンミンだったのかな!?
(字幕鑑賞したかったけど上映スケジュールの都合で吹替鑑賞)
ラストがせつない
ラストの「E9」という犬が橋を見上げるシーンがせつないですね。序盤に頭をぶつけてマイクロチップが取れたのかもしれません。悪いのは人間であって、実験体の犬に罪はないので殺されなくてよかったです。クローン犬と2匹で、あの後どうなったか想像したくなります。
霧ということで、観る前は「ミスト」のような映画かなと思っていましたが、割と現実的な話で、適度なハラハラ感はあったと思います。
全21件中、1~20件目を表示