ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師

劇場公開日:2025年11月7日

ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師

解説・あらすじ

第2次世界大戦下のドイツで、牧師でありながらスパイ活動に身を投じた実在の人物ディートリヒ・ボンヘッファーの短くも濃密な生きざまを描いた伝記ドラマ。「ハドソン川の奇跡」「博士と狂人」などの脚本家トッド・コマーニキが監督・脚本を手がけ、20世紀を代表するキリスト教神学者のひとりと呼ばれるボンヘッファーの知られざる人物像に迫る。

ナチス台頭により大きな変革期を迎えたドイツでは、独裁者ヒトラーを神のように崇拝する聖職者たちが現れていた。この状況に危機感を抱いた牧師ボンヘッファーは「教会は聖域であり、権力の場ではない」と反発し、ヒトラーを全人類の脅威と見なす。ドイツ教会を守るべくスパイとなった彼は、ナチス政権を崩壊させるため「ヒトラー暗殺計画」に加担し、命がけの闘いに身を投じるが……。

「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」のヨナス・ダスラーが主人公ボンヘッファーを演じ、「名もなき生涯」のアウグスト・ディール、「エイリアン ロムルス」のデビッド・ジョンソン、「es エス」のモーリッツ・ブライブトロイが共演。

2024年製作/132分/G/アメリカ・ベルギー・アイルランド合作
原題または英題:Bonhoeffer: Pastor. Spy. Assassin.
配給:ハーク
劇場公開日:2025年11月7日

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(C)2024 Crow’s Nest Productions Limited

映画レビュー

4.5 ボンヘッファーを知らないと理解できない玄人向けだけど…

2025年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

難しい

題名のとおり、ボンヘッファーという牧師を知らないと内容を理解できません。
ボンヘッファーを知らない私は、1回目は流し見、2回目はボンヘッファーを検索して人物を理解してから見、3回目でやっと全体への理解が深くなり、心揺さぶられる映画だと泣きました。

彼は「敵を愛することを忘れた牧師」と言われ自身も認める場面があったのですが、私はそうは思わなかった…。
なぜなら、日本も現在、たくさんの移民や外国人によって内側から少しずつ”侵略”されている感覚が日常にあるからです。これまでの政府の政策でこうなっている”今”を重ねて見ると、80年前のボンヘッファーの考えと行動は、きっとクリスチャンでなくとも理解できる部分があると思うのです。

邦題の「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」ですが、彼が実際にヒトラーを手にかけようとしたのではなく、「暗殺の仲間に加わって行動した」ということでした。その結果、資金洗浄とヒトラー暗殺に関わった罪で…となります。

この映画を見るには、ボンヘッファーのちょっとした知識が必要かと思います。
場面展開もあちこちと忙しく、さらに歴史を知らないと「??」と思いますし、クリスチャンでないと理解できないセリフもあります。
(ちなみに私は、ボンヘッファーの双子の妹が彼の恋人に見えてびっくりした)

「ヒトラーを暗殺しようとした牧師」というある意味センセーショナルな題名ですが、彼の中には人々と神様への愛が見て取れます。
聖書の歴史を見ても、戦いはいつの世にも「世界」と「己の中」にありますし…。
牧師という立場から、当時のボンヘッファーは非常に悩み苦しみ、泣いたと思います。
だから、この映画はぜひ、たくさんの日本人の方に何度も観ていただきたいです。
ボンヘッファーという一人の牧師の信仰と生き方は、現代の日本人も知っておいてソンはない!と思います。

そして、見終わったあとには、ナチスによってユダヤ人がどのような目に遭わされたのか、詳しく知っていただきたいです。今のイスラエル問題を考えるうえでも、「反ユダヤ主義とは」について考えるキッカケになるのでは、と思います。

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まぬるネコ

5.0 誤りを誤りだと指摘できる強さ

2025年10月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

知的

誤りを誤りだと指摘できる強さ。
人が人に恐れ、本当の神様を見失いそうになる時に、真実なる神様を信じ、それを訴えたボンヘッファー。クリスチャンでもそうでなくても、色々な事に惑わされるこの世の中で、正しいことを信じて生きていく大変さと大切さが描かれていました。ぜひ、多くの人に見てほしいです!

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みーちゃん

4.5 ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師

2025年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

驚く

第2次大戦終結後80年の年にこの映画が公開されることに、見えざる天の意図を感じる。このナチス支配下のドイツで極めて稀有な生涯をたどった牧師の生涯が、良く描かれている。とりわけ一(いち)クリスチャンとしてうれしかったのは、神学研究のためアメリカの神学校で学んでいた彼が、黒人牧師から初めて「イエスに出会ったか」と問われ、答えに窮したところから、真の意味でBorn again魂の新生を経験したクリスチャンになるところがきちんと描かれていたこと。恐らく彼は、その時から彼の内に生きている主キリストから、ドイツ国民への究極の愛の行動として、直接「悪の排除」に加担するよう促されたのでは、と思った。また彼が、7人のユダヤ人をスイスに脱出させるために大金を用意し、その出どころがもとで暗殺計画連座が発覚したわけだが、あのヒトラーを神と崇拝し、その狂気の支配のもとに600万のユダヤ人を殺害したナチスドイツにも、シンドラーや、ボンヘッファーのような人種偏見を持たず、彼らを命がけで救おうとした愛と勇気ある一握りの人々がいたことににも心を打たれた。世界的反ユダヤ主義思想が蔓延している現代、今こそ日本のクリスチャンもこの国の安寧のために行動による愛を示す時だと思わされた。

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マット

5.0 今こそ観るべき映画

2025年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

ドキドキ

戦後80年、ボンヘッファー没後80年のこの年。石破首相が「日本の政治がポピュリズムに堕する危惧を強めている。」と語っていたが、そう思う方にはぜひ観ていただきたい作品。私はボンヘッファーのように抗う自信はない。

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ミソスープ

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