おいしくて泣くときのレビュー・感想・評価
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あたたかい涙が流れる映画
タイトルの意味がわかった瞬間に涙が溢れ出し、最後のセリフでトドメを刺され、エンドロール中も涙が止まりませんでした。
キラキラな青春だけではなく、心也と夕花それぞれが置かれている状況に苦しくもなりますが、観終わった後は、春の風が吹いたように爽やかであたたかい気持ちになりました。
キャストの皆さんの演技が素晴らしいです。
とても良い作品でした。
展開下手くそ!泣くか!あっだめだ泣いた
キャストはよかったですが
良くも悪くも「アイドル映画」ではありましょう。
冒頭の事故シーンの描写のあり得なさで嫌な予感はしました。
脚本や演出が「手を抜いてる」とまでは言いませんが、「真剣になっていいものを作ろう」としてる感じは伝わってきません。
設定のゆるさやご都合主義的展開、フェードアウトするキャラクターの多さなど、スタッフの方々は真面目に仕事してほしいと切に思います。
「室町無頼」で見た長尾謙杜さんの別の魅力は味わえましたし、予告だけだと少し苦手に感じていた當真あみさんも素敵でした。安田顕さんはややオーバーアクトですが、作品を支えられてましたね。
やらぬ善よりやる偽善(本来の意味はちょっと違うけど)
松竹お得意の青春ラブコメとは一線を画した社会問題を取り上げた作品でした。予告編で得た情報だけで、こんなハードな内容だとは思いもよりませんでした。
物語の始まりは30年前とのことなので、あの頃「こども食堂」などはもちろんどこにもなかったですし、2010年代になって全国に広がりだしましたが、2024年に1万箇所を超えたそうです。
現状では色んなパターンがある(無料や有料、週一や月一)ので、それぞれの地域の特性や活動する個人や団体などによって全く違うのも事実です。 「食育」や子どもの居場所のための「こども食堂」は続けていくことがなかなか困難ですが、この映画の舞台となる30年前ならば「偽善」などという言葉やその利用者に対する差別もあったかもしれません。
現在では「生活保護受給者」に対する差別はネットの上ではまかり通っているようですが。
何も行動を起こさない自称善人よりも、それがたとえ売名行為であり自己満足であったとしても身を削って(もしくはお金を使って)ボランティア活動などを行う方が仮に他人に偽善者と呼ばれたとしても尊いことだと思います。
この作品の真の主人公は安田顕演じる食堂の親父だと思います。
しかし、ここのところ(35年目のラブレターも)安田顕は「ええもん役」が続きますね。
清々しい気持ちになります
『学級新聞』懐かしいですね。模造紙を広げてマジックで描き始めるとレイアウトがよくなくて何枚も無駄にしたものです。全然関係ありませんが名古屋いや愛知岐阜?では模造紙で通じる人はほぼ転校生です。なんせB紙が標準語だと信じて疑わないですから。『ケンミン刑事(高杉亘さん)』ならすぐ出身地を突き止めそうです。
余計な枕はほどほどにしますが。
ストーリーやレビューは全く白紙状態でいつもの土曜日朝イチ観られる作品の中からこの作品を選びました。にもかかわらず純粋な2人の高校生のやりとりに胸を熱くしながら訳もわからず泣きそうになる自分がいました。
『こども食堂』も最近某TV局のおかげで松重豊さんを見る機会が増えその存在は理解していたつもりでしたがなかなか難しいものがありますね。偽善とは思いませんが同級生の悪ガキたちみたいな見方も絶対あるんだよなあ、なんて思ってしまいます。
30年前のヒマ部の2人のやりとりは初々しくてキュンときますよね!男の子は初見でしたが女の子(當真あみさん)は日テレ朝のZIP で藤木直人さんの娘さんを熱演してたのが懐かしいです。『かがみの孤児城』の吹替もよかったですし。
そしていいところには必ず安田顕さん、と言っても過言ではないと最近思います。シリアスものから少しコメディチックなものまで主役たちを喰いかねない素晴らしい俳優さんですよね。尾野真千子さんの食べて泣くところも『駅』での石田あゆみさんの敬礼しながら泣くシーンのでごとくこちらも涙してしまいます。
全くノーマークでしたが一日遅れの私の誕生日祝いとしていい映画観せていただきました。ありがとうございます!
追伸
クソ親父、最後まで大水洋介さん(ラバーガール)だと思ってました。
「おいしくて泣くとき」の伏線回収
つらくて、悲しくて、涙を流してしまうシーンがたくさんあったけど、かなしい物語としては終わりません。うれしくてあたたかい涙も溢れました。
すごく奇跡的な話で、実際にはこんなことないだろうとは思うけど、あのふたりに似た境遇の人、境遇だった人は、たくさんいると思います。います。
「ひま部」があって本当によかった。居場所がひとつでもあれば、人は生きていけて、逆に言えば、居場所がないと、人は生きていけないんだ。
「こどもごはん」として自分の食堂で無料でごはんを振る舞った父。この場所から2人の未来は始まっていた。子どもの不幸は俺の不幸でもあるんだ、と絶対的に味方である父。なんだその目は!と暴力を振る父。色んな父親がいる。だけど、あんな父親じゃなかったら、あんな環境じゃなかったら、出会えなかったよな、とどうしても咎められないのです。
作品名がずっと不思議だったけれど、今は納得。
バター醤油焼きうどんが食べたい。
最後はいい
生きていれば、きっと幸せになれる
本作は、生き辛さを抱えた高校生の純愛物語を通して、生きることの意味に迫っている。言語表現(台詞)と映像表現が程良い密度でバランス良く配置されているので、劇中で観客が考察する余白がある。観客の人生経験を重ねて作品世界に没入できる。意味深い台詞の余韻に浸ることができる。最近の、台詞高密度、映像表現高密度作品の対極にあるシンプルな作品である。
本作の主人公は高校生の心也(長尾謙杜)と夕花(當真あみ)。幼い頃、母親を亡くし子供食堂を経営する父親を持つ心也は偽善者の息子と揶揄される。一方、夕花は継父の暴力と貧困に苦悩していた。孤独な二人は、学級新聞編集委員に選出されたのを機にひま部を結成し次第に惹かれ合っていく。しかし夕花は突然姿を消す。夕花との約束を守るため心也は夕花を捜す。30年後、漸く夕花の行方が分かる・・・。
心也が夕花の笑顔で恋に落ちるシーンが出色。表情のみの演技だが、心也役の長尾謙杜の夕花の笑顔に魅入られる表情の演技、夕花役の當真あみの透明感のある瑞々しい笑顔の演技に説得力がある。二人の演技力の高さが分かる。
心也は夕花を亡母と来た海に誘う。逃避行である。海に向かう電車の中で、相席になった二人と同年代の姪を亡くした女性の、“生きていれば、きっと幸せになったのに”という言葉に二人は疑心暗鬼になり食い下がる。今の二人には明るい未来は見えなかった。ここが本作の主題であり観客への提示である。
夕花は継父の暴力で記憶喪失になっていた。夕花は子供食堂に案内される。ここからは、大人になった夕花役の尾野真千子の独壇場である。不安そうに椅子に座り大好物だった料理を食べる。記憶が走馬灯のように蘇ってくる。そして目の前にいるのが30年後の心也(ディーン・フジオカ)だと確信する。尾野真千子の台詞の少ない表情の演技が見事。作品の題名がラストを集約している。
生きていれば、きっと幸せになれる。この言葉は、未来の自分との約束であり生き辛い時代を生きる現代人への熱いメッセージである。
好きなジャンル
清らかなヒューマンストーリー。観て良かった。
否定的な内容なので読まなくていいです。
この映画で最も感動したのがエンドロールのロケ地表記。印象的なベタ凪の海に、瀬戸内?と思っていたら、わが故郷、愛知県の三河湾だった。海辺は蒲郡市の西浦。更に実家から徒歩圏内の豊川市のカフェが舞台だったので驚いたわけでした。そこで0.5点追加。
映画については複数の友人も誉めてて、オイラもいいお話だとは思う。役者は安田顕もディーンフジオカも良かったし主役二人も良かった。しかし、「良くできた話」好きの身としては途中にボコボコ空いてる穴が気になってしまい、感動的なラストシークエンスも全ノリとはなりませんでした。
例えば正体を明かさず確証もないのに無償で修理を申し出る娘とか、普通なら最初に明かすはずなのを映画の構成として最後に謎解きするために隠している様にしか見えない。描かれるイジメも、高校生が机に落書きとかダルすぎだし、イジメの根拠で「子ども食堂で被害を受ける層」って誰なのか良くわからない。母が描かれないのも意味ありげだが説明なし。あと脳の障害でなどの説明もなく左利きが右利きになってるとか、名前も覚えてないのに頑張って建築士になりほぼ直後に出産してるの?とか。篠原ゆき子はどんな関係?とか、弟は30年も見つけてないけど姉ちゃんを真剣に探したの?とか。いろいろ気になって。
以上、良かったみなさん、失礼しました。
最後の10分で、すべてすくわれる
沢山のテーマがあって、出し切れないところも
あったような気がしますが、最後の10分で
全てすくわれるような気持ちになりました
離れてしまってから、30年後
心也のつくったうどんをたべる
この時、溢れ出した記憶が
楽しいもので良かった…
幸せな記憶で良かった…
2人とも、幸せなんだね
最後10分で、今までの時間の辛く切ない思いが
ぱっと明るくなりました
嬉しい涙が、あふれました
素敵なお話しでした
人間に一番悪いのは腹がへること
三十年前に突然姿を消した初恋の人の秘密を巡る物語を描いたドラマ。
出演者がいずれも存在感があった。特に主演心也役の長尾謙杜は、高校一年生の違和感なく存在感もあり、声優でも出来るくらい声が良く、聴き心地が良かった。もう一人の主役夕花を演じた當間あみは、幸薄の難しい役どころだが、彼女の個性がかなりフォローしていたと思う。安田顕の父親役風間耕平も良く、彼の存在は映画の安定感を大きく支えていた。
演出で印象的だったのは、雨。傘を持たぬ心也と夕花の純粋な気持ちへ雨が打つ。自分の人生を自身で切り開くのには微妙な年頃だ。夕花の「秘密」に跳ね返る雨音が聞こえそうだった。
ストーリの根幹に食堂から子供達へ提供されるボランティア食事は、映画では取り扱いが難しいテーマと思うが、物語に一本筋を通す重要な存在だ。有名な漫画のセリフで「人間に一番悪いのは腹がへるのと寒いゆうこと」を思い出した。提供する父親耕平の信念が伝わる。人の想いがこもった食事は「おいしくて泣ける」のだ。
連続ドラマにしてしっかり描いても良かったと感じる程、展開の山あり谷ありが楽しめる作品となっております。
皆さん 絶対見ましょう
ストレートで淀みのない若者の感情が良い
タイトルの意味
當真あみ目当てだったが尾野真千子が凄すぎた
終盤のほんの数分の出演で美味しいところを全部さらっていった
尾野真千子、ただものではないと思った。物語が噓っぽくてその世界に
浸れなかったけれど、もし入り込めていたら自分も泣いただろう。
當真あみの名前を覚えたのは「水は海に向かって流れる」(2023年製作)
を観てから。主人公は広瀬すずだが役柄上愛想の悪い年上女性で、
高校生の男の子が彼女に惹かれる理由がいまいち分からなかった。
その男の子に思いを寄せている同級生の役が當真あみだった。
自分が高校生だったら同級生の彼女と付き合うのになと思ったものだ。
まだ10代で高校生役をやって全く違和感がないのは当然。その年代でしか
表現できない若さ・儚さを感じさせる演技が良くて、彼女の今後が
楽しみになった。
今回はダブル主演なのかと思ったら扱いは男性アイドルの相手役という
位置付けでそこはやや不満。この業界、大手芸能事務所には逆らえないか。
今回の當真あみも若さ・儚さを感じさせて素晴らしい。瞳が輝いている
ところが良い。
出演者では他に安田顕が印象的だった。最近は「35年目のラブレター」
でも味わい深い演技を見せていて、良い役者さんだと改めて思った。
表情筋があるのか?と疑いたくなるくらい演技にメリハリがない出演者が
いた(個人の感想)が名前は伏せておこう。
物語は特に目新しさを感じなかった。ちょっと無理やり感を感じたり
ご都合主義を感じたりもした。そういえば予告編に出てくる場面で
「糸」(2020年製作)を思い出したのは自分だけだろうか?
頭が悪い自分でさえ「俺って予知能力があるんじゃないか?」と思うくらい
次にどんな場面が来るか分かってしまう親切な(?)脚本・演出。
映画の題が意味することも(頭が悪い自分でさえ)途中で察しが付いた。
映画の中身はともかく出演者の演技に惹かれたからある程度の満足感が
得られた点は「片思い世界」と同じ。
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全くどうでも良い話だが海へ行く場面での彼女の衣装が妊婦さんみたいだった。
大号泣
感動するには、えげつなさが足りず
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