Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014

劇場公開日:

解説・あらすじ

2023年3月に他界した日本を代表する世界的音楽家・坂本龍一が、2014年に開催したオーケストラとの共演コンサート「Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014」を映画化。

坂本龍一が日本国内で16年ぶりにフルオーケストラとの共演を果たして話題を呼んだ公演「Playing the Orchestra 2013」。そのアップデート版として、自らが指揮をとり実現した2014年の東京公演が「Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014」だ。同公演で坂本はピアノを演奏しながら、全曲を指揮し、YMO時代の名曲から「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」などの代表作、さらには手がけた映画音楽まで、多彩な楽曲を東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で奏でた。

数多くの時代を超える名曲を残した音楽家・坂本龍一の「歩み」と「軌跡」を感じることができる内容となった同公演の模様を、5.1chサラウンドで再構築。臨場感あふれる音楽体験を映画館に届ける。

2024年製作/119分/G/日本
配給:WOWOW
劇場公開日:2025年1月3日

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映画レビュー

5.0「教授」は尚も生き続ける

2025年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ただのコンサート。されどコンサート。映画音楽も多く交えていたため、劇場公開の意義は大きい。勿論、ライブで生演奏を聴きたかったところだけれど、迫力有る劇場のスピーカーで視聴出来て大いに満足です。特にラストエンペラーは圧巻のド迫力。
 前半はどうやって楽譜に書いているのか判らない難解さで、その分、緊張感が半端ない。やがて判りやすくも迫力の映画音楽に至り、教授も息を切らせながらの熱演振り。YMOの時代から既に遠く、美しくもすっかり白髪なのに、表情は生き生きと豊かで、お歳を召されているようにはまったく見えない。尚も生きておられるかのような存在感。音楽は音を楽しむものと云うものの、せめて映像で演ずる姿を見るのはやはり楽しいですね。
 映画音楽というものは、いわば、時に映画の背景・壁紙でしかなく、オーケストラの演奏者はそれの更に縁の下の存在。でも実際に演奏するその姿は更に素晴らしく、裏方などと聞き流すには勿体ないと再認識。観客からブラボーの声と万雷の拍手を受け、それに大いに応えつつも、自分自身も大いにオーケストラの皆さんを讃える、その「教授」のお姿が印象的でした。
 でも合間のトークで、「映画監督の我が儘」にはちょっと笑ったw 「ボレロっぽい曲」を注文するなら本物のボレロ使えば良いのに。本当にラヴェルの財団から訴えかけられたのかな。
 そして、締めはやはり名曲「戦メリ」。論ずるほど音楽に詳しくないのですが、もう演奏が始まる前から名曲なんですよね。何言ってんだ、と思うかもしれないけど、一度聞くとあのフレーズって忘れられません。あのシンプルで覚えやすい名フレーズ「たたたたん、たた、たたたた、たたたたたん」ってのが何時でも脳内に流れてる。そして前奏が始まったらもうワクワクが止まらない。ああ、今からあの名曲をやるんだ。「教授」みずから、あのフレーズを弾くんだって待ちかねて、遂に待ちに待った名フレーズ「たたたたたん……」、つまり聴く前から既に始まる、それが「戦メリ」の素晴らしさだと私が思うわけです。「教授」よ、永遠なれ。

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猿田猿太郎

5.0坂本龍一さんのしたかったこと

2025年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

萌える

この映画を観て坂本龍一さんは、作曲家、ピアニストでもありますが、一流の指揮者でもあると思いました。また、この演奏会を開いたのは東日本大震災の悲劇を乗り越えるためであると思いました。坂本龍一さんのファンの方には必見の映画だと思います。坂本龍一さんのご冥福を心よりお祈りいたします。安らかにお眠りください。

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のりあき

5.0ただの音楽なのに涙が出てくる

Mさん
2025年1月29日
Androidアプリから投稿

坂本さんの曲は、私にとって環境音楽みたいな面があって、静かな曲が続くとついウトウトとしてしまう。
前半、映像として昨年見た「Opus」と比べてしまい、物足りなく感じていた。しかし、「Ballet Mécanique」あたりから気持ちが入っていって、最後の最後ですべての心を持っていかれてしまった感じだ。
ただの音楽なのに、聞いていて涙がでてくるというのは凄いことだ。
YMO時代の坂本さんはよく知らないし、私にとっては、矢野顕子さんの旦那さん的な立ち位置だった。
しかし、たまたま見に行った昨年の映画「Opus」以来、彼の音楽にすっかり心を奪われている。私はキーボードを買い、「aqua」の簡易版の練習を始めた。人を動かす力を持つ映画は貴重だ。そして、今日のこの映画だった。

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M

4.5やっぱ音が厚いのが好き

2025年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

教授の後期のライブ映画は
音をどんどんそぎ落として
シンプルになっているけど
オーケストラと一緒だと迫力がすごい
前半はおとなしい感じだが
後半は激しすぎる選曲
おおきなスクリーンで
いいサウンドで観れてよかった

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ロディ

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