「ファイナル・レコニングを先行上映で観た」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング くまねこさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ファイナル・レコニングを先行上映で観た
「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」をT・ジョイPRINCEシネマ品川のIMAXで鑑賞。待ちきれず先行上映で観ました!
“ファイナル・レコニング”とは「物事の決着をつける」「過去の行為の結果と向き合う」という意味合いをもつ。また宗教的文脈では「最後の審判」や「運命の裁き」という意味もある。
翻訳のなっちは「最期の試練」と訳していた。
前作デッドレコニングに比べ、いよいよ世界滅亡直前にシフトチェンジしたようなシリアスさがさらに増して、緊張感の高いシーケンスが多かった印象。
やっと中盤から鈍重なストーリーがクリアに見え始め面白くなってきた…。
ベーリング海峡、セントマシュー島でのウィリアム・ダンロー宅を訪問した際の、情報オタクっぷりが露呈してしまうベンジーのかわいらしさ…。ほんの一瞬だけ緊張感が解れたシーンが良い。その直後にロシア軍兵に拘束されてからの攻防アクションシーンは鈍重なストーリーが動き出した様でもあった。
中盤、イーサン(トム・クルーズ)が海底に沈むロシア軍の潜水艦に単独で果敢に降りていく長尺のシーケンスも本当に圧巻だった。
亡くなってる潜水艦の乗員の亡骸もリアリティーがあり印象的な恐怖シーンだった。潜水服を脱がなきゃならぬ状況は解るが、それでは減圧症で生命の危険に晒されてしまうだろう…。終始、セリフなきシーンだが、しっかりイーサンの感情が伝わってくるシーケンスではないだろうか。
南アフリカでの極秘データセンターでの決死パートも忘れられない。瀕死直前のベンジーの指示のみでケーブル線切断作業をするグレイス(ヘイリー・アトウェル)が素晴らしかった。
本作最大の見せ場である南アフリカでの、赤色と黄色の複葉機アクションのシーケンスも本当に物凄かった!俳優トム・クルーズの、映画アクションに人生を捧げてきた彼の作品群が走馬燈のように思い出してしまい、一瞬泣きそうになった。
⭐︎近年のミッション:インポッシブルシリーズは、映画というよりむしろディズニー社の体験型アトラクションのような感覚を味わいに行くイベント感があり、良くも悪くも、ライドしに行く体験感もある。(上手く言えないが伝わりますか?)
しかし、終盤のロンドン、トラファルガー広場での仲間たちとの再会は会話やセリフの無い、表情だけの交換だけであり印象に残るシーケンスだった。俳優陣の安堵に満ちた表情は胸に迫るものがあり、気がついたら泣いていた…。翻すがアトラクションではなく、これは正真正銘の映画だった。
本作で本当にファイナルなのだろうか?
前作デッドレコニングが北米等世界で大コケしたから、俳優陣が世界各国を廻ってプロモーションに勤しんだ背景もあり、制作側の本気度はかなり伝わってくる。本作がどれだけの興収を上げられるのか?ラストは色々と解釈出来うるぼんやりした終着だが、数年後には再始動するのではと切に願っている。
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