異端者の家のレビュー・感想・評価
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観たことの無いホラー?映画。
これ迄に観たことの無い、会話劇、推理劇サスペンスホラーとでも言うのだろうか物凄く面白い映画でした。
ヒュー・グラントのうざ似非アカデミック親爺の人物造形と演技!あまりにも素晴らしい!被害者である2人の少女達の聡明さと宗教的頑迷さが混在した人物造形と演技も負けず劣らず素晴らしかった。
登場人物の誰にも好意を抱けませんが、共感出来るのは圧倒的にヒュー・グラントという意地悪さ、監督さんクレバー過ぎです。モルモンの一夫多妻への突っ込み、ワクワクし過ぎて仰け反りました。
何故か本格推理劇をも織り込みつつお話は楽しく進み、美しいエンディングのまとめ方も素晴らしく感動でした。
レディヘなんて若者は知らないんだよ!って事で傑作です。
エンディングの妙
アレの亜流
観客4人
モルモン教の布教活動をする若い女性2人組が、ある家に入って体験する恐怖を描く。この家の主がヒュー・グラントで、一見温厚そうな紳士だが、じつは異常者なのであった。
ま、『サイコ』の亜流ですね。
ショッキングなシーンもあるが、それほど怖くない。
ヒュー・グラントが、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教の違いをモノポリーにたとえて説明書するくだりが面白かった。というか、よくわかった。(この説明のときになぜかスター・ウォーズもでてくる。)
特にオススメしません。
もっと布教の話をさせてあげて
女性二人が伝道のために怪しい家を訪れる話が気になり、レビューがやや低いのもわかっていながら映画館へ。結果、やはり設定の面白さは申し分ないが、それを生かしきれない感が上回る映画だった。
ヒュー・グラント演じるリード氏が若い女性(シスター)の信仰心を試すように議論を吹っ掛けるところは期待通り。モルモン教創始者の一夫多妻制や、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教がボードゲームやファストフードと同じで、オリジナルに対するコピーでしかないことを挙げて難癖をつける。
しかし知的な議論というよりも物理的に監禁された恐怖が先に立ってしまい、女性二人は立ち尽くしたまま反論できない。後半はリード氏に捕らわれたゾンビみたいな人たちが登場、ビジュアルで怖がらせるお化け屋敷みたいな場面が続いて落胆した。
人生経験豊富で理屈っぽい男性が、単に若い女性を黙らせるだけではつまらない。ましてや力づくで監禁するのでは。むしろ彼女たちなりの感情とか人生経験に寄り添い、互角の戦いをしながら論破してほしいと思うのだった。実際、シスターがファストフード店の好みを不等号(>)を使って列挙するあたりはおかしみがあった。
また宗教は力でねじ伏せるよりも自発的に信じさせることに本当の怖さがあるはず。ストーリーの終盤でシスターの一人が「私たちを自分自身の意思で殺させようとしている?」と毒づくあたりは鋭いと思った。そんな心理戦もリード氏がシスターを刃物で切り裂くように殺害するので台無しになってしまうのだが…。
そういうわけで、鑑賞中はまるで屋敷に捕らわれているのと同じく、早くこの映画が終わって欲しいと思わざるを得なかった。それでもリード氏が宗教や音楽が「反復」でしかないと指摘するのは本質をとらえている。
入信するかどうかは別として、自分の死生観や世界観を確かめるため、宗教の映画は見ておく価値があると思うのだ。
最後に、パクリを指摘されたレディオヘッドのクリープが、まるでリード氏の弾き語りのようにおどろおどろしく鳴っていたのは笑ってしまった。エンドロールを見る限り、特に加工はしていない原曲通りなんですよね。
ホラーなんだか、スリラーなんだか、サスペンスなんだか・・・?
えーっと・・・ソフィー・サッチャーってこんなに美人だったんか・・・と、終始ソフィーの美しさに魅了されました。撮り方が素晴らしい。とにかく美人でした。
・・・それだけ?(汗💦
ヒュー・グラントの怪演があってこそ、寝ずに済みました。
がしかし、ほぼほぼ宗教の話で、賛否が分かれるのは明らかでして・・・
宗教信仰というものがいかなるものか、逆手に取って語る手法。そこにホラーのごとき存在を出すことで、なんかゴチャゴチャなホラー?スリラー?サスペンス?なジャンルになってしまっており、面白かった!とはならない。
微妙ですね・・・
GWに映画館で見る映画も尽きてきたところで、最後に観るには、題材が重すぎました(笑)
いっそ、もっとホラーに振り切ってもらった方が良かったという感想ですね。
脱出モノではあるが、予告に裏切られた感が半端ないw
宗教とは
予告動画に宗教という言葉が全く出て来なかったのでこういう話だとは思いませんでした。
製作側が意図的にそうしたのかは分からないけど少なくとも私も含む何割かの人は脱出サイコスリラー映画と思ったのではないかな。
本当は宗教論を通して人間の信念と狂気を考えさせる奥深い内容なのにね。
ヒューグラントは好演だったが役柄としてのリードに不気味さ異常さがもっとあると良かったかな。もちろん終盤で明らかになる監禁部屋の存在で異常さは伝わるんだけど途中まではただの論破したいオジサンになっちゃってたのでね。
予想と違ってもいい意味で裏切られたと言えればまだ良かったんだけど、今回はそこまではいかなかったかなぁ。
ヒューグラントをはじめシスター二人は怪演でした。
何故人は祈るのか?
モルモン教の宣教師の女子二人組が主人公という設定が珍しく、面白い。
もしこれがメジャー宗教の信者だったら、
リードおじさんの宗教についての力強い追求、モノポリーに例えた反復という主張に対する脆さ、危うさのようなものは描けなかったのだと思う。
実際、金髪の方の女の子はかなり信仰が揺らいでいたように見える。
前半は不気味な家の中での恐怖の演出がよく出来ていたけれど、
リードの軽妙で飄々とした振る舞いがプッシュされ始めてから、純粋なホラーというよりは知的スリラーのような雰囲気を帯び始めるので、あまり怖くない。
後半部分はどうもリアルさに欠けて、失速したような雰囲気があった。
「無意味とわかりつつ何故祈るのか」という問いに対する金髪の女の子の返答はとても考えさせられた。
宗教に生きる者として美しい返答だと思う。
黒髪の女の子の体内に入っていたアレのこともあるし、
後半の知的を気取った感じを無くして、主人公達の友情と絆をもっとプッシュすれば、怖くも美しい映画になれたと思う。
最後まで恐さが続く
期待してたのと違った
どなたかのレビューで、「思っていたのと違った」というのがありましたが、まさしく私もそう感じました。
中盤での、ヒューグラントが語っていた宗教観に関してはある意味興味深く、面白かったけど、私としては脱出ムービーと思っていたので、ちょっとそれとは違うかなと。
定番のドキッとする場面はあったけど(恥ずかしながら身体がビクッとしてしまった)
ユナイテッドシネマで、早くも狭いスクリーンに移り、しかも、かなり上映期間が短そうだなと嫌な予感がしたけど、実際に入場者も少なく、やっぱりそういうことですね。
アメリカ(それともカナダ?)とかではああいう森の中の一軒家とかが良く出てくるけど、こんなとこに女性二人で訪問させるなよと思ってしまったのは私だけですか。
思ってたのと違った!
家の中にいくつものトラップがあり命がけで脱出する類の映画かと思っていたけど全然違った
ホラー映画は好きだけどスプラッタ描写はそれほど好きじゃない私にはいい塩梅の映画だったけどとにかく長すぎた
90分でいい
死体が生き返るネタバラシの辺りが一番面白くてあとは下り坂だった
あの家には布教に行きたくありません。
家の外観がスクリーンに映し出されると、もう定番のような
雰囲気なので、それでグッとストーリー展開に対して期待値が
上がった。
最近いろいろな役を演じているヒュー・グラントが刃物を持って
襲ってくる殺人鬼でもなく、理路整然と自分の考えを述べるだけで、
部屋の内装と相まって、漂う空気や雰囲気が怖い。
アメリカだと本当にこういう内装の家がありそう。
ストーリー展開はタイトルの「異端者の家」というところから、
宗教絡みかなと想像していたけど、それ以上でした。
シスターを演じた二人の女優さんが役の入り込み具合がすごくて、
特にパクストン役のクロエ・リードが素晴らしくて、
今後確実に伸びてくると思います。
それにしてもA24って作品を見つける嗅覚が鋭いと思う。
ハズレもあるけど。
「脱出系オバケ屋敷を期待して入ったらすぐに出口だったけど、途中の展示はけっこう良かった」
劇場予告を見て「仕掛け満載の迷路みたいな家から脱出する話なのかな?」と思ってたら全然違いましたわい。
(YouTubeのCMは、その勘違いを更に加速させる作りになってて、なんともかんとも)
ヒュー・グラントん家にモルモン教の宣教にやって来たシスター二人は快く招き入れられるが、実はヒュー・グラントは、あらゆる宗教を研究した既存の宗教を論破したいオジサンでした。しかも、内面は非常に邪悪なクソ野郎で、二人を招き入れた目的は…。
ホラーと言うより、会話がメインのサスペンス。2つの扉を選んでから脱出までのハラハラを期待すると肩透かしを食らう。実は2つの扉に行く前がサスペンスの山場だったんだよなぁ。
家に入って、にこやかに対応してくれるヒュー・グラントだけど、「あれ、なんかこの状況、ヤバくない?」「でも相手は常識の範疇の振る舞いだし、ここで帰りますって言うのも失礼になるし…」「何とか退室する口実を見つけないと」と、モタモタしている内にどんどん状況が悪化して行く感じは、キャッチセールスや、まさに宗教の勧誘に引っ掛かった時に似ていて、他人事なら無茶苦茶面白いサスペンス。
しかも、ヒュー・グラントの話すモルモン教(他の既存の宗教も)の教義の矛盾点や、バーガーチェーンやモノポリーの普及発展に例えた宗教の話が、「こんな講義授業があるなら聞いてみたいな」と思えるくらいに結構面白くて、聞き入ってしまいましたよ。
「宗教の教え」と「システム」の問題など、観賞後、家に持ち帰って色々考えたりも出来る、小ぶりながらも中々の良作。
例えるなら「脱出系オバケ屋敷を期待して入ったらすぐに出口だったけど、途中の展示はけっこう良かった」という印象でした。
ヒュー・グラントぴったりの好演、宗教論が興味深く、ラストの畳みかける展開がいい
観る前は予告編から、脱出ゲーム物の一種かと思ってましたが、なんと宗教映画でした。
宗教色を出したら日本でヒットは難しいでしょうから。
主演のヒュー・グラントの、いかにも軽薄で感じがいい人当たりの良いのに実は裏がある男がぴったり。
饒舌なうさん臭さ満載で、宗教について語る語る。
モノポリーや流行歌を例にしてわかりやすく説明してると思うのですが、自分はそっち方面は特にうといので、ちゃんとは理解できてない。
きっとキリスト教圏の英米欧各国では、全国民にある程度の共通の知識があるから、わかるのでしょうねぇ。
それでも前半はひりひりした緊張感も相まって、ヒュー・グラントの説明は面白く聞いてました。
しかし、これに対抗する2人が若いせいもあって言われっぱなし。
もう少し反論してもイイと思うのですが、あの状況では難しいでしょうね。
そして、後半からは徐々にB級ホラー要素が増えてくる。
この既視感満載の要素が凡庸で邪魔。
せっかくの宗教論、理詰めで、興味深い展開が、仕方ないのかもしれないけれどだんだんとありがちホラーっぽくなってくるのが少し残念。
と、クライマックスで一気に反撃。
大人しかったほうの女性が巻き返すのが溜飲が下がる想い。
あの合図のキーワードを本人が言っちゃったり、蝶々が見えるところが本当に良かったです。
グダグダせず、さっと終わるのもグッド。
単にB級ホラーでは片づけられない余韻を感じました。
丸の内ピカデリー・ドルビーシネマでの鑑賞で、映像・音響が最強!
毎回、ここのスタッフによる独自のエレベーターの飾り付けが有名ですが、今回は劇中の「地下へ通じる2つの扉」を、劇場の2つのエレベーターに見立てて、エレベーターのスイッチ付近にはメッセージカードが。
「エレベーターが開いたら、最後。あなたは、どちらを選ぶ?」の言葉が気が利いてるぅ。
自称クリティック派から、あれは奇妙な隣人程度ですな。
微妙だけど楽しかった
祈りの捉え方は良い。
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