劇場公開日 2025年4月25日

「“Mazzy Starは、Bob Dylanの「反復」…”な映画」異端者の家 stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0“Mazzy Starは、Bob Dylanの「反復」…”な映画

2025年5月6日
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鑑賞方法:映画館

海外の映画作品には宗教を取り扱ったものが少なからずあり(特にキリスト教圏)、その宗教的・歴史的背景を知らなければ、鑑賞後もなんだか“奥歯に物が詰まった”ような感覚が鑑賞後も残りがちです。この作品もそうでした。しかも、対話形式の信仰に関する問答が結構長い時間費やされ、作品の重要な要素となっていました。一部うなずける部分があるにはありますが、なんだか分かったような分からなかったような気持ち悪い感じが、鑑賞後もずっと残りました。スリラーとして普通に楽しめる部分もあったのですが、海外での高評価に比して、日本ではやや評価が低くなるのは仕方がないですね。

*キリスト教というのは、ユダヤ教の上書き=“反復”だったのですね。そういう風には今まで見ていなかったです。勉強不足でした。

*エンディング曲は、Mazzy Starの“Fade Into You"のイントロが流れてくるのですが、声が違うので誰かのカバーかなと思ったのですが、歌詞も何となく違いました。あとで調べたら、歌詞だけBob Dylanの “Knockin’ on Heaven’s Door” に変更されていたそうです。つまり、これも“反復”ということだったのでしょうね笑
ちなみに歌っているのは、シスター・バーンズを演じていたソフィー・サッチャーでした。
(2025年5月現在、Amazonなどの配信で聞くことが出来ます)

*全然関係ない話ですが、昔、飛行機で隣り合わせになったことがある人が、日本での2年の布教活動を終えてカナダへ帰国するという若い男性でした(日本語が多少話せる方でした)。活動の見返りとして本国で大学へ進学させてもらえるとのことでした(学費がいくらか出るみたいでした)。日本で好きな娘が出来たが、「さよなら」しないといけなくなったと、少し涙ぐんで話してくれました。あの例の“布教活動”は事務的で冷たく、非日常的な感じですが、私生活は平凡で妙に人間臭い面もあるんだなぁと思ったことを思い出しました。

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stoneage