「演技力」異端者の家　aliasさんの映画レビュー（感想・評価）

終盤に多少の動きはありますが、それ以外はほぼワンシチュエーションで進行する会話劇です。また、題名からも想像がつくように、その会話の内容はほとんど宗教に関するもので、宗教に興味がない人にとっては退屈に感じられるかもしれません。さらに、驚くようなオチが用意されているわけでもありません。

ただ、ヒュー・グラントの目的が見えず、先の展開が読めないことに加えて、三人の俳優の演技が非常に優れているため、緊張感や怖さはしっかりと伝わってきました。ですので、「人に勧めるか」と聞かれればNOですが、観て良かったとは思います。

【追記】
ちょうど『ブリジット・ジョーンズの日記』を観たばかりだったので、ヒュー・グラントのイメージが重なってしまい、違和感を覚えるのではないかと心配しましたが、そんなことはまったくありませんでした。それだけ彼の演技が素晴らしかったのだと思います。