「どこまでが事実」オークション 盗まれたエゴン・シーレ こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
どこまでが事実
絵画オークションの世界を垣間見る楽しさがある。安く手に入れる駆け引きだの、歴史の経緯だのが絡み、世紀の発見やったー!で済まない。
しかし青年が一縷の清涼剤的存在で、事実にどこまで即しているのか。登場人物はフィクションだとテロップにあったが、それでもそれぞれの役回りに相当する人物はいたはずである。
この映画のなかでは青年の最後の選択にホッとして清々しく終われた。あの選択は気持ちの強い者でないとできないことだ。
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