「地味だがドキドキ」オークション 盗まれたエゴン・シーレ Mikikarさんの映画レビュー(感想・評価)
地味だがドキドキ
実話に事件性や話題性があり、既に面白いのですが、登場人物それぞれの人柄や性格、人間関係が、さりげなく丁寧に描かれているのがとても良かったです。
まっすぐなアンドレ、不思議なオロール、主要人物は皆魅力的でした。
オロールと父、マルタンと友人など、脇の人間関係にも心が震えました。
個人的にはオークション場面の緊張感も好きですが、オロールの口から出まかせ嘘の皮肉っぽさが気に入りました。
そして、全編を通し、言葉を発しない「エゴン・シーレのひまわり」の存在感が圧倒的です。
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