「しっとり、ほんわか、すっきり、じんわり」美晴に傘を JLoveTさんの映画レビュー(感想・評価)
しっとり、ほんわか、すっきり、じんわり
上映館数も少ないし、監督、俳優陣もすんごくメジャーな方々(何をもってメジャーとするかのラインはあるかと思いますが)なので、独りよがりになりがちなヤツか…と思いましたがあれ?思ったより垢抜けている(いい意味で)?
メインテーマである、伝えられなかった(伝えそびれた)想いには号泣と共感しかなく(観客側の、人生経験にもよるかと思いますが)でも堅苦し過ぎず、笑いもちょいちょい挟み、バランスがよい。
主人公にしても、ただ頑固で無口と言うだけでないキャラ設定。ストーリーをドラマチックにするために誇張されたやたら意地悪なだけの人、伏線を回収するためだけに現れたスーパーいい人もなく、それぞれがあ、こう言う人いるよねー、って無理がない。(酒場のシーンとか、下品過ぎ…と思いましたが実際地元の集まりってあんな感じなんだろうなと思わせる盛り上がり。)
例外的に書道の先生はやたらウザいオバさんで、笑いを取るためのキャラとしては押し付けがまし過ぎる、と思いきや、信念持って書道家を貫いてるからこその発言なんだとわかる、背筋がぴりっと伸びる気がする独白シーン。あそこ一番好きかも😆
自分にもあった、あの時ああ言っていれば…と言う想いを昇華させてもらったような気になった映画でした。
業界通の友人に語ったら、封切り以降…2/6まで?に観た人数よっては上映館数増えるかもよ、とのこと。あの人に観てもらいたい、あの都市で上映して欲しい…との想いが届いて欲しいなぁ。もし見るべきか迷っている人がいたら背中押してあげたい。
コメントする