白衣蒼狗のレビュー・感想・評価

カンヌ監督週間ということで、劇場で上映されていたので気になり映画館に足を運びました。 山間の村で介護を生業とする不法移民の青年と移民労働者たちの悲惨な様子を描いた作品。 それぞれのシーンが長めに撮られており、覗き見しているような、まるでその生活がそこにあるかのように思えました。 静寂な中に聞こえる雨の音や、唱える声、クラブの音楽、様々な音がとても際立って印象的でした。 説明や台詞も少なく映像も暗めなので状況を理解するのが難しい場面もあり。そして重いシーンがひたすら続くので少々忍耐の要る作品かもしれません。

山岳地域で障害者や高齢者の介護をする 介護士の資格を持っていない海外からの不法就労者搾取の話 冒頭の介護シーンで、この監督の怒りを感じた 容赦なく現実を突きつけられる 暗く重い内容だし救いはない このお二人の監督が次回はどんな作品を撮るのか興味がある