九龍ジェネリックロマンスのレビュー・感想・評価
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HAZE
原作・アニメ共に履修してからの鑑賞で、原作・アニメのイメージを払拭できるのかというところに念頭を置いての鑑賞。
特典はビジュアルポストカードでした。
原作の壮大な感じはやっぱり2時間ではまとまりきらずだったな〜という印象で、原作から抱いていたどこのターゲット層へ向けた作品なんだろうというのが実写ではより謎が深まってしまったのが残念でした。
序盤は概ね原作と同じ流れで進んでいくんですが、尺の都合もあって日常の異変が起こるのがかなり早く、登場人物に感情移入できる前にそそくさと展開が進んでしまうので、そこが映画としてあまり活きていなかったなと思いました。
主に2人の謎や恋模様を描くことにフォーカスを当てており、その上でミステリー要素をなぞっていく感じなので、魅力的だったキャラクターたちも表面上存在しているだけのようで舞台装置にしかなっていないですし、原作に触れていないとこの世界観からは振り落とされてしまうのでは?という作りなのもいただけなかったです。
ガラッと世界観が変わるところなんかも初見じゃついていけないでしょうし、観ていても違和感が少なからずありました。
全体的に小道具やセットや衣装なんかは雰囲気があって良かったなーと思いましたが、九龍城砦はCGで雑にぶち込まれた感があってあまり魅力的に映らなかったですし、場面自体もそこまで多く登場する訳ではないので、絵面的な物足りなさは確かにあったなと思いました。
原作のタッチに加え、アニメで命が吹き込まれたことによって工藤の印象が結構固まった中での実写工藤を演じた水上くんはどうしてもビジュアルが若すぎるな〜っていうのが引っかかってしまいました。
若い頃と今を描くという点で一人二役なのでしゃーなしにしても、申し訳ないんですがあんまし髭が似合っているようにも思えず、一挙手一投足から滲み出る若さがこの作品でマイナスに働いたかなと個人的には感じてしまいました。
吉岡里帆さんは原作・アニメ鯨井とはまた異なる感じの魅力が発揮されており、九龍七変化を楽しめる点では良かったかなと思いました。
ただ一人二役の変化がアニメ版では際立っていただけに実写版ではパンチが劣ったかなとはどうしても思ってしまいました。
エピローグも原作とは異なるものが描かれてはいるんですが、いかんせん長いなーと思いましたし、新解釈の現代での展開は蛇足でしかなかったので、スパッとKroiの主題歌で終わらせて欲しかったです。
登場してくるご飯は全部美味そうでした。
個人的にはレモンチキンが魅力的に見えましたし、べらぼうに腹が減ってる時に観たので思わず腹の虫が鳴いてしまいました。
この手のジャンルでも実写に不向きな作品もあるんだなぁとは思いました。
やっぱり実写映画って難しいですね。
鑑賞日 9/1
鑑賞時間 18:15〜20:15
映画なりのオチをつけたと思うけど、破綻してない?
2025.9.2 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(117分、G)
原作は眉月じゅんの同名漫画
記憶を失くした女と、語れない過去を持つ男を描いたファンタジックラブロマンス映画
監督は池田千尋
脚本は和田清人&池田千尋
物語の舞台は、かつて香港に存在した九龍城砦を再現した町
そこには、行くあてのない人々が集い、ある種の「何でもあり」のコミュニティが生まれていた
その町にある不動産屋「旺來地産」に勤める鯨井令子(吉岡里帆)は、先輩社員の工藤(水上恒司)に想いを馳せていた
工藤は麻雀仲間たちとギリギリまで遊んでから出勤し、いつもギリギリにタイムカードを押すようなズボラな性格をしていた
支店長の李(山中崇)もそんな2人を微笑ましく観ていたが、彼も不思議な男で、退勤時間になると時間ぴったりに帰っていた
ある日のこと、空き物件のメンテナンスをしていた工藤と令子は、その作業を終えて休んでいた
ソファで寝てしまった工藤を起こそうとした令子だったが、工藤は突然令子を出し寄せてキスをしてしまう
そして、耳たぶまさぐるようにさわると、「間違えた」と言って、令子を突き放してしまった
動揺した工藤は上着を置き忘れて帰り、令子は工藤とキスをしたことで舞い上がってしまう
だが、彼の上着から1枚の写真が見つかり、
事態は雲行きが怪しくなってしまう
それは、その写真に「自分そっくりな女と工藤」が写っていたからだった
令子は自宅にあった付けたことのないイヤリングのことを思い出し、自分は記憶を失くしているのでは?と思い始めるのである
映画は、ジェネリックテラ(地球)という衛星のようなものが上空に浮かんでいる世界で、そこには人々の記憶が記録されていると言う
それを可能にしたのがジェネリックと呼ばれる技術で、九龍の中には「ジェネリック(後発品)」と呼ばれるコピー人間のようなものが存在していた
令子も工藤と一緒に写真に映る令子B(親友の楊明(梅澤美波)が命名)のコピーであることが中盤になってわかり、それがこの世界を作り出した蛇沼(竜星涼)の特別な研究対象となっていた
また、工藤と令子Bの仲を知る茶館のタオ・グエン(柳俊太郎)は、令子の写真によってこの世界の謎を明かそうとして暗躍し、蛇沼と出会うことによって、情報共有をして行くことになった
蛇沼は「亡くなった母の再現」というものを試みていて、そのためにジェネリックテラという装置を開発して、その実験をこの街で行っていたことが判明するのである
とは言え、映画内から全てを理解するのは難しく、設定を知った上で観た方が理解度は高くなると思う
冒頭からテレビCMでジェネリックテラの宣伝をしているし、上空に浮かぶ謎の物体、時折歪んでしまう世界などを紐解いていくと、この空間がバーチャルのような世界だとわかる
この中で生活している人の誰が人間で、誰がジェネリックなのかの境界線は難しいのだが、感覚的には令子、支店長、楊明はジェネリックで、工藤、タオ、蛇沼は人間であると思う
そして、工藤の麻雀仲間の周さん(嶋田久作)はこの世界の歪みを知る人物のようで、彼の導きによって、ジェネリックである令子はこの世界での自分というものを確立して行くことになったように思えた
映画では、時折地震などが起こり、それが工藤の感情と連動していることがわかるのだが、それはこの世界の中に住むオリジナルが影響を及ぼしているように描かれている
そして、その感情の揺らぎを生み出しているのが令子の存在であり、令子は令子Bのコピーでありながらも、別人になろうとしていた
オリジナルとは別の人格になろうとするジェネリックの存在が世界を根底から揺るがし、そして工藤をその世界から助け出そうとする令子が描かれていくのである
個人的には、工藤を対象とした実験を行っていて、蛇沼が彼の自殺した恋人・令子Bを再現することで、ジェネリックテラの概念を完成させようとしているのだと思っていた
その目論見はジェネリック令子の目覚めた自我によって崩壊することになるのだが、その揺らぎこそがこの計画の克服すべき課題であるように感じていた
射沼は母親を再現したいと思っていたが、この技術で再現したとしても別人が投影されるだけであり、記憶や情報だけでは人を完全には再現できないということなのだろう
原作の設定とかは分からないが、故人を復活させることに意味はなく、過去と決別することでしか未来は訪れない
令子は令子Bになって工藤のそばにいるのではなく、オリジナルとしてそばにいたいと考えていた
だが、それを可能にするよりも、外の世界に工藤を連れ出して、彼を救うことを選んだということになる
そして、エンドロール後にはジェネリックテラが消滅した街を描き、そこで工藤と令子が再開することになるのだが、この映像のおかげでさらに意味がわからなくなっている
もしかしたら、蛇沼の計画がさらに進化を遂げていて、ようやく完成形としてのジェネリック令子が再現できたようにも見える
だが、映画の主題を考えるとその構成はおかしくなってしまうし、あの映像を正当なものと考えるのならば、「実は令子Bの自殺すらもプログラムの一環」のように思えてしまう
工藤に目をつけて、最愛の人を失くした人物にジェネリックを会わせる目的があり、それすらも蛇沼の計画だったというものなのだろう
そうして、工藤を令子Bが死んだ世界に閉じ込めて、そこで令子と再会させることによって、実験データを取ろうとしていた
そう考えると、令子Bは実は死んでなんかいないということになり、それがジェネリック令子が令子Bとの相違点を生み出している(令子は生き続けて変化しているから)ということになるのかな、と感じた
いずれにせよ、正解があるかわからない内容で、ぶっちゃけると吉岡里帆を大画面で愛でるだけの映画になっている
それはそれで良いと思うのだが、きちんと映画内で設定を解決し、からくりを提示しないとダメなんだと思う
原作は未完とのことでラストは模索中なのだと思うが、それを見越した上で映画オリジナルの解決を結ぶのは難しい
それでも、あのラストを描くことで、製作者サイドの解釈というものが生まれていて、その隙間を埋めるとするならば、前述のような解釈を加えるしかないのかな、と思った
上手くまとめれなかったか
漫画もアニメもそこそこ見てから映画を見たので、カットされた部分や設定違いに戸惑いました。
九龍の世界観はとてもよく出来ていて素晴らしいなと思ったのでもったいない。
吉岡里帆って不思議だよね
吉岡里帆主演と聞くと暗雲が立ち込めるんだけど、監督が池田千尋だからね。観に行かないと。
そしてこの作品、主演二人の演技が今ひとつなの。どういうキャスティングなんだ。
これを池田千尋の手腕でなんとかできるのかってとこだね。
吉岡里帆は工藤を好きなんだけど、なかなかうまくいかなくてみたいなエピソード語られてくね。
それでそのうち、吉岡里帆はどうもオリジナルの記憶を部分的に植え付けられたクローンみたいな奴で、オリジナルはもう亡くなってるってことが分かるの。
しかし工藤は吉岡里帆を好きになるが、それはいったいどういうことなんだってなってくね。
たぶん「私」の特別性みたいな話なんだよね。
吉岡里帆は簡単なんだよね。「私は私」だから。オリジナルとは別物で、工藤が好きになったのは「私」で済む。
でも工藤はさ、目の前の吉岡里帆を好きになったのか、亡くなったオリジナルの代替として好きになったのかで、そりゃ悩むよね。
もし相思相愛の相手がなくなって、その記憶を引き継いだクローンが目の前に現れたとしたら、どうするかって悩むよね。悩むじゃ済まないくらい悩む。
しかしそこはケリがついて、当然のごとく、目の前の吉岡里帆が好きなんだよ。
新しい靴で新しい場所に行って、新しい友だちを作って、水餃子を正義と思わずレモン唐揚げを食べる吉岡里帆が好きなの。
そして次にくるのが仮想存在の実在化みたいな話だね。ピグマリオンの頃からやってる。
どうも九龍は、吉岡里帆のことを忘れられない工藤が産み出した幻想と実存が半々みたいな存在なんだね。
その中で産み出された人物は、九龍から外に出ると消えてしまうという。
でも大丈夫。吉岡里帆は愛を知ったから。出ても消えないの。
「よっしゃー!」と思ったら……。ここでエンドロール。
いやさすがにそれはと思ったら、エンドロール後でまとめたね。
これレモン唐揚げ屋が実在したってところで終わりでも良いんだよね。
さらに唐揚げ食べてる後ろに吉岡里帆っぽい人が立ってるところで終わりでも良い。
でもちゃんと分かりやすく説明してくれる親切設計。
そしてまた思うんだけど、吉岡里帆は、そんなに良い役者じゃない気がするんだよね。
主演作はスベった印象の方が強い。例外は《正体》。
コメディを頑張るけどそこまで笑えないし、美人ではあるけど飛び抜けた美人でもない。演技は下手ではないけどうまくはない。
なんかそんな感じなんだけど、色んな作品に出てて、この頃は悪いまでいかない。
不思議な役者だなと思ったよ。
池田千尋の手腕が鮮やかに発揮されたかというとそんなこともなく、これ多分、原作の設定の詰めが若干甘いんじゃないかという気がする。機会があったら原作も読んでみよ。
不合理な感情
恋する者が、傍から見て滑稽に見えるのはよくある話。
本人すら恋に落ちた理由を合理的に説明できない場合も多いのだから、周囲の人も不可解に思うのは当然。
70年代、「UFOロボグレンダイザー」などの日本アニメがフランスで大ヒットした。
その後日本のアニメにどっぷり浸かった子供たちは、日本を警戒する大人たちとは違って、アニメの世界と重なる日本の風俗やサブカルチャーになつかしさを感じるようになる。
これも不合理な感情だ
たしかに「なつかしい」は「恋」に似ている。
この作品の主役は香港だ。
近時の「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」も含めて、子どもの頃から今まで香港(香港風を含む)を舞台にした映像作品に親しんだわたしたちは、香港に恋をしてきた。
「恋する香港」の後景にある二人の男女が繰り広げるラブコメに一喜一憂することを目的としたのが、本作「九龍ジェネリックロマンス」である。
映画と同じく終わらない恋は無い。
ジェネテラの崩壊がなくとも、いずれ工藤は鯨井令子の愛によって「終わらない夏」を終わらせる決意をしたと思う。
鯨井Bの死について、工藤に責任があるかは明らかではない。
であっても、責任の有無にかかわらず未来ある者は別の場所で人生を進める義務を負うのだから、この作品の結末は支持されるべきように思う。
それでも、終盤の蛇沼みゆきの悲痛な叫びや終わるジェネリック九龍を目の当たりにしての周の諦観を見た私は、工藤と鯨井令子たちの未来に思い入れることができないのである。
遺される側に対してのみ感情移入ができたということ。
映画館からの帰り、山手線の車内で「サマータイムゴースト」を聴き終えた時点で、わたしの夏は終わった。
ポストクレジットでよくわからなくなった笑
予告で気になって鑑賞しました
懐かしさ溢れる街・九龍城砦の不動産屋で働く鯨井令子は先輩社員の工藤発に恋をしていた。工藤は九龍の街を知り尽くしており、令子をお気に入りの場所に連れ出してくれるが、距離は縮まらないまま。
それでも令子は、九龍で靴屋を営む楊明、あらゆる店でバイトをする小黒らといった大切な友達もでき、九龍で流れる日常に満足していた。
しかしある日、工藤と立ち寄った金魚茶館の店員タオ・グエンに工藤の恋人と間違われる。さらに、令子が偶然みつけた1枚の写真には、工藤と一緒に自分と同じ姿をした恋人が写っていた。思い出せない過去の記憶、もう 1 人の自分の正体、そして九龍の街に隠された巨大な謎。過去・現在が交錯する中、恋が、秘密を解き明かす─。
というのがあらすじ!
鯨井令子の違和感と写真をきっかけに秘密や過去についていろいろわかっていくんですけど全体的によくわかないで進んでいきました…
早い段階で九龍は幻視であることがわかります
思入れのある人しか見えないのかなと思ったら全然そんなことなく研究員にまで見えるんだと思いました笑
幻視だけど食べ物はどうなってるのとか幻視が見えない人が工藤を見たら草原の中で何やってるのって思われそうとか他にもいろいろ考えてしまいました笑
でも工藤の気持ちは伝わってきましたね…
自分がプロポーズしたから彼女が亡くなってしまったと思ってたし関係が進まないようにしてた…
ずっとつらかったんですよね
鯨井令子が気持ちを伝えて最後は令子を連れて一緒九龍を出たけどやっぱり消えちゃった…
やっぱりだめだったかと思ったらポストクレジットで出てきた!
これは幻視なんだよね?
それともクローンとしている?
よくわからなくなりました笑
関係ないけどそれにしても食べ物が美味しそうだった笑
最後なんてレモンチキンが食べたくなった笑
みなさんの演技がよかったです!
吉岡里帆さんはいろんな色の衣装が似合ってて素敵でしたね〜
かわいかったです!
そしてこの作品には原作があるらしく読んでたらよくわかったのか気になるところ!
原作を読んでみたくなりました!
いい映画をありがとうございました😊
スケール感はデカいが、、、
原作、アニメともにみていません。
途中まで、何がジェネリックなのか分からず、普通のラブコメだと思っていたが、中盤からはファンタジー要素が出てきて、ジェネリックの意味が分かった。
エンドロール前までの、2人が九龍から出ていき鯨井が消えてしまうところまでで、工藤が新たに人生を始められる終わり方が自分としては良かった。
エンドロール後に鯨井と再会してしまうことで、続きを描けるという良さは感じたが、結局九龍を出ただけになってしまったことが少し残念ではある。
漫画は続刊中の様なので、また読んでみようと思う。
連続ドラマで観たかった
原作履修済みです。
アニメも見ており、今回の実写版も楽しみにしていました。
まず、キャスティングは凄く良かったと思います。
主演の吉岡里帆さんは、違和感なく鯨井に見えましたし、工藤役の水上さんも良かったです。原作にはない髭も、童顔の水上さんを工藤の実年齢に寄せる為に必要だなと感じました。
竜星涼さんの蛇沼みゆきもビジュアルが最高でした。
九龍城砦内部はよく再現されていて素晴らしいなと思ったのですが、引きで全体を見た時がものすごくCG。
でもあれは工藤の記憶のクーロンなので、まぁそれもありかなと思えました。
まだ続いている原作モノを映画にするのは難しいことと思います。
比較的最初の方は丁寧に描かれており、終盤すごく駆け足だなという印象でした。
時間の制限があるので、全てのキャラに焦点を当てられないのは仕方ないとわかってはいるものの、やはりメインである陽明や蛇沼、グエンなどについてはもう少し掘り下げて描いてほしかったです。
原作の、この部分が映像化したらいいな〜という部分が大幅カットされ少し物足りなさを感じました。
映画ではなく、例えば連続ドラマであれば、各キャラをもっと深く、そしてクーロンの秘密をもっと丁寧に追えたのにと少し残念です。
ちなみに一緒に観た友人は原作もアニメも見てないので、何が何だかよくわからなかったと言っていました。
【”ジェネリック九龍城砦に住むクローン嬢の恋。そしてレモンチキンの味。”今作は、どこか懐かしさを漂わせる”常夏”の九龍城砦で生きる娘と男の少し切ないSFラヴファンタジーである。ラストの趣も良い。】
■懐かしさ溢れる街・九龍城砦の不動産屋で働く鯨井令子(吉岡里帆)は、毎日7:00時に起き、スイカを斬り煙草を吹かしながら小さなベランダでスイカを食べる。そして勤め先の不動産屋へ出社する。
そこで働く、元気のよい先輩社員の工藤発(水上恒司)と毎朝タイムカード通し競争をしながら、彼に少し恋をしていた。
工藤は、鯨井といつも同じ水餃子屋で食事をしていた。ルーティーンの様に、テーブルの上の調味料の位置を動かしながら。
令子は、九龍で靴屋を営む楊明(梅澤美波)、バイトをする小黒(花瀬琴音)という知り合いもおり、九龍で流れる日常に満足していた。
ある日、工藤と立ち寄った金魚茶館の店員タオ・グエン(栁俊太郎:珍しくまともな役。)に工藤の恋人(吉岡里帆:二役)と間違われる。さらに、令子が偶然みつけた1枚の写真には、工藤と一緒に自分と同じ姿をした恋人が写っていた・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ご存じのように、九龍城砦は今はない。だが、今作では蛇沼(竜星涼)が仕切る蛇沼製薬が開発した謎の円盤により、ジェネリック九龍城砦が描かれている。
その再現度合いがナカナカである。
狭い路地の中、多数の店と人がひしめき合い、生きているのである。
その中で、工藤と鯨井は部屋のメンテナンスをし、食事をし、行きつけの金魚茶館でお茶を飲み、お爺さん(嶋田久作)たちと麻雀をし、木片を二個投げて占いをするのである。
・だが、徐々に鯨井は、工藤が且つて恋をし、今はいない恋人のクローンである事が明かされて来る。違いはイヤリングがあるかないかである。又、鯨井だけではなく、九龍城砦全体が、蛇沼製薬が開発した謎の円盤による、ジェネリック九龍城砦である事も分かって来る。ジェネリック九龍城砦で暮らす人々は、その敷地から出ると消えてしまうのである。
■鯨井は、工藤の想いが作り上げたクローンである事が徐々に分かって来るが、彼女にその自覚はない。
だが、鯨井の想いが自分ではなく、居なくなった彼女にある事にも気付いて行くのである。少し切ない。
だが、工藤は鯨井と過ごす中で徐々に彼女に恋をして行くのである。そして、二人は初めて同衾し、朝を迎えるのである。
そして、二人は手を繋ぎ、木片を投げ一つが上向き、一つが下向きである事を確認し(香港の占いです。)、ジェネリック九龍城砦を飛び出るのである。
だが、工藤が気が付くとそこは何もない広大な原っぱなのであった・・。
そして、場所は東京に移る。
工藤は行きつけの店で、レモンチキン定食を食べている。すると、スーツケースを転がす音が聞こえてくるのである。それはジェネリック九龍城砦と共に消えたはずの鯨井であり、彼女は工藤の座る席の真向かいの席に座り、レモンチキンを食べながら微笑むのである。
そんな二人が居る店の外には、常夏のジェネリック九龍城砦では、見た事がなかった粉雪が降って来るのである。
そう、二人はジェネリック九龍城砦での関係から、クローン鯨井の工藤への想いが強きために、人間鯨井として復活し、新たなる真実の恋の道を歩み始めるのである。
<今作は、どこか懐かしさを漂わせる”常夏”の九龍城砦で生きる娘と男の少し切ないSFラヴファンタジーなのである。
ラストの展開も、嬉しき作品である。>
すごくいい意味で縮小版
アニメから入った身からすると、13話をすごく綺麗にまとめたなと思う
いい意味で無駄な要素を削げ落としていて、見やすかった
アニメと実写でラストの男女が逆になっていて、アニメを意識しつつオリジナル要素もある
映画からのアニメだと違和感あるかもしれない
アニメから映画だからすんなり見れてよかった
吉岡里帆は可愛かった
アニメは視聴したんですけど、あの絵があんまり好きじゃないので、吉岡鯨井なら入り込めるかと期待して見に行きました。
うーん。
原作の漫画だともっと良いんですかね〜
アニメと映画で2周したので話は大体理解できたのですが、鯨井Bが死んだ理由がやっぱ腹落ちしませんでした。
このままの九龍をずーっと続けたいから死んじゃったんですかね。。
考察サイトでも見るかな。。。
全体的にみんな何をしたかったんですかね。。
吉岡里帆の演技がイマイチなせいなのか、公開3日目にして座席は2割くらいしか埋まってないのが全てを物語ってる気がしました。
いわゆる映画的な中国な雰囲気は楽しめました。
吉岡里帆は可愛かった。
エンドロール後のエピソードも悪くはないけど蛇足感は感じました。
評価は可もなく不可もなく。
見なくても大丈夫ですね。
ロマンスとして深く突き刺さる程の物が感じられない
随分昔のことだが
香港返還前にカウルン城へは行った事があるんだな。
1~3階??辺りをガイドに案内されて中を回ったことあるけども
上を見上げたら 凄い多くの電線が通ってたの記憶してる。
通りも狭くてね、床屋とかお店が色々と並んでた様な。
ただガイドから絶対離れず続いて歩くように注意されたっけな。
噂通り上階部分はやはり危険だったんだろうね。今思えば。
そんな事を想い出しながら
今日は「九龍ジェネリックロマンス」を見たのよ。
チラシ手にした段階では期待してました。
なんだろ、思いが同じ事の繰り返し??多い感じ。かつ
兎に角ね 背景が廃墟過ぎる感になってて。
翔んでるロマンスがココで芽生えるとは言い難いかな。
(チラシから感じて少し残念感)
ちょっと近いけど九龍てこんなんじゃ無かったような。そんなにキレイでも無いけども 生活感はメッチャ在ったけどね。
違和感在るのが上空のジェネリックテラかな。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクションのUFOを想い出したわさ。
やってる感が同じ方向に思えたかな。
総評は星3少し下ぐらいかな。
アニメやってるそうなので、そのままアニメでやれば良かったかと。
なんで実写にしたのかなと言う思い。
色彩合わせてフィルタ入れて撮った方が良かったかなと思う。
原作:眉月じゅん氏 (恋愛漫画)
監督:池田千尋氏
--------MC------
鯨井令子役:吉岡里帆さん
工藤発役:水上恒司さん
李役:山中崇さん
周役:嶋田久作さん
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(思った事)
・ロマンスに深く焦点を合わせて作った方が良いと思う。
背景の九龍感が活かされてる展開ではないね。
ただ香港街並風な感じ出したかっただけじゃないのかな。
恋する惑星の様にしたかったとか・・・
また上空浮かぶジェネリックテラの存在などの絡みも合わない感じする。
ココより先に行くと消えるとか言われてもね~ 見てて唖然っすわ。
・工藤役の水上さんが ちょっと怖い感じしちゃう。
前に見た戦争作品の特攻役は真面目で良かったけども。あれと比べたらイカンのだけども、額出して髪が少し長目でバックで流してると めちゃ厳い顔立ちかな。
前にチンピラ?役見たけど 良く出来てて怖かった。
優しい感溢れる人柄の人って、少しでも厳い強面役をやると凄く怖い人になっちゃうなって言う感じしましたわ。このロマンス物には不向きなのかも。
・鯨井役吉岡さんは凄く香港服も似合ってて そこは可愛くって良かった。
特に肩から指先までキレイ。この部分はきっと彼女の武器なんだろうね。
大事にして欲しい思う。
他の女優でと言うコメントもあったけど、私は100%彼女で良かったと思うね。
彼女の魅力がメッチャ出てて そこは今作一番良かったと感じます。
ちょっとロマンスって言うには しつこい繰り返し感があって
仲良く中華飯食ってるだけじゃんって思いもあるけども
原作漫画の方はきっと楽しいのだろうと思います。
ご興味ある方は
今のうちに劇場へ!
ラブロマンスが、よう御座いました。(再鑑賞·追記)レコポンを見に再鑑賞♪ヽ(´▽`)/
なかなか切ないラブロマンスだが、ハッピーエンドで終わって良かった。
冒頭の説明で、空に浮かぶジェネテラは記憶をバックアップするサーバーで、事故などで失われた記憶も脳へ出力出来るという。
蛇沼は、その記憶はクローンの脳にも復元できるから、人類の夢である不老不死も叶うと言う。
まあ、人によっては永遠の命など絶対に御免こうむると言うかもしれない。
そして、お目当ての吉岡里帆さんが早くも登場♪ヽ(´▽`)/
令子(吉岡里帆)は耳にピアスの穴が空いてないのにナゼかピアスを持っていて、自分でも何で買ったんだか分からないと言う。ピアスを買った記憶もないようだ。
ということで、 以上の事と鑑賞前に読んだ映画.comの解説を合わせてみると、この吉岡里帆は元の吉岡里帆(後に鯨井Bと命名される)の記憶を埋め込まれたクローンであるらしい事が匂ってくる。
実はこのあと今の令子には元の令子(鯨井B)の記憶は無い事がだんだん分かってくる。
漫画は読んでないのだが、漫画ではそこら辺の事情が徐々に明らかになって行くのだと思う。だが映画は2時間っきゃないから、チャッチャとネタが割れてくるので(令子がクローンであること分かってくるので)、せっかちな僕には嬉しい限りだ。
このあと工藤の言動と令子を見つめる切ないまなざしが、令子がクローンである事を裏付けていく。
ただ、今の令子に以前自分が愛した令子を重ねているのは工藤の話であって、自我を持ったクローンの令子には元の令子の記憶は埋め込まれていないようだ。
今の令子は工藤が好きなのだが、工藤は以前愛した令子に未練タラタラで、今目の前にいる令子が好きなわけではない。
工藤はクローンの令子を通してピアスをした元の令子を見ているだけなので、今の令子にとっても工藤にとっても切ない限りである。
令子が「私を見て」と訴える場面なんぞ、涙なくしては見られんぞ。って泣いてないけど (^^)。
工藤が今目の前にいる令子を愛せばラブロマンスの話に関しては全て丸く収まるのだが、幻の九龍城が厄介だ。
九龍城は思い出の中に閉じ籠っていたい工藤が想像したものなので、工藤の感情に連動して揺れたり土砂降りになったりする。
問題は、今の令子と相思相愛になったら元の令子との思い出の場所である九龍城は必要ないから消えてしまうかもしれないことだ。その場合の令子がどうなるかが気になる。
水槽の中の金魚が、死んでる金魚も生きてる金魚も見分けが付かなかったり、水の外に出たら生きていけなかったりするのでクローン令子の比喩として何度も出てくる。だから九龍城がなくなったら令子も消えてしまうような気がしてドキドキしてしまう。
九龍城を2人で出ることを決意したときの工藤のセリフに胸が熱くなる。大体こんな感じのセリフ。
「消えたら後悔するかもしれない。それでもお前と明日を生きてみたい」
か~、しびれるぜ工藤、よく言った (*’ω’ノノ゙ ☆ パチパチ
エンドクレジット後、食事する工藤の背後にスーツケースを引いた人物が現れたときは嬉しかった。
ここで終わっても良かったが、このあとその人物が令子であることをシッカリ見せてくれた。フィンランド帰りと思われる。
そして令子が言う「デリカシーって食えんの」
再鑑賞·追記·2025(令7)9/6㈯
吉岡里帆さんを見たくて再鑑賞 (^^)。
(どんな映画もそうだが)2度目なので色々見えてきて感動も深まる。ヨイネ。
最後に野原で鯨井が消えてしまったところで終わるのも良い。そうすれば余韻が残って心にしみるだろう。
あるいは、鯨井が消えずに一本の道を夕日に向かって2人が並んで歩いてく場面で終わるハッピーエンドもいい。
これは無声映画の名作のパクリ (^^)。先日YouTubeでこの部分だけの3分間の動画を見た。
実際はエンドクレジット後に吉岡里帆が復活したのでホントに嬉しかった。
僕は心に残らなくてもいいからハッピーエンドで終わって弾む気持ちで映画館をあとにしたい。
それと、令子が「私は絶対の私になりたい」と言う所が2回有るが、その場面にとても感動した。
1度目は願掛けの時に、自分の事を願いなさいとアドバイスされ
「他の誰でもない、絶対の自分になりたい」と願い、表と裏が出る場面だ。令子の強く願う気持ちが伝わってきて感動した。
2度目。終盤の「ここでなくても大丈夫な絶対の自分になりたい」と言う場面も令子の固い決意が見えて感動した。このあと九龍城を出ることになる。
あと、「誰かのマネじゃない、私の好きは私の好きです」と言った場面も良かった。
それから、工藤が田園を歌詞に今の自分の気持ちを込めて歌うところも良かった。
以前の令子との思い出と、いま目の前にいる令子との日々が重なり、それが工藤の揺れ動く気持ちともリンクして伝わってきて画面に釘付けになる。
そして『田園』の最後の歌詞は、工藤の言葉を代弁するかのようにこう結ばれる。
「僕がいるんだ 君もいるんだ
みんなここにいる 愛はどこにもいかない」
ヨイネ~♪ヽ(´▽`)
原作のラストは全然違っててほしい
いやー、原作読まずに観たら星1だったかもな。
原作好きじゃなかったらまず観ないだろうけど…
ジェネテラの設定やオリジナルの見分け方など原作にはない面白い解釈はあれど、メインストーリーは原作をなぞってるだけなので、尺の都合もありなんか薄っぺらいし、CGが雑すぎる…
九龍の風景は最初のほうの周さんに部屋を紹介するとことか迫力があってけっこう良かったんだけど、もっとダークな退廃感で途中にも挟んで欲しかったなあ。
夜に九龍の外?で蛇沼みゆきとグエンが話すところとかね…惜しいんだよね…
効果音が「メッセージ」ぼいとこがあったので、一瞬ワクワクしちゃったんだけど。
どうせなら原作を解体・再構築してあの映画くらい過去と現在未来が錯綜しても良かったかも。前半のピアスで交錯するところは良かったんだけどな〜。
漫画原作の邦画って原作ファンの顔色伺ってか、そういうとこ冒険しないよね…
まあ、それはそれで、なんちゃってヴィルヌーヴ映画崩れになって批判受けるのが目に見えてるか…
なのにあのエンドロールのあとの後日譚、なんじゃありゃ。
原作もこれでどう着地させるん?って感じではありますが、ジェネテラが爆発して終わりなんて陳腐にならず、映画と全く違うことを祈る(因みにアニメは観ていません)。
エピソード削るためには仕方がないとはいえ、ユウロンが博士にしては小黒を自分で突き飛ばすとか、チンピラ過ぎなのが残念でした(どうせ設定変えるなら説得力付けて欲しい、せめて部下にやらせろよ)。
嶋田久作はさすが!出番少ないのにとても味があって良かったです。
小黒役の娘がいちばん原作の「娘小黒」のイメージ通りでした。
吉岡里帆ちゃんも可愛かったし鯨井Bとの演じ分けできてた。ただやっぱ演出かな…どこかひとつでも、レコポンの心情シーンに溜めが欲しかった。
夏休み終了
子供達の学校が始まり久しぶりにお一人様を満喫したく、無料チケットがあったので観ました。
時間的に観れるのがこれしかなく、なんの情報も無かったけどまぁまぁ楽しめました。
死んだ人と話せたり触れ合えたりする偽りの世界なんて考えたことなかったので、それがいいことか悪いことかは置いておいて、とても感銘を受けました。
すごい不思議な世界でした。
エンドロールの後にまだ話が続いています。
九龍のクローン?(溢れ出る愛情表現は好き)
原作コミックは2巻まで読んだけれど分からず、今回の映画を観て理解しました。
つまりはクーロンとクローンをかけたんだね(違う)。終わらない8月、自我を持ち始めるクローンたち。
中盤で視点が工藤さんに変わった時、なるほどな、と思いました。人の記憶をバックアップする巨大な何かという設定や研究員たちはなんじゃそらですが、置いといて。好きになった人の幻影をずっと見ていて、幻覚(錯覚)?クローン?に再び恋をするという、感情の揺れ動きにうっかり涙腺が緩みそうになったのは悔しい。目線だけで愛しさを表現するのはやってくれるなぁ〜と勝手に思いました。
吉岡里帆がセクハラ(?)に遭いまくってるのは笑った。これも不覚。城塞内はナントカバースの世界なので、クローンに何やってもヨシということですかね。イチャイチャ多めなので、誰と観に行くかで肝を冷やしそうです。
(命日なんだ →びしょ濡れか弱き表情→一緒の布団→イチャイチャ→「暑っつい」→かわいいかよ。)
チャイナ娘をずっと見ていたかった。かわいいネ。メンディーは最早大胸筋でメンディーやなぁと分かる笑サンバは必要だったのだろうか…。
レイコがクローンになった理由を悟ったシーンは何故か辛かった。死亡の理由は分からずじまいだけれど、ベランダのシーンで悟る水上さん上手いなぁ。でもあれがピークかも…。城塞を駆け出た時の青春感良かったなぁ。エンドロールは再び理解できませんでした。レモンチキンが出るんだろうなぁ、やっぱり出たなぁ、あれ?レイコ生きてるん?「どこから話そうか」じゃなくて話して?ついていけてないよ。
店長の豹変ぶり面白い。なんでそうなるの笑
浮遊物と工藤さんの心情がリンクしまくっていて、他に利用者居ないのか?とか思いました。
しかしながら、九龍に懐かしさを覚えるのが(香港台湾の人はそうだろうけど)日本人もそうなるのがなぜか解明してくれ…。
スイカでタバコ。
空に浮くジェネテラの下、九龍城砦の不動産屋に勤める鯨井令子と先輩・工藤発の微妙な関係性の話。
仕事の休憩、プライベートと連れ出してくれる工藤、一緒にはいるが2人の距離は縮まらず…そんなある日、立ち寄った喫茶店の店員に工藤の彼女と間違われる令子、また別の日工藤が忘れたジャケットから落ちる一枚の写真を見て令子は…。
大筋のストーリーは理解出来たけれど、原作知らないと???が多いかも。作風はいい、令子演じた吉岡里帆可愛い♡でも髪型は何かイヤだ(笑)
令子と一緒にいる時の工藤の目が下心なのか、何を考えて見てるのか不思議だったけれどストーリーは進みなるほど…。観ててずっと気になってたのはジェネテラの動力源。
工藤の感情で九龍城砦が揺れたり、ジェネテラの様子が変わったりで工藤とジェネテラがリンクしてる?様にも見えて…そこを知りたかったかも。
レモンチキン売りの娘が妙に印象的だった。
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