スノーシャーク　悪魔のフカヒレ

タイトルからして馬鹿馬鹿しい作品であることは明白なのに、いまいちぶっ飛んだ設定を活かしきれていませんでした。遠慮なぞ要らんので、ビッグフットとのハイブリッドサメでも出して欲しかったです。もちろん二足歩行のサメね。

ストーリーは王道中の王道。平和な街にサメが出たのでみんなで退治しようというもの。スノーシャークとかいう訳のわからんモンスターなのに、割りとみんなあっさり受け入れています。スノーシャークについて研究している人達も。ただ、雪の中から出てくるっていうだけで普通のサメと変わりません。もう一捻り欲しいところ。雪をかき分ける背びれを撮りたかっただけなのでしょうか…。

良かったのは血が多めだったこと。「ゴールデンカムイ」「処刑山」然りですが、雪景色に鮮血が美しい。ちょいグロ有り。そして何と言っても下半身食われた(っぽい)男のシャウトは最高でした。彼は本作で一番役者らしい演技をしていたと思います。

恐怖演出や群像劇をやろうとしているのは伝わってくるのですが、もう一押し欲しいところ。音楽が少しさみしいかな。あと大根役者に淡泊なカメラワーク。本作におけるハイライトはオープニングクレジット。

「編集:マーク・ポロニア」

またお前かー！