遺書、公開。のレビュー・感想・評価
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良かった女優さんと、疑問点
良かった女優さんは、高石あかりさん、兼光ほのかさん、日髙麻鈴さん。
三人ともおきれいで可愛いのに、怖かったり、サイコぽかったり、百年の恋も冷めるいい演技だった。
年齢がお高い女学生さんは、前の日に行ったスナックのお姉さまみたいで爆しました。
疑問点は「柊ちゃん」
柊ちゃんとは書かないよ、って、(たぶん周ちゃん)
「ネットの日記で見た」との設定なので変じゃないか、と。言葉じゃなく、文字で見て間違うのかなあ? と、細かなところが気にかかります。
そんなの関係なく楽しく見られますが。
若手俳優の演技合戦
原作は未読。
プロットは「六人の嘘つきな大学生」に似ていると思いました。
今作は24名いることで遺書を公開するたびに新事実が発覚する複雑さが面白いのですがキーマンが後半にいることである程度の展開予想が出来るのが残念。
個人的に注目している高石あかりさんや菊地姫奈さんの期待に違わぬ演技が良かったです。
しかし今作の一番の収穫は兼光ほのかさん。インパクトがありました(賭ケグルイを彷彿させる)。調べてみたら素顔は可愛いお嬢さん。これから注目していきたいと思います。
邦画にしては良かった!
演技に関しては若い?人間を選んでるのでイマイチでしたが
序列一位が美人じゃないしなんだこれ?って思ってましたがそこにも意味があり
ストーリーの出来はよかったです
終始、「序列」に対する違和感が付きまとう
提示される謎は、大きく分けて三つ。
①誰がクラスの序列を決めて、クラス内に周知したのか?
②序列1位の女子生徒は、なぜ自殺したのか?
③誰が遺書を作り、クラス内に配布したのか?
クラスメイトのそれぞれが、自分宛ての遺書を公開する中で、これらの謎が解き明かされていく過程は、それなりに面白いし、展開にも引き込まれる。
ただし、何日も、時間をかけて遺書を公開していくと、その間に、自分に都合の悪い部分を隠蔽したり、改竄したりすることも可能になるだろうから、こうしたやり方には疑問を感じざるを得なかった。
ある生徒が遺書を奪われたり、不登校の生徒が出てきたりといったストーリー上の都合があったにせよ、遺書を発見した時点で、直ちにその内容を公開していった方が、リアルタイムな展開になって、臨場感や緊張感が増したのではないだろうか?
そもそも、主題となっている「序列」が、一体何の順番なのかが分からないということには、終始、違和感を覚えざるを得なかった。
学業やスポーツの成績なのか、容姿や性格の優劣なのか、人気や人望の有無なのか、そうしたことが不明確なのに、どうしてクラスメイトが、そんな訳の分からないものにこだわり、振り回されるのかが理解できないのである。
結局、この違和感が、そっくりそのまま、ラストで明かされる②と③の謎のタネになるのだが、こんな根拠のない序列のせいで、周囲が過度に期待したり、失望したりすることはないだろうし、本人もプレッシャーを受けることはないと思えるので、その愚かしさは実感できるものの、事件の動機としては、納得することができなかった。
③の犯人の1人が、①の犯人の1人と同一人物だったということも、「意外」というよりは「反則」に思えるし、「すべては、その人物が仕組んだことだった」というオチにも、「衝撃」よりも「あざとさ」を感じてしまった。
新たな事実が明らかになる度に、目をむき、顔を歪ませ、机を叩き、椅子を蹴飛ばす生徒達の反応が、「熱演」を通り越して「オーバーアクション」に感じられたことも相まって、観終わった後には、何とも言えない疲労感と、釈然としない思いが残った。
タイトルなし(ネタバレ)
個人的には普通に楽しめました。
「序列とかくだらね〜!」とか思いながら見てましたけど、それは自分がとっくに社会へ出てるからなのかな。
学生時代、色々気にしながら生活してたのを思い出しました。
「学生生活なんて長い人生のうちのたった数年じゃん?」とか、今ならそう考えるけど当時の自分にはそんな余裕なんてなかったな。
「俺の彼女は序列1位」「私のたった1人の親友は序列1位。彼女にとっても私はたった1人の親友」
「1位なのに成績は案外普通」「1位なんだから学級委員」「1位なんだからこれくらいできるでしょ?」
怖いし気持ち悪い〜。
「それ1位関係ある???」みたいなことでも、「1位なんだから」で済ませようとするのも怖い。
でも一番怖いと感じたのはラストの廿日市さん…
【”人間観察の得意な人。”今作は組織の中で序列を付ける愚かしさを描いた作品かと思いきや、それを逆手に取ったヒューマンホラーだった!。人間の表面的な顔と真の顔を描いた、実に嫌な気持ちになる作品である。】
ー 冒頭、序列20位の廿日市くるみ(志田彩良)が、1位の姫山椿(堀未央奈)を見ながらノートに白黒で彼女をカリカチュアした似顔絵を描いている。勘の良い人であれば、その絵を見ただけで廿日市が、サイコパスである事が分かると思う。ー
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・とにかく、徹頭徹尾、嫌な気持ちになる映画である。英勉監督なので、タイトルは表面上でもっと違う内容かと思って観ていたら、ドンドン嫌な気持ちになって行った作品である。
・まずは、年度初めに、二年D組のクラスの中での序列を記したラインがクラス全員と教師(忍成修吾)に送られる。そこから半年経ち、二位の赤崎(松井奏)が姫山の恋人になり、三位の御門(高石あかり)が、親友になっている。
所謂クラス内ヒエラルキーであるが、嫌な気持ちになるのは、赤崎と御門が姫山に抱いていた本心が、遺書公開の際に明らかになるシーンである。
松井奏と高石あかりの、狂ったような開き直った演技が物凄い。
・因みに他の生徒の、姫山に対する屈折した思い、妬み、嫉みが明らかになるシーンでの、狂ったような演技がコレマタ凄い。嫌な気持ちになるが、若き役者さん達は頑張ったなあ。
・そこから明らかになる、姫山椿の序列一位は、或る者の作為により作られたモノである事が明らかになる過程や、姫山椿がネットに記していた本心を綴った”一位になりたい。”という日記を読んだ廿日市くるみが”一位にしてあげる。”と、レスを返す所からの、姫山椿が七歳上の完璧な姉を慕っていた事や、一位をキープする苦しみに漸く気付く様なども、嫌な気持ちになるが、ミステリーとしては中々である。
・姫山椿が唯一心を許していた、小学校の同級生で仲良しだった池永(吉野北人)との関係性が再後半に明らかになる描き方も、面白かったな。
<それにしても、ラストの二年D組が集合写真を撮るシーンからの、彼らがガラス張りのケースに入っていて、それを上から眺めて”人間観察する”廿日市くるみを演じた志田彩良の表情は、正にホラーでありました・・。
あー今作、怖かったなあ。嫌な気持ちになったなあ・・。(褒めてます。)>
賢い生徒の居る教室でした
出演者が知らない役者ばかりで観たい映画ではなかったけど時間の関係で観てしまいました。優秀な生徒の自殺があった後その子が書いたと見られる遺書がクラス全員に有りました。遺書を公開し合う生徒の暴露話で読み聞きする読解力の応酬でとても面白かった。
No. 1は誰しもが憧れると思うけど担ぎ上げられ好き勝手に祭り上げられたらたまったもので無いね。人間の裏表を女学生の遺書を通じて暴露話は人間の強さや弱さを浮き彫りにしてしまい追い詰められるという事に気づいた時には取り返しの付かない事になり得る事もある言う事…
鋭い観察力を持つ生徒たちでクラス中がぶっ飛んでいた!
実はアレ、「⚪︎⚪︎な人ランキング」だったのかも知れませんね
2025.1.31 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本映画(119分、PG12)
原作は陽東太郎の同名漫画(スクウェア・エニックス)
序列が作られたクラスで起こる悲劇を描いたミステリー映画
監督は英勉
脚本は鈴木おさむ
物語の舞台は、日本のどこかにある私立灰嶺高校
2年になったD組では、クラス替え早々に「序列」となる一斉メールが各自に届いていた
担任の甲斐原(忍成修吾)も含めた序列になっていて、1位は姫山椿(堀未央奈)という生徒だった
それから4ヶ月後、クラスは序列に馴染み、何の問題も起こっていないように思えた
だが、ある日のこと、授業が始まったのにも関わらず、姫山椿が行方をくらましてしまう
甲斐原先生は親友の御門凛奈(髙石あかり)に彼女を探させたところ、凛奈は椿を女子トイレで「発見」してしまうのである
理由もわからない序列1位の自殺騒動
だが、この件はそれだけでは終わらなかった
参列を終えてクラスに戻った生徒たちは、そこで驚くべきものを目の当たりにする
それは、クラスメイト全員に宛てて書かれた姫山椿の遺書が、それぞれの机の上に名置かれていたのである
映画は、学級委員長の大島由梨(川島鈴遥)の進言を筆頭にして、椿の自殺の真相を探るために、遺書を公開していく様子が描かれていく
序列25人に対し、椿を除いた24通の遺書はパソコンで印字されたものだったが、それぞれに思い当たるエピソードが散りばめられていた
当初は、生前の感謝などを綴っていたように思えたが、ある時から「言葉には裏側がある」ように思えてくる
言葉通りに受け取ることもできるし、それ自体が椿と当人との関係性の裏側であるようにも見えてくる
だが、担任の甲斐原は「椿以外の誰かが作成し配布したもの」だと疑わない
また、遺書公開の中で、序列を作った人物が炙り出されていくのである
物語はそこまで複雑ではなく、ほぼワンシチュエーションミステリーとなっている
想定しうるあらゆることが起こり、それが単調に思えるシナリオに起伏を持たせていて、椿の遺書によって、クラス内で形成されたグループの意味も生まれてくる
序列を作ることによってできるグループ化と、それに付随する過ごしやすさと過ごしにくさ
それぞれは、誰かが作ったスクールカーストを自分の優位さに利用し、それが「椿自身が見たかったもの」を再現していくことになるのである
ネタバレレビューでも、流石に確信を書くのは憚られるのでこれぐらいにするが、驚きがある一方で、想定内であるようにも思える
ただし、24通を飽きさせずに最後まで公開させるシナリオはよくできていて、公開の順序によって緩急が生まれているところも面白い
最後には「誰にも知られずに済んだ犯人の本音」と言うものが登場するので、最後の一言一句まで集中して聞き逃さない方が良いだろう
映画のエンドロールは、キャラクターと演者名が絵で表現されていて、誰がどの役をやっていたかを復習できる仕様になっていた
また、パンフレットには全24通の遺書全てと公開順序、さらには「裏相関図」なるものまできちんと作られている
これを覚えた上で2回目を鑑賞すると、様々な意図的なカット割があることに気づく
水槽の中にクラスがあるようなカットも何度も登場するし、誰と誰が関係性が濃くて、その公開に違和感を感じているかもわかる
それによって、誰が遺書を書いたのかは読めるので、勘の鋭い人は初見で看過できるだろう
だが、本作は犯人探しがメインではなく、人間を観察することによって、どこまで思考と行動を誘導し支配できるのかと言うところを描いているので、実際にこれを行える人がいるかもしれない
そう言った意味では、サイコホラーの要素もあったのではないだろうか
いずれにせよ、この手の映画に限らず鑑賞本数や考察をしてきた経験から言えば、映画の構成である程度の着地点が見える映画でもあった
作り手目線だと非常にわかりやすい構成になっていて、配役でバレているところもある
それでも、どういう着地点になるのかの興味を維持していくので、うまいつくりになっているなあと感じた
映画は、ネタバレなしの方が楽しめるので、騙されたと思って、今読んだことを消去してから臨んでも良いのではないだろうか
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