「ホラー寄りのサスペンスという新しい手法?」遺書、公開。 おつろくさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー寄りのサスペンスという新しい手法?
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原作は読んでいないので変な感想があるかも知れませんがご了承ください。
まず突っ込みどころなのですが、全員の演じ方が驚くほど大袈裟なこと。担任からして「遺書を公開する事を周りのクラスにバレないようにしろ」と大声で叫んでいるという謎展開。D組の生徒が校内でも椿の(というか廿日市くるみの書いた)遺書の話を大っぴらにしているのもおかしい。そういう話は山根みたいに誰もいない屋上に行って話すとか、誰かの家に行って話すとか、グループラインの中だけで共有するとか、やり方はいくらでもあると思う。
次は椿の死に方がもう少し綺麗にならなかったかなという印象。原作ではどうだったのか知らないのですがPG12指定にならないように、例えば屋上から飛び降りて花壇の中で眠っているような体勢で見つかったとか、劇場版にするにあたっての改変はありだったかもしれません。脚本が鈴木おさむ氏ですが既に引退を宣言しているので、事情があったとしてもここは伏せておいても良かったかなと思います。
クラスメートの凄惨な死があって、人間観察が趣味の廿日市くるみのプロファイリングで各人の闇の部分が浮き彫りになった事件があったのに、D組全員が笑顔の合唱コンクールというオチも新序列のカットももう少しどうにか出来なかったのかな?という印象は拭えませんでした。でもストーリーはとても良かったし、伸びしろの大きい若い出演者のこれからの活躍が楽しみでもあります。自分的には、志田彩良、髙石あかり、堀未央奈を推したいです。
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