「見たかった景色、知りたくなかった景色」遺書、公開。 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
見たかった景色、知りたくなかった景色
“カースト”と“遺書”がどう絡むのか、気になって鑑賞。
予告の大袈裟な演技や指パッチン、有り触れたBGM、主題歌など不安もあったが、髙石あかりも出るし。
そこから落書き見えんやろ、不在には授業開始時に気付け、扉が勝手に開くか、などツッコミどころは満載です。
司会は一人でいいだろと思ったが、やりたかったのね。
“そういう作品”と理解して観たものの、谷地はサスガにやり過ぎ。
髙石さんは上手くバランス取ってると思ったら、後半アクセルべた踏みで『ベビわる』のコメディみたくなるし。
遺書の内容を巡って喧々諤々やるのはいいが、書いてあることイコール真実とは限らないよね。
自死の理由だって複合的な場合もあるし。
そもそも“クラス内カースト”ってバランスで変化するから、初日に撒かれて鵜呑みにするかね。
…なんて考えてしまうのは自分がおっさんだからで、今の高校生はここまで切迫するのだろうか。
あんな簡素な遺書で、中身の入れ替えがないのは意外。
序列メールや遺書配布についてしっかり明かされるなど、投げっぱなしがないのはよかった。
(両方が2段落ちな上、相手が行動するかが賭けすぎるが)
下手な祀り上げが悲劇を生むというのも納得感がある。
しかし“1位”というだけで万能の天才扱いするかね。
担任含む25人もキャラが立っていたが、椿が本音の日記を全体公開してたところはどうしてもモヤる。
それ自体が不自然だし、SNS全盛の今なら好きなコの名前で検索かける男子もいそうだけど。
それぞれの本音や裏の顔などが明かされるも、人数多過ぎて消化不良でもあるし、最後仲良く合唱はムリよ。笑
あの後で“新序列”とか貼られてもどうなるものとも思えないし、廿日市のアレだけでよかったのでは。
話が進むほどにオーバーさを増す演技に、ちょいちょい笑いながら観てた。
半年学校に来てない絹掛さんより下にされる山根よ…