劇場公開日 1957年1月15日

「心の底には何がある」蜘蛛巣城 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0心の底には何がある

2022年11月18日
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鑑賞方法:映画館

知的

萌える

楚々とした風情とそそのかし、信頼と疑心暗鬼、矛盾したものを抱え込んでいる人間の本性を山田五十鈴が具現していた。彼女の動きも静も全て計算されたもので美しく空気に緊張感が漂う。山田五十鈴でなくてはできない。歩み、暗闇からぼーっと現れるこの世のものではないような姿、無表情に見えて豊かな能面の顔に声、衣擦れの音がこれが能でないことを気づかせてくれる。

三船敏郎といい志村喬といい、立派な顎と口に日本の男の脚と足。三船敏郎の声としゃべり方はあまり好きでないが、姿と表情がこの映画では素晴らしい。最期の姿、どうやって撮影したんだろう?演出、撮影、照明、ヘアメイク、衣装全てのレベルが高い。

talisman
吹雪まんじゅうさんのコメント
2024年9月22日

コメントありがとうございます!

大衆向けエンタメも良いですが、本作のような優れた作品が忘れ去られないように、定期的にリバイバル上映してほしいですね。

吹雪まんじゅう
トミーさんのコメント
2024年6月4日

共感ありがとうございます。
シェークスピアの作品には凶悪な脇役が居て、舞台上は全てさらってしまう感じですが、今作はやはり奥方が一番おいしい役でしたね。あと魔女の住処の美術が印象的でした。

トミー
Moiさんのコメント
2024年6月4日

talismanさん。フォローさせて頂きます。宜しくお願い致します。

Moi
もーさんさんのコメント
2023年1月18日

talismanさん、今晩は。この映画の山田五十鈴本当に素晴らしいですね。全く同感です。黒澤明は女性を描くのが余り上手くないと私は思うのですけれど、その黒澤映画でこれだけの演技・存在感を出せるのは山田五十鈴だからこそと思います。

もーさん
あき240さんのコメント
2022年11月18日

コメントありがとうございます
京マチ子さんでしたね
素で勘違いしていました
ご指摘ありがとうございます

あき240