ブルースの魂のレビュー・感想・評価

フランス映画であることの驚き、監督もなかなかの苦労人、もちろん内容はアメリカ映画として存分にブルーズを楽しめる、音楽ドキュメンタリー？に挟まれる男女二人の物語を70年代初期のリアルなニューヨークを舞台に、年代的にも二人や街の雰囲気を見てもブルーズの欠片は拾えない、ソウルやファンクの時代にそんな若者像からブラックスプロイテーションからも除外されてしまう！？

何にせよアメリカ発進の素晴らしいカルチャーから古びて見向きもしなくなる薄情なアメリカ、価値を高めるのはイギリスなどヨーロッパの心意気！？

生活を身近に感じるブルーズが貧乏臭いながらにも最高に格好良い、特に気になったのはロバート・ピート・ウィリアムズ、ミュージシャンとブルースマンの違いを感じられた。

B.B.キングをはじめとする伝説的なブルースメンのパフォーマンス映像やインタビューは、魂に深く響くものがありました。

ドキュメンタリー映像とドラマを交錯させながら展開する手法は、新鮮に感じました。

ドラマの部分では、ブルースという黒人の魂の叫びと物語を重ねることで、根底に人種差別があるアメリカ社会における黒人の生きづらさを表現しようとしていたのでしょうか。

映画に引き込まれ、気づけばあっという間に時間が過ぎていました。

観客は私を含め十数名ほどで、皆50代後半から60代くらいの方々でした。

前情報なしで鑑賞したので、
ちょっと良く解らなかったです…
ドキュメンタリーとドラマが合体していた…。

最初の囚人の唄いながら労働するところは、
また別のドキュメンタリーなのかな？

それで、鑑賞後、解説確認したら、
1970年代の伝説的なブルースミュージシャンたちの
インダビューや演奏の映像と、
ハーレムに住む若いカップルの愛と苦難のドラマを
融合させた音楽映画だそうで…確かにです。

でも、面白くなかったわけではなくて、
ドキュメンタリーは楽しめました。
ドラマは、なんだかなぁ…という感じ。

ただ、知識が浅いので、
お名前存じているのはBBキングだけでしたが、
みなさん魂揺さぶるパフォーマンスでした。

ブルースが感情を現す手段のひとつで、
身近なものだったということと理解しました。

とにかく、みんな濃かったです。

2025年劇場鑑賞26本目。
エンドロール後映像無し。というか昔の映画なのでエンドロールというかクレジットがバンバンと出てすぐ終わります。

よく分からないで行ったのでこれドキュメンタリー？ドラマ？と混乱しましたが両方ですね。ブルースの全体的なイメージをドラマ化したものがちょいちょい挟まれるのですが、このドラマが壊滅的に面白くない。若い男女が働け働かぬとずっと言い争いしていて、男の母親が過去の武勇伝を話すだけで展開がありません。だったらドキュメンタリーに振り切って欲しかったですね。ドキュメンタリーのところもそんなに面白くないんですが。なんかギターめちゃくちゃに使って演奏するあそこだけは良かったです。

ドキュメンタリーっぽく思うかもですが､ドキュメンタリーじゃなく劇映画です。

ブルースミュージシャンの､B.B.キングやバディ・ガイなど､ライブ映像が使われてます。

若い黒人カップルの少し哀愁のある話で､黒人の家庭の雰囲気やニューヨークのハーレムの雰囲気を楽しめます。

特別､悪くなかったし､まあまあ。

マディ・ウォーターズやエルモア・ジェイムスも入ってたらな…(笑)