ハウス・オブ・スポイルズ 魔女の厨房のレビュー・感想・評価
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うまそー、痛そー
ううまそー・・・
痛そー・・・
どっち・・・
一見矛盾した感情が入り混じる、
料理と魔女という異質な要素の融合。
この挑戦的なテーマを掲げ、
観客をスリリングな料理の世界へと誘う。
一般的に映画やドラマの主人公は、
警官、医師、弁護士、兵士など、
社会の秩序や安全を維持する職業に就いていることが多いものだ。
これは、これらの職業が、
事件や危機といったドラマのメインプロットを発生させやすく、
観客の共感を呼びやすいからだろう。
しかし、本作はシェフという、
一見するとドラマとは縁遠い職業を主人公に据えている。
「The Bear」のように、人間ドラマをメインプロットに建てることは、
非常に高度な技術を要求される。
なぜ高度な技術が必要なのか。
端的に言うと、
アクションもカーチェイスも爆発も、
メスも超能力も、使えないからだ。
問題の解決は素手、言葉、表情、身振り手振り、
【けれん】と呼ばれる仕掛けは無い。
料理、接客という行為を通して、
登場人物たちの内面や人間関係を深く掘り下げるためには、
緻密な脚本と繊細な演出、
何より説得力のある芝居が不可欠だ。
本作は、この高難易度の挑戦を見事にクリアしている、、、
なんとかクリアしているという言い方の方が適切かもしれない。
ブラムハウスらしい要素を入れながら、
限られた予算の中で、
なかなかの映像美とスリリングな演出を実現している。
今こそ大地に糧を、
のシークエンスに震える人もいるだろう。
自然なものが一番美味しい
主人公(アリアナ・デボーズ)は女性料理人、独立してレストランを開業、シェフとなる。
このレストランは田舎にあり、閉店した建物をリニューアルしたもの。
準備を進めるが、色々と奇っ怪なことが起き・・・。
主人公があまり怖がらないので、観ている方もそんなに怖くない。
料理は美味そうで、食べる人も美味しそう。
ラストの料理が美味しそう!
人気シェフのマルチェロ(マートン・チョーカス)の元で働いていた、女性シェフ(アリアナ・デボーズ)は、独立してレストランをオープンすることにした。
古い建物に古い厨房、話題づくりを狙って試食用の料理を作ろうとしたところ、カビと虫の異常発生に食材は全滅。
予定は大幅に狂ってしまう。
急遽ありあわせで作った料理の評判は芳しくなかった。
名誉挽回すべくシェフは、二週間後に再び料理を提供すべく、動き始める。
そしてシェフは、屋敷の奥深くに庭を見つけた。
当初は荒れた庭には使えそうなものは何もなさそうに思われたものの、
ふと口にしてみた実のあまりの美味しさに、その庭に生えている草木を食材とすることにしたところ、出来る料理は絶品!
レストランを舞台にしたホラー映画。グロゴア描写は少な目。
独立をしようとした女性シェフの新しいレストランは、魔女の館だった…
ホラー映画の割には、ちょっと怪我や痛い思いをする程度で、作品内では死人がでないし、
ラストは何となくハッピーエンドで、野性的な料理がめちゃくちゃ美味しそうだった。
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