ノー・アザー・ランド 故郷は他にないのレビュー・感想・評価
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全てのジャーナリストに物申す!人の不幸で食う飯は美味いですか?
この映画で一番、許せないのは息子を殺されて悲しむ母ちゃんにカメラを回しているところだ。
伊藤詩織さんのコメントの許可の問題もそうだが、この息子が殺されてしまった母ちゃんに許可は取ったのか?
許可を取ったとしても、何で、息子が殺された哀れな母ちゃんに、そんな残酷な仕打ちが出来るのだ?
子どもがいるのに、自分のジャーナリストの教え子と不倫していた荻上チキが、震災や、災害にあった現地に取材という名目で、現地に行って、インフラがどうとか、支援物資がどうとか、自分の番組で論じているが、お前、現地に必要か?
エガちゃんとか、スーパーボランティアのお爺さんみたいに手助けしないんだったら、行く必要なくないか?お前らは死体が見たいだけの、ハイエナ野郎にすぎない。ジャーナリストって、人でなしの集合体なのか?
ジャーナリストって、悲惨な目に合っている人達を観察するのが仕事なのか?クソの蓋にもならねぇ仕事だなぁ?おい?
現地で、兵隊が住人を追い出しているシーン以外は特に見るべき所は無し。
これが、ドキュメンタリーで賞を貰うねぇ?
へー、へー、高尚すぎて、ワタクシのようなトコジラミ野郎には分かりませんねぇ。
でも、トコジラミ野郎の俺にも最低限の良心は残っている。この作品は賞も貰う為に、良心を悪魔に売り渡したファウスト野郎の映画だ。
今は、賞を取ってウハウハかもしれんが、いつか、両目を潰されるぜ?ファウストの今際の際のように?
感動した人はごめんなさい。俺はこの作品は許せない。理解してもらえなくてもいいです。
呪われてしまえ!!
「ぱぱ、〝どなるな〟っていって」
張りつめる空気に怯えるこどもが必死に言った。
握りつぶされるように砕かれる家や学校。
立ち向かい容赦なき弾に射抜かれる家族。
目の前で大切なものがいとも簡単に破壊され続けていく。
これはゲームの世界じゃない。
マサーフェル・ヤッタのこどもたちの目に映る現実世界の不条理。
彼らのなかに憎しみのエネルギーとなりいつかそれは負の連鎖となりうる。
その過ちの痛ましさが満ちていく瞬間を目撃しているのかも知れない苦しさと恐ろしさは、ただ立ち尽くす力無い自分を責めもする。
微力な力も積み上がればどこかにいつか届くと信じたいが、そんなきれいごとなど彼らはその経験からすでに越えてしまったところにいる。
被害者側と加害者側の立場の青年たちが自分の命を差し出しながら、今、具体的な一手をと叫んでいるのだ。
あの場所で彼らの絶望が生きる気持ちを消滅させてしまう前に、世界はどうやってこの記録に意味を持たせられるのだろうか。
避難した暗い地下から見上げる小さな長四角の空が、無惨に切り取られた彼らの人生の断片にみえた。
あそこからみえる月や太陽に一寸先の命があることを祈る人々がいる。
平等の命なんかじゃない。
知らないではすまされない。
故郷は他にないのに。。
本作の上映を知り、絶対に観なくてはと思っていたのだが、題材が題材なだけに、躊躇していたら21日に公開したばかりなのにもう1日1回!
しかも16時からしかかからなくなっていたので、子にお留守をしてもらい滑り込んできました。
こんな時間に観る映画じゃにゃい( ̄  ̄)
はぁー。。
ガザの停戦合意について注目が集まっている現在。
これは今を生きている人は観るべき作品だと思います。
意識していない人は観ないんだろーから全然かからなくなっちゃうの、仕方ないのはわかるけど。。
残念に思えてなりません。
ガザ侵攻については、ニュースでも拾って見ていたつもりだったが、実態はそんなもんじゃなかった。
本作は、イスラエル軍の占領が進むヨルダン川西岸地区、パレスチナ人居住地区マサーフェル・ヤッタで起きていた真実。
2023年10月までの4年間を映したドキュメンタリー。
"何とか撮れている動画"を編集しているだけなので、起きている悲劇を淡々と映し出していて、観客へのサービスなどはない。
むしろ見にくい箇所多数。
でも逆にそれがリアルで恐怖心が増した。
首を真綿でじりじりと締め続けられる様な日常が続くのみ。。
イスラエル軍とイスラエル人入植者達の非道な行い。
(女性兵の姿もありました)
「どうしてそんなこと」という思いしかない。。
ユダヤ人は自分達の過去を忘れてしまったのか。
今のユダヤ人はナチス・ドイツと同じ事をしているじゃないか。
長い歴史の中でずっと迫害を受けて来たユダヤ人。
やっとの思いでイスラエルという国を作った彼らが、国を死守したい気持ちも理解したいが、やっている事がこれじゃ。。
もう純粋にホロコーストの被害者として見れなかった。。
ブレア首相が7分視察?!に来ただけで、一時的に学校の破壊が止まる皮肉。
つか、過去にイギリスがユダヤ人にもアラブ人にも国を認めると言っておきながらフランスとつるんでオスマンの領土を山分けした歴史があるじゃないか!
だからユダヤ人達はパレスチナに移り住む動きが高まったんじゃないの?!
そもそもパレスチナ問題はイギリスにも原因があるんだぞどーにかしろよ!!三枚舌ヤローが!!と、あのスーツ軍団にも怒りの感情が湧いた。
パレスチナ人からは侵略者は信用出来ないと言われ、同胞からは売国奴扱い。。と厳しい立場ながら、マサーフェル・ヤッタの現状を伝えようとするイスラエル人ジャーナリストのユバル。
破壊され続ける故郷の現状を何とかして世界に伝えようと配信し続けるパレスチナ人バーセル。
2人の執念のおかげで、遠い日本にいる私のような平和ボケしている人間にまで届き、この理不尽な侵攻の実態を目にする事が出来ました。
「怒りで人が変わりそうだ」というセリフが心に残っています。
一瞬映った三日月。
私が今夜見ているこの月を、パレスチナの人々も見ているのかな〜と思ったら泣きそうになってしまった。
日本も他人事ではないと感じなくてはダメだ。
イスラエル軍の車列の中に、日本車があったように見えました。
ありふれた、決まり文句の様な言葉を並べるのは簡単ですが、今の私には何も言う事が出来ません。
だけど、終始怒りが込み上げ、そして苦しくて悲しくて悔しくて辛くて怖かった。
この痛みにも似た感覚を覚えておかなくてはと思った。
だから観る意味があったと強く思いました。
多くの人に届いて欲しい作品。
みんなでこの痛みを自分ごととして受け止めませんか?
(個人的にアメリカの皆さんの反応が気になるところ。。
それと、あのカメラマンはアメリカの人でしたっけ??
なんか発言が偽善者ぽくてその場しのぎで嫌悪感抱きました。。)
被占領者による命懸けの告発、命懸けの蜂起。
ショックで唖然とした。
ああ結局「百聞」はどこまで行けど
「一見」未満なんだ、と。
16か月間 体に溜め込んできた残酷さは、しょせん断片でしか無かった。16か月間 夢中で追いかけてきたあらゆる断片を結集しても、多分一昨日見たフィルムの1/100のリアリティにも及ばなかった。
その断片たちが一昨夜、一気に繋がって生命を帯びて、目の前で化け物みたいに動きだした。
思いのままに泣けるような隙もなく、ただ驚愕し、瞬きも忘れていた。
アパルトヘイトが実際どんなふうに、人間を外側と内側から壊していくのか。
そこにいっとき立ち会うことを許可され、95分間、本当に自分はそこにいて、同じように恐れ、同じ絶望を見た。そんな感覚だった。
ずっと息苦しかったのは、
マサーフェル・ヤッタの美しい土壌に侵入する
余所者たちの傍観や偽善に対する描写が結局は自分にも向けられている批判であることを終始、感じ続けたからだろうと思う。
息子に重傷を負わせられた母親を訪れ、刹那の同情を演じて去っていく英語話者の記者たち。
気まぐれに権力を振り翳して他者の運命を管理し弄ぶ 国際社会のリーダーたち。
登場人物はみな、断片的に私の一部であり、
私が今生きている国の人々の一部だと思った。
二人の間にある抗えない構造的不平等にも胸がジクジク傷んだ。
それは膨らみ始めた友情の芽とは裏腹に浮き彫りになってゆき、ユヴァルさんがバーセルさんの心に近寄ろうとすればする程、軋んだ音を立てるみたいに、私には感じられた。
権力の不均衡を生じさせる構造。
ただ生きてるというだけで。
個々の人間性も互いの絆の深さもお構いなしに。
その理不尽さは、二人の距離が密接だったからこそ、より鮮明に、より際立って示されたと思う。
「状況が安定して民主化され自由になったら
今度は君が僕を訪ねておいでよ。
いつも僕だけが君を訪ねるのじゃなく」
ユヴァルさんは邪気のない様子で言う。
帰る場所があり、動き回れる自由があり、永遠の抑圧も永遠の敗北も知らぬ友。
私がもしバーセルさんなら、
"maybe...." と呟いたあの瞬間、
新しい友人が全く見知らぬ他人のように見え、
広い宇宙に独りぽっちで置き去りにされたみたいに感じただろうと思った。
祖父母から孫の代まで続く壮絶な占領の歴史。
彼らはアパルトヘイトに押し潰され、時々善意を放り投げてくる世界に失望し、それでも忍耐強くあらん限りの抵抗を続けながら、
一軒ずつ家が壊されるのを見届け、
一人ずつ家族を失ってきた。
共感だとか連帯だとか、知った振りをしていた自分が恥ずかしい。狂おしい自責の念で、吐き気がした。
「国境を越えた友情と連帯に希望を見出す」
この類の宣伝文句をよく見かけたけど、
本作の主題は友情ではあり得ないし、
希望を見出すような結末も用意されていない。
(と私は思う。個人の感想です)
これは、追い詰められて窮地に立つ故郷を背負い、占領国家に対し真っ向から叩きつけた告発であり、カメラという 彼らに残された最後の武器で世界に示した、文字通り命懸けの蜂起だったんだろうと思う。
希望なんて幻想がここには微塵も存在してない、それでも、バーセルさん達が彼の地から手を伸ばし世界に届けようとした真実をどう咀嚼するのか。
今生きるその場所で、私は、あなたは、何が出来るのか。
鑑賞後にそれぞれの日々の中で、自分だけの宿題を模索していかなければ、と思う。
マサーフェル・ヤッタから、
こんな声を聴いた。
「それでも僕らは、現実を変えたい。
だけどその手段はもう殆ど、僕らには残されてない。
もう分かっているよね?
変化の可能性の、その舵を、力の限り一杯に切り、これまでとは全く別の方角へ進路を変えられるのは、ここにいる僕らじゃない。
今日これを目撃したあなたでしかない。
僕はここで死と隣り合わせで
出来る限りのことをやってきた。
さあ、次はあなたが繋げる番だよ。
泣き言なんか言ってないで、
今すぐギアを100段階上げてくれ」
一方で、彼らの決死の記録を目撃したあとに
抱いて欲しくないのは「無力感」だと思う。
それが許される者がいるとするなら、それは途方もない忍耐を重ねてきた彼らであり、私たちではあり得ないと思うから。
彼らの現実を感じた&酔ったので三半規管弱い人注意
今まで遠い国の話っていうふうに感じてて現実感なかったんだけど、甥っ子に向ける笑顔とか子どもたちの無邪気な様子をみて、あ、これはフィクションみたいに離れてることじゃなくて現実がそのまま地続きになった惨禍なんだなって実感した。自分の住んでいるところにいきなり軍が現れて銃を向けられるの怖すぎる。軍は全然話を聞こうとしないし、抵抗してたら手榴弾なり催涙弾とか投げてくる。軍は住民が話しかけてるときにヘラヘラしてたり、話し合いの席すら設けてないように見えるから、すごく不誠実だなと思った。あくまで一方の視点からのドキュメンタリーだから深くは言えないけど軍がとにかく不気味で恐ろしくて暴力の力ってこんなに強いんだなって思った。撃たれたところはびっくりした。紛争地帯だからそういうシーンは覚悟してたけど、こんなに簡単に、指一本で人は殺せるんだなって思った。あっさり四肢が麻痺したって出てきて紛争地の現実はこんなに酷いのかと思った。その中でも時々ジョークを言ったり軽く笑う場面があって、笑ったりちょっと嫌なことがあったりする私の普段の現実と同じ部分があるから(もちろん映画の人々の方が遥かに辛いし残酷)軍の略奪行為や泣いてる人だけを映してるニュースより人々の気持ちを身近に感じた。ニュースは酷い状況になってから撮ってるだろうからそういうの以外撮れない、今は軽く笑うことすらできないのかなって今書いてて思った。死や命の危機がとにかく近いと思った。なんか有名な人が来たから学校が取り壊されずに済んだ、父は就学しなかったから英語ができなかった、ここのシーンは語りすぎず言外の意味が強く伝わってくるなって思った。お父さんの時代はネットもないだろうからだれか有名な人に語ってもらう、もしくは大国に助けてもらうしかないんだろうな。無力感を感じた。7分居ただけなのにこんなき大きな影響を及ぼすことができるんだ。あと立場的には宿敵である相手と一緒に作業して激昂せず冷静に話せるの凄いなと思った。今はどうなってるのか考えたくないな。もうちょっとこのパレスチナ問題とか予習してからくるべきだったなぁと思った。これから勉強しようと思った。内容も重いし、ドキュメンタリーだから視点がひゅんひゅん動くので映画館で酔ってしまった‥。最後二人が話してる超大事なところ気絶してて見れなかった。友達ではいられないんだろうな
パレスチナの現実
生活の拠り所であるはずの家を、発電機を、井戸を、学校をブルドーザーで破壊される。これでもかと次々に破壊される。抵抗すると撃たれる。これでどうやって生きていけというのか? なぜ同じ人間に対してここまでできるのか? それぞれのシーンで観客が息を呑むのが感じられるほどだった。
ニュースで見聞きしている内容ではあるが、圧倒的な臨場感でそれが現実であることを思い知らされる。
主人公のパレスチナの青年が言った”幼少のころから力関係の話ばかりだった。”というセリフと、イスラエル軍人が言った”仕事の邪魔をするな!”とうセリフが耳に残っている。
そう、これだけの無慈悲な行動であっても、イスラエル軍人にとっては上から命令された仕事でしかなく、そこに良心の呵責は読み取れなかった。彼らにとっては、自分達の土地を不法占拠している犯罪者を追い出しているだけに過ぎないのだろう。そこにこの問題の根深さを感じた。
率直に言って最後まで観るのがしんどい映画ではあるが、一人でも多くの人にこの映画を観てほしいと思う。私を含めて、観たからといって何ができるわけではないが、でも観てほしいと思う。
今最も観なければならない映画
イスラエルの兵士や入植者の理不尽で不条理な暴力が小さな村を襲う状況に言葉を失う。
小さな子供のすぐ横をイスラエル軍のブルドーザーが通過し、つい先程まで家族で寛いでいた家を破壊する。建て直そうとすれば、再建用の大工道具を没収しにくる。小さな発電機すら取り上げようとする軍に反発した村人を容赦なく撃つ。
村の中をトラックが入り込み、皆が使う井戸にセメントを流し込む。地中の水道管を重機で掘り返す。村人が理由を問うと、「軍で決まった事だ。」の一辺倒。これほどグロテスクな暴力があるだろうか。どうか最後まで見てほしい。これは日本の私達地続きの問題だ。見て終わりにしてはいけない。
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