「途中までどうしてお姉さんがそうなったのかとかいまいちわからなかった...」どうすればよかったか? atさんの映画レビュー(感想・評価)
途中までどうしてお姉さんがそうなったのかとかいまいちわからなかった...
途中までどうしてお姉さんがそうなったのかとかいまいちわからなかったんだけど(冒頭で姉がこうなった理由の説明をするためのものじゃないですってあったけど、やっぱり精神病は理由が症状とか行動にけっこう出る、病気の大半を占めると思うので理由を考えてしまう)国家試験のあたりからなんとなく察した。精神病なのに医師の国家試験なんて受けられないだろうな。統合失調症ってこういう症状がでるんだ。単語はちょくちょく聞き取れるのに何言ってるか全くわからなくて別の言語話してるみたいだった。途中のお母さんとのやりとりが既視感ありすぎてああ‥ってなった。口喧嘩になって堂々巡りなのにまた別の日には同じようなことばっか繰り返してる。あと本心では薄々わかってるこの雰囲気。向き合っていこうとしないことに苛立ちが来るんだよなーって思った。プライドの問題だろうな。部屋の外から撮ってて、お母さんとお姉さんの叫び声が聞こえてくるところ、どこの家でもヒステリックの仕方は同じなんだなって思った。ちょくちょく自分の家と同じところがあって、親近感あったんだけど、南京錠と紐で括った荷物がドアにくくりつけてある場面が異様すぎてびっくりした。怖いとか感じる前に?がきて戦慄する。入院して合う薬が見つかったあとの様子が凄かった。手を頭に当てる動作だけでこんなに違いが分かるとは。薬ってすごいなって思った。それからは段々楽しそうな姿が見られるようになってちょっと安心したけど、25年もかかって色々なものを失ってしまったことへのやるせなさを感じる。もっと早く繋がれてればな、って感じた。間取りとか家のパーツがうちと似てるから他人事に感じられなかった。研究部屋とかドイツ留学で両親がどっちも医者とかはブルジョワすぎてうおってなったけど。昔は精神病はスティグマを貼られてたんだなって改めて思った。それでも最期が楽しかったのなら勝手にこっちはちょっと嬉しくなれる。下品なことをいうと、この家庭は結構お金のあるお家だったと思うんだけど、そうじゃない似たような家庭は更に酷くなるなって思った。最初の金切り声とか特にキツくて、こっちまでしんどくなった。胃が痛くて、気持ち悪い?耳鳴りみたいのがしてきてこれ以上体調が酷くなったら映画館出ようと思ったぐらいだった。ぶっちゃけ映画館入る前からちょっとお腹痛かったんだけど映画の雰囲気に引っ張られてすごい底のほうまで引っ張られた感じがした(気分が今まであんまりなかったレベルまで急降下した)