小さな私のレビュー・感想・評価
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同情も差別につながると健常者は理解せよ!!
笑われようが、迷惑がられようが障害を持つ者は世の中に出ていけと言っている事がこの映画で理解できた。
「障害者をどう扱ったら良いか?」ではないのだ。本来なら、障害を持つ者がイニシアチブをとって社会を変えなけりゃ駄目だって事。
その観点で言えば、「女性がイニシアチブをとって男社会を変える」と全く同じ理論。
昔のドラマの台詞に、あった。
「同情するなら金をくれ!」ってね。
健常者を使って脳性マヒの方の演技させたのは、一律あるのかもしれないが、やはり、現実を考慮すれば、実際障害を持った方を起用して貰うべきだったと思う。
その点があるので、僕は評価出来ない。
残り時間 40分
なんで女性に1回くらい振られたくらいで「やけ」を起こす?!!
日本人は50回もふられても飽きずに笑い続けたゾ!
性的妄想ならインターネットでいくらでも見られる!あ!中国は駄目か。
まぁ!妄想を映像にしてはいけない。評価出来ない。
『小さな私』
おすすめ
今年見た最高の映画!
努力に支えられた繊細な演技
周冬雨と共演し、初主演した「少年の君(少年的你)」で数々の賞を受賞した易烊千玺(イー・ヤンチェンシー)主演作。
昨年の張芸謀監督の「満江紅」に引き続き今年も東京国際映画祭で公開。今年はなんとワールドプレミアということで観客に向けては世界初公開でした(11/1に中国でメディア向けに公開された)
あまりにもよくて絶対日本公開されて欲しいので、初めてレビューというものを書いてみます。
易烊千玺は脳性麻痺の少年、刘春和を演じています。事前公開されていた映画のイメージカットでは、刘春和の後ろ姿と影になった姿しか映っていませんでしたが、冒頭の登場シーンでその意味がわかりました。
千玺は撮影前から映像資料を何度も見たり、病院を訪れて事前にリサーチしたとのこと(Q&Aより)ですが、それを春和として体現する努力がどれほどのものか想像ができません。それくらい演技が素晴らしく、見終わった後千玺本人が登壇して、易烊千玺が演じたということに改めて驚き感銘を受けました。
林暁傑(ダイアナ・リン)の、明るく前向きで春和の成長を見守る祖母もとてもよかったです。見ている時は祖母の小気味いい口調にクスッと笑う場面が多かったですが、見終えて振り返ってみるとまた違う感動を受けました。
春和と祖母、周囲の人々との日常と、春和の成長の話ではありますが、現実的かつ社会への問題提議も感じられ、見終わった後に得られるものが多いです。
大仰な演出はなく、監督本人も言っていたように少しドキュメンタリーのような、丁寧に春和に寄り添った演出が、俳優の演技と脚本に説得力を与えていました。
一般公開が待ち遠しいです!東京国際映画祭のチケットは即完してしまったので、早く日本でも公開されることを切に願っています。
障碍者との向き合い方とは
脳性麻痺を患うも、高い知能指数を誇る20歳のリウ・チュンフーが教員を養成する師範大学を受験しようとするが、あまり外の世界に出したくない実母に反対され…
障碍者を扱った作品は数あれど、本作のポイントはチュンフー自身が自分が社会的弱者である事を自覚しているという点。母親がなぜ自分と距離を置いているかも理解できるし、学費を稼ぐ為にバイトしているカフェが自分を雇っている真意も認識できる。知能指数が高いからこそ社会を知っている。ここに本作の残酷さがある。
一方で、積極的にチュンフーを外と関わらせようとする祖母。傍から見ればありがた迷惑な行為かもしれないが、彼女は孫を“普通の人”として扱いたいという思いがある。チュンフーもそうなりたくて同世代の女の子と恋愛したい。が…
社会は障碍者にどれだけ寄り添っているのか。それは本心で行っているのか、それとも見せかけだけなのか?そんな痛いところを突いている点も見逃せない。
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