イベリン 彼が生きた証
配信開始日:2024年10月25日
配信開始日:2024年10月25日
ゲーム好きなので鑑賞。光のお父さんと似たような話かな?と思ったけどこっちの方が感動できたし面白かった。切ないラブストーリーで悲しい。
エモーションでキスしたり花を送り合う姿は微笑ましい。せっかく恋したのに自分が障害者だから本当のことは打ち明けられない気持ち分かるなぁ。もし自分でも絶対に言えないし、車椅子で弱りきった姿見せたら引かれるだろうしオフ会なんて絶対に行きたくないや。
イベリンの人柄にも惚れる。相手の話を聞くのはコミニケーションで最も重要だから、それが自然にできた彼が愛されキャラになるのも納得いく。自分のことは話しにくい立場だからこそ相手の話を聞くことに徹底できたのかもしれない。
特別な性能はなくとも人の気持ちに寄り添うだけでも、誰かを救うこともあるのだと教えてくれた。
また自分はオンラインゲームする時は基本ソロプレイメインだけど、他人と関わるのも悪くないなと思えた。
ドキュメンタリーというジャンルだが半分は再現ドラマで、その再現シーンをゲーム映像で作り、声優に語ってもらい表現している。 完全なドキュメンタリーでは無い事を否定してる訳では無い。25歳で亡くなったノルウェーのゲーマー、マッツ・スティーンの行動とそれを支えた家族の絆を描きつつ、そして彼が影響を与えた数々の実在の人達の証言とキャラ設定を見せる。 観てて どうしても思い出したのは『光のお父さん』で、コッチは無表情なゲームキャラで こちらから心情を察っして行く感情移入が有り、今作はキャラの表情を巧みに造り込んでいるので製作者の意図に引っ張られる。 どちらの作品も欠点は無くて「実写表現」と「CG表現」が巧みだと思う。 今作は実話なので観てて至る所に重要ポイントがあった。 こんな体に産んでしまった親の気持ち、外に連れ出して楽しんでもらいたい思い、家の中にこもって欲しくない家族の努力、ゲームに対して大きく反対しない決断、家族の結婚、そしてマッツがゲームのIDとパスワードを書き残した事。息子がこの世を去ったことをインターネットの住民に告げる決断をした事。 息子は狭い世界で生きていた訳では無かったのだと気付き、映画化に至った経緯とベンヤミン・リー監督の着眼点がいい。
先天性の筋ジストロフィーによりどんどん身体機能が衰えてくる男の子のお話、ドキュメンタリー
両親は健康な体に産んであげられなくて、恋をすることも、他人に何か影響を与えることもなく死んでいく我が子を憐んでいたが、彼が死んだ後にその考えが間違っていたことに気づく
彼はワールドワークラフトというゲームの世界で私立探偵として多くの人と接し、頼られる存在となっていた
ゲームの再現がすごい
自分のアバターが他人のアバターの帽子を取る!?どこまで自由度の高いゲームなんだ!?
10年で2万時間!単純計算で2万÷24時間は833.333…日
ただ単に可哀想な少年としてではなく、1人の人間としての彼の影響力の大きさが描かれていて感動した
スタイリッシュなお墓
このようなテーマに対して、感動ポルノ的な描写を避けている所に好感が持てる。 ゲームの中で人から悩み相談を受けるようになった彼が、その事を職業として意識していた点には感心させられた。社会に恩恵をもたらす活動が、いかに人間の人生を豊かにするか痛感させられる。 生活保護受給者に対し「寝ているだけでお金がもらえてうらやましい」と言う暴論が蔓延する昨今。働くことや、社会活動に参加することの本当の価値を問い直す良作。