ジャスティス
配信開始日:2024年10月16日
解説
Netflixで2024年10月16日から配信。
2024年製作/115分/ポーランド
原題または英題:Napad
配信:Netflix
配信開始日:2024年10月16日
スタッフ・キャスト
- 監督
- ミハウ・ガズダ
- 脚本
- バルトシュ・スタシュチシン
- ダナ・ウカシンスカ
- 撮影
- トマシュ・アグスティネク
配信開始日:2024年10月16日
Netflixで2024年10月16日から配信。
2024年製作/115分/ポーランド
原題または英題:Napad
配信:Netflix
配信開始日:2024年10月16日
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2024年10月26日OPの定番となった【本作は実話です】や
【実話をベースにしています】といったフレーズを、
本作では【実在の人物との類似点は偶然の一致です】と巧みに回避。
(ワレサ元大統領の調印時のペンを掲げる、に、
似せているようなシークエンス含めて、
物語は間接的に【連帯】に関しても触れている・・)
この巧妙な言葉選びが、作品のテイストにも深く関係している。
渋く、苦い。
セリフにもある「コーヒーに砂糖は必要か?」という言葉が、
物語全体のトーンを象徴している。
コロンボ警部のように、些細なことに目を光らせ、
同時に、相手への小さな敬意も忘れない主人公。
シリーズ化を期待させるような魅力的なキャラクターだ。
本作は、物語の序盤で犯人を明かし、
刑事と犯人を並走させる。
この手法は、観客に思考を促し、
物語の真相のアリバイ崩しへと導いていく。
時代設定は、
セリフの行間、初期の携帯電話、
車種(あり得ない最近のアルファロメオ?がEX車で混じっていた)
等から1980年代の民主化が始まったポーランドと推測される。
ジェンドブリという挨拶が、
当時のコミュニティの温かさを描き出し、
必ず挨拶から始めて(駐車場のおじいさんだけは返事しない)、
尺を惜しまず各キャラを描写する演出は印象的だ。
本作は、まるでチェスや詰め将棋やパズルを解くように、
観客に思考力を要求する。
じっくりと物語の謎を解き明かしていく過程を楽しめる観客にとっては、
高い評価を得るだろう。
一方、
物語のテンポが遅いように感じる観客にとっては、
物足りなく感じるかもしれない。
そして、
ラストで明かされる主人公が捜査を受けた理由が、
物語全体にさらなる深みを与える。
主人公のような実直正義(ジャスティス(ジャスティスといえばアル・パチーノというひとも多いはず))な人間がなぜ社会的地位を奪われているのか・・・
まるでソ連崩壊後のポーランド社会が抱える複雑な問題を、
一つの事件に凝縮したかのようだ。
主人公の捜査は、
ポーランドの歴史と社会構造が複雑に絡み合ったミステリー解明でもあり、
観客は、彼と共にその謎を解き明かしながら、
複雑な気持ちになりながら終盤を迎えることになる。
渋い逸品だ。
ポーランドで秘密警察をしていた男が、民主国家になった後、持ち前の捜査能力を買われて銀行強盗の犯人を追い詰める。
渋いねぇ…。
地道に、そして過去の汚い手を使いつつ犯人を捜す操作方法は、派手さはないけどジワジワきます。