「驚異の体重増減」ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
驚異の体重増減
ォゥ。前作では体重6kgの増量。『シカゴ』で元に戻して、『コールド・マウンテン』でも筋肉質になって、また減らしまた増やし・・・わからなくなったので体重表を下さい!それにレニーなのか、レネーなのかはっきりしてください!一応貴女のファンなので、夢の中で名前を叫びたいのです!
冒頭から『サウンド・オブ・ミュージック』のパロディーでコメディ路線を感じさせました。最近の続編モノは必ずパロディーが満載になるのか?と少々不安にもなりましたが、次に『007/わたしを愛したスパイ』のテーマ曲・・・さすがに歌だけだったのでホッとしました。とにかく、この映画で注目すべきは音楽です。前作でも70年代サウンドが心地よかったのですが、今回も最高の選曲となりました(特に70年代音楽)。ミニー・リパートンの“Lovin' You”、『ブルース・ブラザーズ』でも歌われたアレサ・フランクリンの“Think”、10CCの“I'm not in love”等々・・・そして留置所では、ブリジットがみんなにマドンナの“Like A Virgin”を教えたりします。一番お気に入りだったのが、“I'm not in love”の台詞部分を有効に使っていたこと。サイテー男ダニエルの誘いから逃れるシーンです。
飛行機の中で、友人シャザーが隣り合った男ジュードと同じ本を読み出しますが、そのタイトルが『ザ・ビーチ』!タイへ行くからといって、これではあまりに安易すぎて、思わず苦笑してしまいました。まぁ、『ザ・ビーチ』のパロディだと考えてもいいのでしょうけど・・・
全体を通して振り返ると、パンチの効いたギャグとプロットは前半に集中し、後半にはかなり読める展開となったり、ギャグの使いまわしにうんざりしてしまうかもしれません。一番不満なのは、友人トム(ジェームズ・キャリス)が目立ってなかったこと。そしてレベッカ(ジャシング・バレット)の扱いも物足りなかった。しかし、何と言っても、レニーの前作よりもはるかに立派になったお腹に拍手を送りたい!
〈2005年3月映画館にて〉