「媚びないドヌーヴの居様 おちょこじゃ無理」SPIRIT WORLD スピリットワールド sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
媚びないドヌーヴの居様 おちょこじゃ無理
幽霊が寄り添って行動するというのは、過去からよくあるプロットで陳腐に感じていたが、死んだら無になると生前は考えていたクレアに、日本的精神性の中で「気付き」をもたらしたところは、なかなか面白かった。
幽霊になって初めて気付くことがあるということ。フランスでも、亡くなった娘や愛犬も人知れずクレアに寄り添っていたのだろう。
三途の川を渡りかけたハヤトもこのことに気付いたに違いない。
劇中ひとつだけ気になったのは、ユウゾウが家でレコードをかけるシーンで、フィルム製の中袋を結構雑に扱った点である。本当のファンならあんなに大事にしている名盤の、たとえ単なる中袋と言えども、宝物を扱うように接するはずである。
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