トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦のレビュー・感想・評価
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面白いけど
アクション映画最高峰
採点4.8
監督はソイ・チェン、アクション監督に谷垣健、音楽が川井憲次と、この時点ですごい興味を惹かれていました。
まず制作に10億近く使ったという九龍城砦が圧巻。
今まで映画などで見た九龍城砦のどれよりもリアルで(直接見たことないけど)その要塞感に圧倒されます。
城内も外観もとにかく作り込みが半端で無いんですね。
キャストも豪華で主演のルイス・クーをはじめアーロン・クォックやリッチー・レンにサモハンまで。
そして一際輝いていたのがルイス・クー、役所もあってとにかく格好良い.んですよ。しかも強い。
そういえば同監督「ドラゴンマッハ 」にも出てましたね。
何より怒涛のアクションがとにかくすごい。
いわゆる「カンフーアクション」に拘らず自由に広げていて、それがまた見応えがあるんです。
もちろんちゃんとカンフーも使っており、このごっちゃになった感じが実に九龍城砦っぽい。
アクションは九龍城砦の上下左右窮屈な空間を見事に使っていて、ここら辺にも谷垣健ならではのテイストを感じました。
ラストの戦いなんかは観ていて手に力が入るほどでしたよ。
ストーリーは王道ながらも胸にくるものがありましたし、これは観に行けて良かった。
今現在のアクション映画最高峰と言って良いでしょう。最高でした。
鑑賞動機:評判10割
超絶アクションに驚愕する一方で、そこはかとなく過去の香港/九龍、への郷愁も漂う。セットで作ったというけど、その力の入れどころは正解なのか。遠景でも中からでも雀牌でもそのカオス振りが見てとれる。
役者さんはサモハンくらいしか知らないのだけど、キャラ立ちがすごくて、主人公、イケメン、HK(違います)、菅田将暉7掛けの4人組の日常シーンもちょっとほっこりしてしまう。子役の子もいい。
幹部やボスが強いのは、ここでは力が全てだからなのかもしれない。
オタクはみんな好きなやつ
壮絶に帰ってきた香港ノワールの傑作!
久しぶりの香港映画は純度100%の香港ノワール
映画好きの友達から評判を聞いて観に行きましたが、今どき平日の昼間っから大きめの箱がほぼいっぱいでいきなり驚かされました。
中身はと言えば、古き良き香港ノワールそのもので、龍兄貴を中心とした九龍城砦の熱い絆に胸が熱くなりました。特に龍兄貴は漢ごころに漢が惚れるイケオジですね。
あと、サモ・ハン・キンポーさんをみると、どうしても私の観てきた香港映画でのコミカルさが脳裏をよぎるのですが、そうした要素は一切ない役柄で活躍されてました。
難点はと言えば、これは私の力量不足ですが、登場人物の名前が飲み込みにくくて、お互いの人間関係がパッと見でわかりにくかったのと、あとはラスボスの気功が無双過ぎたのがやや納得感に欠けたかな…まぁネタとして楽しむべきなのでしょうけども…硬直!(笑)
その点を考慮しても、漢たちの絆はムネアツであり、3.5くらいかと思います。
プロダクションデザインとそこを吹き抜ける風
かっこいい。バキバキに決まってる九龍城のルックはコミックが原作だからか。アメコミによくある暗黒街を見下ろすヒーローらしきビジョンが何度も出てくる。そしてそんなルックだからこそ可能なリアリティ外の超人バトルが繰り広げられ、、と言ってもまあかつての香港活劇もそもそもリアリティが何ですかって面白さだったので、刺されても刺されても死なない魔人のようなラスボスはぶっちゃけ笑いに笑いながら楽しめたし、その後のそこで暮らしていた庶民の生活のようなエンドロールには涙した。特に狭いスタジオ内(迷いの九龍城)に凧のエピソードからの風が吹きあげるラストのアクションシークエンスは素晴らしい。香港人の顔は香港活劇に出るために作られてるような気さえする。
そしてこの映画のポイントは狭さと人が所狭しと並べられ、そして程よい高さがあること。迷路のような生活空間の天井が抜けていて、同じフロア内で上と下でチェイスできたり、とにかくプロダクションデザインと、これを作った意気込みが凄い。更にアクション監督に谷垣健治、音楽に川井憲次の日本が誇るダブルケンシまで投入。冒頭の「ダンシングヒーロー」と後半の「モニカ」まで、いろんな意味で熱い。見て損はない。
本当は編集など、もっと削るところを削って押すところを押せば、とか思ったりもするけど、過剰なのが香港映画だしな、とか思いながら満足。
香港映画の醍醐味
RRR以来のカタルシス
最高です、途中から目を開きすぎて、観終わった後は軽く目眩を感じる程、ずっとスクリーンに釘付けでした。
なぜあの状況下で生きているのか、むしろなんで生かしておいたのかとか、やたら死なずに立ち向かうとか、冷静に観るとツッコミ所はたくさんありますが、アクションとキャラ立ち、誰もが怒って悲しんで、熱くなれるストーリーの前では、あまり気になりません。
ただ一人の男を救う為、命懸けで戦い、尊敬した人の恩を返し、義を通すために戦う姿は、本当に格好いいです。
グロさはあまりありませんでした、少し血が出たり、指が飛ぶことはありましたが、それぐらいなので、気にしなくてもいい程度かなとは思います。
九龍城砦の生活感も、そこで過ごす人々も、どれも魅力的でしたし、敵役も何だかんだキャラが魅力的で、その分かなりの怒りを覚えました。
観た人同士で語り合いたい映画は久し振りです、ぜひご鑑賞頂きたい作品です。
時代劇級の超絶アクションを20世紀の設定で楽しめました
香港製カンフー映画、結構好きです。
香港製のカンフー映画には大別すると2種類あると思います。
一つは個人的に時代物系と呼んでいるもの。人が空を飛んだり、荒唐無稽ななんでもあり系。
もう一つは20世紀系。
グループ間の抗争やむちゃくちゃ強い主人公の殴り込みなどでストーリーもアクションもある程度現実的です。
本作は20世紀系の背景設定で時代物風の荒唐無稽アクションが繰り広げられるところが秀逸でした。しかも舞台は今となっては伝説的な地域、九龍城砦。
返還に先立って取り壊される前は啓徳空港に着陸する飛行機の窓から間近に眺めることができた現実にあったカオスです。
端的に言うと、隣接するビル群を一体として利用することによる立体的なスラム街です。
そんなカオスな舞台でほぼオール(サモ・ハンごめん(笑))イケメン俳優がこれでもかと暴れまくる痛快アクション映画。
ひたすらドライなアメリカ物と違って、友情、師弟愛、隣人愛もコッテリと盛り込まれているのも香港映画らしいです。
九龍城砦のカオスっぷりをデフォルメした力の入った美術が大きな魅力でした。
香港映画の伝統とも言える「男たちの友情」に胸が熱くなる
人間離れしたダイナミックなアクションや、「魔窟」と呼ぶに相応しい九龍城砦の造形が大きな見どころではあるのだが、それにも増して、因縁に彩られた男たちのドラマに引き込まれた。
特に、義兄弟の復讐と、友との約束の間で葛藤する九龍城砦のボスの苦悩は深刻で、見ているだけで身につまされる。
何よりも、主人公たちの価値基準や行動原理が、「組織の論理」ではなく「個人的な友情」に根差しているところには、思わず胸が熱くなってしまった。
ボスが思い悩むのは「友情」のせいだし、3人の仲間が命を張って主人公を助けるのも、すべてが「友情」のためなのである。
こうしたところには、「男たちの挽歌」などから受け継がれた香港映画のDNAが感じられて、何だか嬉しくなってしまった。
ボスの世代の爺さんたちも、主人公の世代の若者たちも、皆、超人的な戦闘能力の持ち主で、一体誰がラスボスになるのだろうと思っていると、出てきた時は単なるチンピラにしか見えなかった人物が、まさかの強敵になるところも面白い。
それにしても、ラストで主人公たちが九龍城砦に殴り込みをかけるのは良いのだが、気功の使い手で、いかなる武器も歯が立たないことが分かっている敵に、何の対策も練らずに戦いを挑むのは、余りに無謀と言えるのではないだろうか?
こんな化物、どうやって倒すのだろうかというハラハラドキドキは味わえるものの、普通のやり方では手に負えない相手だけに、もっと頭を使った「作戦」があっても良かったのではないかと思う。
そういえば、複数の仲間たちが、力を合わせて1人の強敵に立ち向かっていく様子は、「プロジェクトA」のラストを彷彿とさせる見応えがあって、そんなところにも、香港映画の復活の兆しが感じられる映画だった。
痛い功夫
痛い功夫が戻ってきた。
なんか久しぶりに見た感がある。
そして動作指導・谷垣健治…痺れる。
今はなき九龍城が舞台のアクション映画で、昭和の任侠映画みたいなテイストがあって、たっぷりコッテリで少々くどい。九龍城を仕切る人が鶴田浩二さんみたいな事言うなぁと思いながら見てた。
身分証明書を持たない訳ありな人物でも受け入れてくれる懐の深い親分だ。
その九龍城に逃げ込んでくる主人公。
よもや自分が原因で、九龍城が無くなるとは思ってもみなかったろう。他所者なんだけど働き者で、彼が仲間を見つける過程は微笑ましかった。これまた高倉健さんなのかなぁなんて思いながら鑑賞。
明らかに違うのは無茶苦茶動いて、無茶苦茶強い。
アクションの偏差値は⭐︎5.0だ。
カメラアングルも編集も凝ってるしスピーディーで、一度アクションが始まったら激流の中に飲み込まれるような感覚。そして、1シークエンスがこれまた長い!どこまで続くんだって思うくらい、アクションの分量は多い。
で、舞台が九龍城なわけで、立体的だわ壊れまくるわで、無茶苦茶派手だった。
リアクションごとに何かにぶつかって、何かが破壊される…このリアクションがまた痛そうで。
Jチェンから始まる大陸の痛いアクションは、健在で衰えるどころか拍車がかかってる。体の使い方からカメラワークまで、唯一無二だなぁと思える。
それを統括してるのが谷垣氏。
……凄え、凄すぎるよ。
香港にもアクションコーディネーターは勿論いるし、なんなら本場で本家だと思われる。それでも谷垣氏に声がかかるってホントに凄い。
実際の九龍城に行った事はないけど、なんかいい雰囲気だったなぁ。
ハイパー・アルティメット・アクション
1980年代の香港、九龍城、密航者の若者の物語
九龍城の雰囲気、世界観が見事に映像化されている
カンフー、ワイヤーアクション、総合格闘技、柔道、チャンバラ、ガンアクション
漫画、アニメ並みの身体能力、パンチ一発で体が吹き飛び、コンクリートが砕け散る
気功で体が硬直、全身ボディアーマー、不死身の男
これが香港映画!九龍城砦で巻き起こる最強のカンフーと漢達のドラマ!
「硬直!」
▼感想
映画館で鑑賞!
評判が良いから見に行ったけど、本当に面白かった!!
舞台は香港。九龍城砦は最高のロケーション。アクションの舞台としても、人々の共同生活を描く舞台としても良かった。この映画をきっかけに香港の建造物に興味が湧いた。
九龍城砦で描かれるストーリーはとにかく熱い!漢達の友情や絆に胸が熱くなった!黒社会の抗争も刺激が強かった。
登場人物は皆カッコよくて、自分は特にロン・ギュンフォンがお気に入り…これぞ兄貴。慕うチャンやソンヤの気持ちも納得。サングラスと喫煙姿がかっこいい外面も、亡き友の約束と義兄弟との絆に揺れる内面も素晴らしかった。
アクションシーンでは最高峰のカンフーを観れる!特に「硬直」は理屈をぶっ飛ばすかっこよさ!他には四人で四肢を持って地面に叩きつけるシーンとかはあまりの勢いに笑っちゃった。カンフーがあまりに早かったからスロー再生でじっくり見返したりしたい!
この映画をきっかけに香港映画をもっと観てみたくなった!…こう思ったのは自分だけではないはず!
▼お気に入りのシーン
中盤のウォンガウ達が九龍城砦に乗り込んでくるシーン!
ここでのアクションシーンやロン・ギュンフォンのシーンが熱すぎて涙が流れた。
香港版High&Low
アクション監督の谷垣健治曰く『目指したのは三丁目の夕日とhigh&low』ってことだけど、まさしくそんな感じ。
そしてhigh&lowよりも格段に良かった。アクションのレベルも演出も余裕で越えてる。
いやしかし最高な映画だったな!
早くも今年のベストが出たかもしれない。
男達の義理、人情、友情に溢れた熱い映画だったしアクションも最上級。また、次世代への継承みたいなのも良いよね。
映画を見終えてまず思ったのがルイス・クーとフィリップ・ンを今まで過小評価してたなってことだな。
二人とも超かっこ良かったし、アクションもレベルが高かった。
もう一度彼らの出演作見てみようかな。
そしてやはり目を引いたのが主演をはじめとしたメインの若手4人。4人ともこれまでの出演作が少なく、情報もあまりなくて不安だったんだけど杞憂に終わりました。間違いなくこれが出世作になると思う。次世代のアクションスターの活躍に今後も期待したい。
80年代のエネルギー
トワイライトウォリアーズみてきた。80年代の香港ノリで最高だった。黒社会青春映画。
中国武術の表現的にはドラゴンボールなんだけど技法的には本当にあるやつ使ってた。
前半の龍大哥周辺の人情話は特に良かったな。中盤から少年ジャンプ化してくる。暴力シーンは命の安さとかあの躊躇の無さっていう文化的なものが伝わってくる。黒社会、武術はかなり繋がってる。こういうとこから発生したものだから。サモハンは棍持たせるといつも首を突き刺すやり方があるけど、他の作品でもよく出てくるって事はやってた奴がいたんだと思った。
気功は笑っちゃったけど、あれ見てる時は雷か電気で倒すと思ったが違った。
青春ものとしても楽しめるので案外カンフー映画好きじゃなくても面白いと思えるかも知れない。
大陸からの密入国者を男も女もやられまくって性奴隷にされたあげく殺されて、何とか逃げきっても猿の惑星みたいな終わり方をする打蛇っていう凶悪な映画がある。
香港には桃源郷があると騙されて来た人達の話。大陸から入ってきた人達の苦労話みたいのを見るといろいろと考えさせられる。こっちはリアル路線。
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全340件中、201~220件目を表示
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